276 / 487
勇者24
しおりを挟む
魔導の勇者ティティーニニー
彼女は国で最も魔力が高く、魔法の扱いに長けた女王の才能を大いに受け継いでいた
魔力は女王以上だが、まだ魔法自体の扱いはおぼつかない
そのため魔力で空は飛ばず、徒歩で国を出ていた
それを完全にお見通しなミュミュはあっという間にティティに追いついた
「お嬢! 捕まえたすよ。まったく、一体どこから抜け出したんすか」
「ほえ、ミュミュちゃんだ。どうして~?」
おっとりとした口調のティティ。徒歩もかなりゆっくりなため、国を出て数分の所にまだいたのだ
「おてんばなのにこのゆったりさはいかがなものかと思うすけど、とりあえず帰りますよ」
「えーーーやだーーーー」
「げっ、出たすねヤダヤダ・・・。はぁ・・・、でも帰らないと女王様が心配されてますよ」
「えーーーやだーーーー」
このえーやだーが出たとき、それは彼女が頑なで、絶対に言うことを聞かないことを指す
「ほらいいから行くすよ! ほんとに! マジで! 帰るす!!」
「えーーーやだーーーー」
「だめだこりゃ。だめだこりゃ。もう! お嬢! お嬢はまだ魔法がちゃんと扱えないでしょ! いくら勇者になれたからって、時期早々もいいとこす! 死んじゃったらもう、お母さんともお父さんとも、私とも会えないんすよ・・・」
「・・・。だから私、強くなりたいもん」
それは小さな声だが確かに彼女の強い意思を感じる
「はぁ・・・。お嬢、私もついて行くす。それならいいすよね?」
「ほんと!?」
「はいす。ただ、危険なことはしないと約束してくださいす」
深くうなづくティティ
そしてミュミュは彼女を自身の剣杖に乗せる
この杖は相当に大きいため、二人乗りも余裕だった
「じゃ、まずはどこ行くすか?」
「隣国、竜人の国アルタマハハ」
「了解す!」
二人は竜人たちが住む国、アルタマハハを目指して飛んだ
彼女は国で最も魔力が高く、魔法の扱いに長けた女王の才能を大いに受け継いでいた
魔力は女王以上だが、まだ魔法自体の扱いはおぼつかない
そのため魔力で空は飛ばず、徒歩で国を出ていた
それを完全にお見通しなミュミュはあっという間にティティに追いついた
「お嬢! 捕まえたすよ。まったく、一体どこから抜け出したんすか」
「ほえ、ミュミュちゃんだ。どうして~?」
おっとりとした口調のティティ。徒歩もかなりゆっくりなため、国を出て数分の所にまだいたのだ
「おてんばなのにこのゆったりさはいかがなものかと思うすけど、とりあえず帰りますよ」
「えーーーやだーーーー」
「げっ、出たすねヤダヤダ・・・。はぁ・・・、でも帰らないと女王様が心配されてますよ」
「えーーーやだーーーー」
このえーやだーが出たとき、それは彼女が頑なで、絶対に言うことを聞かないことを指す
「ほらいいから行くすよ! ほんとに! マジで! 帰るす!!」
「えーーーやだーーーー」
「だめだこりゃ。だめだこりゃ。もう! お嬢! お嬢はまだ魔法がちゃんと扱えないでしょ! いくら勇者になれたからって、時期早々もいいとこす! 死んじゃったらもう、お母さんともお父さんとも、私とも会えないんすよ・・・」
「・・・。だから私、強くなりたいもん」
それは小さな声だが確かに彼女の強い意思を感じる
「はぁ・・・。お嬢、私もついて行くす。それならいいすよね?」
「ほんと!?」
「はいす。ただ、危険なことはしないと約束してくださいす」
深くうなづくティティ
そしてミュミュは彼女を自身の剣杖に乗せる
この杖は相当に大きいため、二人乗りも余裕だった
「じゃ、まずはどこ行くすか?」
「隣国、竜人の国アルタマハハ」
「了解す!」
二人は竜人たちが住む国、アルタマハハを目指して飛んだ
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる