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魔王の王22

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「ヌオオオオオオオ!! メリエンヌ様! 試練ですか!? 試練ですね!? お任せください!」
 で、でかい
 でかすぎるよこの竜
 天井に頭がついちゃってるから動きづらそう
「えっと、メリエンヌ様、ちょっと動きにくいんですが・・・」
「あ、ほんとだ。うーむ、お前人化は?」
「できないです」
「そうか・・・」
 がっかりした顔のメリエンヌさん
「ま、待ってください! やってみます! そもそも練習はたくさんしてるので行けると思います!」
「おおそうか! やってくれるかマリュ!」
「はい! いっきまっすよー!!」
 ボフンと黒い煙が上がると、巨大竜マリュシュハムさんの体が覆い包まれた
 そしてメリエンヌさんと同じくらいのサイズの少女が・・・
 何か顔だけ竜の顔で、しかもバカでかいんだけど
「あぶぐぐぐ、バランスが」
「馬鹿者! 顔ができておらんではないか顔が!」
「はわわわ、申し訳ありません! すぐ直します!」
 またボフンと黒い煙が上がって、顔だけが包まれて中からちゃんと女の子の顔が出てきた
「できました! できましたよメリエンヌ様!」
「おおよくやったなマリュ。頑張ったな偉いぞ」
「えへへ」
 何この子達可愛い
「よし、では戦えマリュ!」
「はい! 頑張ります!」
 マリュさんは見たところ頑張り屋な印象で、緑色の髪に垂目
 少しおっとりしてそうだけど、頭はよさそう
 眼鏡をかけさせてみたい
 尻尾はメリエンヌさんよりも小さくて細い
 でも溢れる魔力でわかるけど、この前戦ったポイゾナくらい強い
「さてお前たち、この者は我の可愛い妹分でな。その強さも折り紙付きじゃ。強いぞ。心してかかれ」
「はい! マリュ、頑張るので、皆さんも全力で来てくださいね!」
「胸を借りさせてもらいます!」
「へ? だ、ダメです! この胸はメリエンヌ様だけのものです!」
「そういう意味じゃないぞマリュ」
 たゆんたゆんに揺れる大きな胸
 マリュさんはそれを恥ずかしそうに隠す
「では皆さん、全員でかかってきていいので、本気で、本気でお願いしますよ。じゃないと、殺しちゃうかもしれないので」
 マリュさんの目から本当の殺気が溢れる
 ビリビリと肌を焼きそうな殺気だ
 でも、あのポイゾナの時と比べたら、まだ大丈夫
「緑の、息吹」
 フーと息を口から吐くメリュさん
「これで多少死ぬような攻撃を受けても、一撃で死ななければ再生します。グチャグチャになっても少し時間が経てば元通りです。よかったですね」
 この人、おっとり系お姉さんかと思いきや結構過激だ
 そして戦いが始まる
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