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決戦25

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 魔神は何体か襲ってきたけど、超巨大の魔神ほど強い魔神は出てこなかった
 私達は難なく魔神たちを乗り越えて、最奥へと到着した
 そこにはボロボロの城が一つそびえ立ち、周りの街と思われる場所は瓦礫の山と化していた
 かつてこの世界に現れて一つの国を滅ぼし、誰も討伐できなかった月の魔王
 ここを瘴気まみれにした張本人はあの女神様だけど、そのときは操られてたみたい
 で、この国の城をあの黒い少女は拠点にしてるみたい
 なにせ城から漏れ出ている死の気配というか、邪悪な力みたいなのがすごいんだもん
 私達が街を見ていると、続々勇者たちが集まり始めた
 どうやら異世界人の人達も助けに来てくれたみたいで、集まったのはあのならず者たちの街からも駆け付けた人たちも含めて総勢三十人
「ここにいるのは皆歴戦の猛者たちだよ。それに、もうすぐ英雄や大英雄も来てくれる。必ず勝とう」
 異世界人同盟のリーダーケイジさんは緊張している勇者たちを安心させるためなのか、そう言ってくれた
 大英雄ともなると勇者並みに強い
 この世界にいるという大英雄だけど、私達はまだ亡くなってダンジョンで後裔の育成をしていたあのおじいちゃんにしか会ったことがない
 あ、猫英霊は大英雄クラスの猫の英霊だけど、大英雄には数えられてない
 まあ猫だし
「来た!」
 ケイジさんが指さす方向から魔神が数体こちらに向かってきている
「あいつらは僕らに任せて!」
 ケイジさん、アンジュさん、それに異世界人同盟の幹部らしき人達がやって来た魔神たちの前に立ちふさがる
「悪いけど通してもらうよ。いや、悪くはないか。行くよ皆!」
 ケイジさんの目の色が黒から虹色に変わる
「石化!」
 なんと魔神の一人が簡単に倒されてしまった
「空間転移」
 アンジュさんの転移の力がさらに魔神の一人に炸裂し、えげつないほどバラバラにされてしまった
 ほんと、えげつないほどに・・・
 今来た魔神たちはあっという間に異世界人たちによって蹂躙される
 魔力の感じからかなり強いはずの魔神を一瞬で
 心強いにもほどがある
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