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白い鬼と黒い鬼7
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ミアたちがダンジョンで食事をとっている頃
ハクラとクロハはグチョグチョとした裂けめの内部を探索していた
「うへぇ、気持ち悪いよぉ」
「そうね、それにこの臭い・・・」
肉が腐った臭いが立ち込める気持ちの悪い空間
奥に行けばいまだ姿を見せないアンノウンがいるだろう
そして
「この肉・・・」
「ええ、まだ生きてる」
内部のグチョグチョとした肉は、恐らく攫われたのであろう人間達で出来ていることが分かった
ハクラとクロハには仙力が備わっている
そのため魂の声を聴くことができた
ここの肉になっている人々の魂の叫び声
「本当に、気分が悪い・・・。ハクラ、速く倒すわよ」
「うん」
クロハはハクラ以上に魂を感じるため、彼らの嘆き、悲しみをより深く理解できている
こんなことをしたアンノウンを倒し、彼らの無念を晴らしたい
妹本位の彼女だが、ただし心を持っているからこそ鬼神へと至った
クロハは無念の言葉を聞きながら、ハクラを気遣いつつ奥へ奥へと進んでいく
「お姉ちゃんあれ」
「ええ、どうやら最深部のようね」
そこにはグジュグジュと肉を食み続ける何かがいた
「グジュ、ジュルルルル」
人間だったと思われる肉の塊は、目がギョロギョロと動いてこちらを見た
「だじゅうううう、ああああううう」
グチャグチャになった口から声を出す
「ぐじゅ、じゅる」
まだこちらに気づいていないのか、それとも気づいていながら食事を優先しているのか
いずれにしても不気味なアンノウンは食べ続けていた
「ぐぎゃあああああ、ぐぐぎぎぎぎ」
「その人を放しなさい!」
ハクラが刀を抜いて斬りかかると、アンノウンはあっさりと斬られて真っ二つになった
「あれ? あっけない」
「ともかくこの方を治すわよ。ハクラは周囲を警戒しながら同じように姿を変えられた人がいないか探して」
「おっけー」
その場からハクラが離れ、クロハは肉塊の魂をいじり始めた
それは完璧な処理で、まだ仙力を得たばかりのミアとは比べ物にならないほどの正確さ
あっという間に肉塊は元の人間の姿に戻った
気を失ってはいるものの、食べられたか所の欠けもないほどに綺麗に修復されている
「お姉ちゃん、やっぱりいっぱいいたよ。あっちの方」
「分かったはハク・・・」
そう言いかけたところでクロハの胸をハクラが貫いた
「ハク、ラ?」
あまりの出来事にクロハは絶望的な表情で倒れる
ハクラはクロハの胸から刀を抜いて腰にさし直した
ハクラとクロハはグチョグチョとした裂けめの内部を探索していた
「うへぇ、気持ち悪いよぉ」
「そうね、それにこの臭い・・・」
肉が腐った臭いが立ち込める気持ちの悪い空間
奥に行けばいまだ姿を見せないアンノウンがいるだろう
そして
「この肉・・・」
「ええ、まだ生きてる」
内部のグチョグチョとした肉は、恐らく攫われたのであろう人間達で出来ていることが分かった
ハクラとクロハには仙力が備わっている
そのため魂の声を聴くことができた
ここの肉になっている人々の魂の叫び声
「本当に、気分が悪い・・・。ハクラ、速く倒すわよ」
「うん」
クロハはハクラ以上に魂を感じるため、彼らの嘆き、悲しみをより深く理解できている
こんなことをしたアンノウンを倒し、彼らの無念を晴らしたい
妹本位の彼女だが、ただし心を持っているからこそ鬼神へと至った
クロハは無念の言葉を聞きながら、ハクラを気遣いつつ奥へ奥へと進んでいく
「お姉ちゃんあれ」
「ええ、どうやら最深部のようね」
そこにはグジュグジュと肉を食み続ける何かがいた
「グジュ、ジュルルルル」
人間だったと思われる肉の塊は、目がギョロギョロと動いてこちらを見た
「だじゅうううう、ああああううう」
グチャグチャになった口から声を出す
「ぐじゅ、じゅる」
まだこちらに気づいていないのか、それとも気づいていながら食事を優先しているのか
いずれにしても不気味なアンノウンは食べ続けていた
「ぐぎゃあああああ、ぐぐぎぎぎぎ」
「その人を放しなさい!」
ハクラが刀を抜いて斬りかかると、アンノウンはあっさりと斬られて真っ二つになった
「あれ? あっけない」
「ともかくこの方を治すわよ。ハクラは周囲を警戒しながら同じように姿を変えられた人がいないか探して」
「おっけー」
その場からハクラが離れ、クロハは肉塊の魂をいじり始めた
それは完璧な処理で、まだ仙力を得たばかりのミアとは比べ物にならないほどの正確さ
あっという間に肉塊は元の人間の姿に戻った
気を失ってはいるものの、食べられたか所の欠けもないほどに綺麗に修復されている
「お姉ちゃん、やっぱりいっぱいいたよ。あっちの方」
「分かったはハク・・・」
そう言いかけたところでクロハの胸をハクラが貫いた
「ハク、ラ?」
あまりの出来事にクロハは絶望的な表情で倒れる
ハクラはクロハの胸から刀を抜いて腰にさし直した
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