346 / 487
決戦7
しおりを挟む
大男は二人から距離を取ると地面から真っ黒な炎が吹きあがった
「うわっとっと、あちちちちでござる。これは、死者の炎? いや、それにしては禍々しすぎるでござる」
アラマキさんはその炎を斬る
炎を斬ることはできたけど、そのキレた先が地面に落ちて燃え広がった
「ミア、あぶない!」
私がほんの少しアラマキさんの方に目を取られたすきに、ジェヴォの老化攻撃が迫っていた
「無駄だよ!」
私にこの攻撃は効かないことはさっき見て分かってるはずなのに、ジェヴォは相変わらず私を狙って攻撃してくる
「やっぱり操られてるんだ」
魔王から魔神へ変えられるときに意思を取られてしまった悲しい魔王
「もうお前の攻撃は見切った。テンプレ台詞だけど、意思がないおかげで動きが単調だからね」
私はジェヴォの後ろに一瞬で回り込んでその背中を切り裂いた
背中に傷を負いながらもジェヴォはさらにたくさんの老化魔力弾を飛ばし、体にまとわりつかせた
「気力一閃!」
ただもう攻略方法は分かってる
気力でできた爪で一刀のうちに伏して、ジェヴォを真っ二つにした
それと同時にフィオナちゃんとタルニャの老化が解けて、元通り可愛い二人に戻った
「よ、よかった、このまま一生おばあちゃんかと思ったよ」
「わたくし、ドワーフですから人間より寿命が長いはずですのに、フィオナと同じくらいヨボヨボになってましたわ」
ぜぇぜぇと荒い息で冷や汗をかいている二人
そうとう精神に来たみたい
それはそうとあと一人
「あの力、黒い炎、たぶん業炎の魔王ギガロだよあいつ! あの火は死の国、死後の世界で纏うものってされてる炎で、あれに触れると死ぬまで消えないんだ」
「じゃ、じゃあアラマキさん危ないんじゃ」
「いやいやいや、あのお姉さんも倒しちゃってるっす。ほら」
クロがいつの間にか横にいて、アラマキさんを指さしてる
アラマキさんとギガロはお互いにらみ合っているように見えるけど、アラマキさんがわずかにぶれてみえて、ギガロの頭がドスンと地面に落ちた
「み、見えなかった」
「ふぅ、この技を使うと筋肉痛になるんでござるよ。ああ、手が痛いでござるぅ」
とても一瞬で魔神を倒したとは思えないほど情けない声をあげるアラマキお姉さんであった
「うわっとっと、あちちちちでござる。これは、死者の炎? いや、それにしては禍々しすぎるでござる」
アラマキさんはその炎を斬る
炎を斬ることはできたけど、そのキレた先が地面に落ちて燃え広がった
「ミア、あぶない!」
私がほんの少しアラマキさんの方に目を取られたすきに、ジェヴォの老化攻撃が迫っていた
「無駄だよ!」
私にこの攻撃は効かないことはさっき見て分かってるはずなのに、ジェヴォは相変わらず私を狙って攻撃してくる
「やっぱり操られてるんだ」
魔王から魔神へ変えられるときに意思を取られてしまった悲しい魔王
「もうお前の攻撃は見切った。テンプレ台詞だけど、意思がないおかげで動きが単調だからね」
私はジェヴォの後ろに一瞬で回り込んでその背中を切り裂いた
背中に傷を負いながらもジェヴォはさらにたくさんの老化魔力弾を飛ばし、体にまとわりつかせた
「気力一閃!」
ただもう攻略方法は分かってる
気力でできた爪で一刀のうちに伏して、ジェヴォを真っ二つにした
それと同時にフィオナちゃんとタルニャの老化が解けて、元通り可愛い二人に戻った
「よ、よかった、このまま一生おばあちゃんかと思ったよ」
「わたくし、ドワーフですから人間より寿命が長いはずですのに、フィオナと同じくらいヨボヨボになってましたわ」
ぜぇぜぇと荒い息で冷や汗をかいている二人
そうとう精神に来たみたい
それはそうとあと一人
「あの力、黒い炎、たぶん業炎の魔王ギガロだよあいつ! あの火は死の国、死後の世界で纏うものってされてる炎で、あれに触れると死ぬまで消えないんだ」
「じゃ、じゃあアラマキさん危ないんじゃ」
「いやいやいや、あのお姉さんも倒しちゃってるっす。ほら」
クロがいつの間にか横にいて、アラマキさんを指さしてる
アラマキさんとギガロはお互いにらみ合っているように見えるけど、アラマキさんがわずかにぶれてみえて、ギガロの頭がドスンと地面に落ちた
「み、見えなかった」
「ふぅ、この技を使うと筋肉痛になるんでござるよ。ああ、手が痛いでござるぅ」
とても一瞬で魔神を倒したとは思えないほど情けない声をあげるアラマキお姉さんであった
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる