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白い鬼と黒い鬼6
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二人が帝国内を歩いていると、この帝国の勇者と思われる少女が歩いているのを見つけた
緑色の髪や背の高さが二人の幼馴染である少女を思い起こさせる
ただ性格はまったく違うようだ
幼馴染の方は冷静沈着、賢者とも言われるほどに頭がいいのだが、目の前の少女は、勇者の力を感じなければ本当にただの少女だ
腰には小さな可愛い剣を下げている
「可愛いねお姉ちゃん」
「ええ、まるで昔のハクラを見ているようね」
遠い昔に思いをはせるクロハ
二人はこう見えて数百年生きている
精神生命体へと進化しているため、歳は一切取らなくなっていた
この二人には他に鬼神の幼馴染兼部下が九人いて、その彼女達も年を取らないため、元の世界ではその鬼神たちで世界を守っている
鬼神たちの中でもとびぬけて強い二人は、よく神々の依頼を受けて様々な世界での、その世界では到底解決できそうにない問題のみを専門に解決していた
現在行っているアンノウン討伐もその一環だ
「この子の平和は守らなくちゃ」
小さな少女勇者を見て何としてもこの帝国にいるアンノウンを探し出して倒さなければと考える
「お姉ちゃん、見つけた」
そんな中、ハクラが小さな小さな次元のほころびを見つけた
そのほころびはクロハでも見つけることができなかった
ハクラの成長を喜ばしく思う姉クロハだった
「じゃあいくわよ。次元の裂け目を広げる」
「うん!」
小さなそのほころびに蹴りを入れるクロハ
着物がはだけて見えてはいけないものが見えるが、ハクラ以外に見る者はいないため問題はない
バリバリと次元が裂けていき、ぱっくりと口を開けた
「警戒しながら行きましょう」
クロハに続き、ハクラが裂けめに入って行く
その内部はぐちょぐちょとした肉のようなもので覆われていて、臭いもかなり臭い
顔をしかめる二人だが、臆することなく先は先へと進んでいった
緑色の髪や背の高さが二人の幼馴染である少女を思い起こさせる
ただ性格はまったく違うようだ
幼馴染の方は冷静沈着、賢者とも言われるほどに頭がいいのだが、目の前の少女は、勇者の力を感じなければ本当にただの少女だ
腰には小さな可愛い剣を下げている
「可愛いねお姉ちゃん」
「ええ、まるで昔のハクラを見ているようね」
遠い昔に思いをはせるクロハ
二人はこう見えて数百年生きている
精神生命体へと進化しているため、歳は一切取らなくなっていた
この二人には他に鬼神の幼馴染兼部下が九人いて、その彼女達も年を取らないため、元の世界ではその鬼神たちで世界を守っている
鬼神たちの中でもとびぬけて強い二人は、よく神々の依頼を受けて様々な世界での、その世界では到底解決できそうにない問題のみを専門に解決していた
現在行っているアンノウン討伐もその一環だ
「この子の平和は守らなくちゃ」
小さな少女勇者を見て何としてもこの帝国にいるアンノウンを探し出して倒さなければと考える
「お姉ちゃん、見つけた」
そんな中、ハクラが小さな小さな次元のほころびを見つけた
そのほころびはクロハでも見つけることができなかった
ハクラの成長を喜ばしく思う姉クロハだった
「じゃあいくわよ。次元の裂け目を広げる」
「うん!」
小さなそのほころびに蹴りを入れるクロハ
着物がはだけて見えてはいけないものが見えるが、ハクラ以外に見る者はいないため問題はない
バリバリと次元が裂けていき、ぱっくりと口を開けた
「警戒しながら行きましょう」
クロハに続き、ハクラが裂けめに入って行く
その内部はぐちょぐちょとした肉のようなもので覆われていて、臭いもかなり臭い
顔をしかめる二人だが、臆することなく先は先へと進んでいった
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