314 / 487
タルニャ8
しおりを挟む
剣の数は十二本
その剣は空中を自在に浮き、龍を絶え間なく斬りつけ続けた
「グギャアアアアアアアアアア!」
叫ぶ龍
炎を吐くが、大量の盾に阻まれてタルニャまで届かない
その間も傷ができた同じ個所を正確に剣が斬り続けていたため、硬い鱗すらも砕き、やがて傷が広がり、そして首が落ちた
「はぁ、はぁ」
勇者として完全に覚醒したタルニャ
ここに空想の勇者タルニャが生まれた
龍を倒したことで次なる階層が開かれる
第三階層
そこにはドワーフの男が立っていた
「よく来たな我が子孫よ」
ドワーフの男は首をゴキリと鳴らし、タルニャを見つめる
「ほぉ、勇者の力を宿した者か。クカカカ! これは楽しそうだ」
「あなたは?」
「わしはな、数千年前に神に任命され、ここに配属された英霊、ダルトンだ」
「ダルトン・・・? もしや、初代ドワーフ王の!?」
「ふむ、そう呼ばれておるのか今は。クカカカ、お主を見ていると我が娘を思い出す。よく似ておるわ」
「娘様、ですか?」
「ああ、あやつも勇者に選ばれておったな・・・。さて、昔話をしに来たわけではあるまい。いざ、いざ尋常に」
「はい!」
ダルトンが大斧を構える
その斧からはかなりの魔力を感じた
「ここが最後の試練、第一階層は恐怖を克服し、第二階層は何物にも負けない勇気と根性。そして、最後は単純に力じゃ」
斧を回すと、地面から大岩が浮き上がった
「わしはダルトン! 重力無双の大英雄と呼ばれし者! ゆくぞ子孫!」
「ファンタズムレイ!」
大量のレーザーを岩に向かって撃ち、岩を砕くが、それを一斉にこちらに向けて飛ばしてくるダルトン
その岩に紛れて一気に接近し、斧を振り回してタルニャを斬り裂こうとするが、卿かな盾で防いでさらにその盾でダルトンの頭を穿った
「ぐお! なかなかにやりおる」
斧が地面を穿つと今度は鉄の塊が浮き出し、タルニャに向けて飛んできた
「スライス!」
細胞レベルで切り裂く粒子の剣
タルニャに細胞という知識はなかったが、ここでは最適解だったようで、鉄は簡単に斬り裂かれて落ちた
「む、これも駄目か」
「なれば」
再び地面を打つと、ミスリル、オリハルコンで出来た巨人が現れた
「わしの全力じゃ。これをしのいでみせい!」
タルニャはイメージをふくらませ、巨人たちを迎え撃った
その剣は空中を自在に浮き、龍を絶え間なく斬りつけ続けた
「グギャアアアアアアアアアア!」
叫ぶ龍
炎を吐くが、大量の盾に阻まれてタルニャまで届かない
その間も傷ができた同じ個所を正確に剣が斬り続けていたため、硬い鱗すらも砕き、やがて傷が広がり、そして首が落ちた
「はぁ、はぁ」
勇者として完全に覚醒したタルニャ
ここに空想の勇者タルニャが生まれた
龍を倒したことで次なる階層が開かれる
第三階層
そこにはドワーフの男が立っていた
「よく来たな我が子孫よ」
ドワーフの男は首をゴキリと鳴らし、タルニャを見つめる
「ほぉ、勇者の力を宿した者か。クカカカ! これは楽しそうだ」
「あなたは?」
「わしはな、数千年前に神に任命され、ここに配属された英霊、ダルトンだ」
「ダルトン・・・? もしや、初代ドワーフ王の!?」
「ふむ、そう呼ばれておるのか今は。クカカカ、お主を見ていると我が娘を思い出す。よく似ておるわ」
「娘様、ですか?」
「ああ、あやつも勇者に選ばれておったな・・・。さて、昔話をしに来たわけではあるまい。いざ、いざ尋常に」
「はい!」
ダルトンが大斧を構える
その斧からはかなりの魔力を感じた
「ここが最後の試練、第一階層は恐怖を克服し、第二階層は何物にも負けない勇気と根性。そして、最後は単純に力じゃ」
斧を回すと、地面から大岩が浮き上がった
「わしはダルトン! 重力無双の大英雄と呼ばれし者! ゆくぞ子孫!」
「ファンタズムレイ!」
大量のレーザーを岩に向かって撃ち、岩を砕くが、それを一斉にこちらに向けて飛ばしてくるダルトン
その岩に紛れて一気に接近し、斧を振り回してタルニャを斬り裂こうとするが、卿かな盾で防いでさらにその盾でダルトンの頭を穿った
「ぐお! なかなかにやりおる」
斧が地面を穿つと今度は鉄の塊が浮き出し、タルニャに向けて飛んできた
「スライス!」
細胞レベルで切り裂く粒子の剣
タルニャに細胞という知識はなかったが、ここでは最適解だったようで、鉄は簡単に斬り裂かれて落ちた
「む、これも駄目か」
「なれば」
再び地面を打つと、ミスリル、オリハルコンで出来た巨人が現れた
「わしの全力じゃ。これをしのいでみせい!」
タルニャはイメージをふくらませ、巨人たちを迎え撃った
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる