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異世界人18
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ところ変わり魔人の国エルフィエラ
魔人の数は一般的なヒト族と比べて少ないが、寿命がエルフほどに長いため、問題なく栄えていた
エルフィエラの街は一つしかなく、首都エルフィエラでもある
ここに一人の転生者がいた
名前はアニア
元々は日本の少年だったが、工事現場で落下してきた鉄骨から子供を守って亡くなったという正義感の強い少年だった
少女の体になったことはかなり悩んだが、それも自身の享年を越えてからは気にならなくなった
体も心も正式に女性へと成長している
そんな彼女は魔導格闘という特殊な戦闘方法の天才と呼ばれていた
魔導格闘は魔力を体に充満させ、それによって物理的に殴るという、脳筋のような戦い方だが、彼女はその独特のセンスを生かして新たな格闘スタイルを生み出してもいた
そして、転生者と言うことが異世界人同盟のケイジにばれ、現在そこの幹部も務めていた
ばれた経緯は長くなるためいずれ語るとしよう
エルフィエラでは現在異世界人同盟の力を借り、魔王復活の原因を探っているようだ
「それでアニア、何か有力な情報はないかしら?」
「レニア姉さん、いい情報が入りましたよ。これでこの国の魔王対策もばっちりできそうです!」
「まぁ、私の可愛いアニアは本当によくできるこね! よちよちよち」
アニアとレニアの両親は、すでに他界しているため、レニアはアニアの親代わりとして過ごしてきた
そのため可愛い妹に母性がずっと爆発しているのである
そして彼女はこの国の大臣にして、魔術賢姫との異名も持っている実力者
「それで、どんな情報なの?」
「むぐ、えっと、この国でかつて倒された魔王は、一騎当千の魔人王、セルセトラです。魔導格闘の始祖にして、人々を守るために魔獣と戦い、闇に囚われて魔王になってしまった魔人族の女性です」
「セルセトラ、私達のご先祖様でもあるわね」
「はい。彼女は魔導格闘の達人ではありますが、今は私と姉さんがいます。それに、異世界人同盟も支援をしてくれるそうなので、万に一つも負けることはありません」
「ふふ、自信満々ね」
二人は普段冒険者稼業もしている
そのランクはもう少しでSランクへ届くほど
復活魔王を倒せば間違いなくSランクへ昇格するだろう
そして
「その魔王なのですが、復活の兆しがあるみたいです。他の国で確認されたという謎の液体、オーブ。それらの独特な波長を異世界人同盟が突き止め、現在魔王討伐の地で活発化しているともことでした。恐らく、明日か明後日には」
「あそこまでは歩いて一日はかかるわね。今から出れば間に合いそうじゃない?」
「はい。行きましょう姉さん」
やる気に満ちた二人はすぐに準備を済ませると、魔王討伐の地、エルフィエラの北に位置するランドランス湖へと向かった
魔人の数は一般的なヒト族と比べて少ないが、寿命がエルフほどに長いため、問題なく栄えていた
エルフィエラの街は一つしかなく、首都エルフィエラでもある
ここに一人の転生者がいた
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体も心も正式に女性へと成長している
そんな彼女は魔導格闘という特殊な戦闘方法の天才と呼ばれていた
魔導格闘は魔力を体に充満させ、それによって物理的に殴るという、脳筋のような戦い方だが、彼女はその独特のセンスを生かして新たな格闘スタイルを生み出してもいた
そして、転生者と言うことが異世界人同盟のケイジにばれ、現在そこの幹部も務めていた
ばれた経緯は長くなるためいずれ語るとしよう
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「まぁ、私の可愛いアニアは本当によくできるこね! よちよちよち」
アニアとレニアの両親は、すでに他界しているため、レニアはアニアの親代わりとして過ごしてきた
そのため可愛い妹に母性がずっと爆発しているのである
そして彼女はこの国の大臣にして、魔術賢姫との異名も持っている実力者
「それで、どんな情報なの?」
「むぐ、えっと、この国でかつて倒された魔王は、一騎当千の魔人王、セルセトラです。魔導格闘の始祖にして、人々を守るために魔獣と戦い、闇に囚われて魔王になってしまった魔人族の女性です」
「セルセトラ、私達のご先祖様でもあるわね」
「はい。彼女は魔導格闘の達人ではありますが、今は私と姉さんがいます。それに、異世界人同盟も支援をしてくれるそうなので、万に一つも負けることはありません」
「ふふ、自信満々ね」
二人は普段冒険者稼業もしている
そのランクはもう少しでSランクへ届くほど
復活魔王を倒せば間違いなくSランクへ昇格するだろう
そして
「その魔王なのですが、復活の兆しがあるみたいです。他の国で確認されたという謎の液体、オーブ。それらの独特な波長を異世界人同盟が突き止め、現在魔王討伐の地で活発化しているともことでした。恐らく、明日か明後日には」
「あそこまでは歩いて一日はかかるわね。今から出れば間に合いそうじゃない?」
「はい。行きましょう姉さん」
やる気に満ちた二人はすぐに準備を済ませると、魔王討伐の地、エルフィエラの北に位置するランドランス湖へと向かった
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