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勇者12
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無事逃げきれたグルリシアとマーナ
最大限に力を使ったためグルリシアはしばらく能力が使えないほど衰弱してしまった
「ありがとうグルリシア」
「はぁはぁ、君が無事ならいいんだ。でもあれ、あの目玉だらけの体に勇者死すべしって言葉。あれって」
「ええ、伝承にあった魔王の一柱、開眼のハオン」
開眼の魔王ハオン
千年ほど前に猛威を振るった歴代でも五本の指に入るほどの強さを持つ魔王で、その力は超能力と言っていい
サイコキネシス、テレポーテーション、予知などだ
しかし現在のハオンは蘇ったばかりのようで、サイコキネシスしか使えないようだった
「あれは勇者を目の敵にしている。あの力は僕らには分が悪い。他の勇者に応援をたのもう」
「そうね、光と闇の勇者なら」
「行こう」
二人は光と闇の勇者に連絡するため通信機を取り出した
これは最近普及し始めたもので、異世界人同盟が勇者たちに配ったものだ
それにより現在様々な魔王が復活している状況の中、迅速な連絡が取れるようになった
「えっと、このボタンでいいのかしら?」
「ああ、それだ」
通信機を使い、光と闇の勇者、ミミとニニにつなぐ
「はい」
すぐに出たのだが、声が似ているためどちらが出たのかは分からない
「あー、えっと、ミミか?」
「ニニです」
「そうか、すまない。とりあえず簡潔に言うが、救援をお願いしたい」
「分かりました。姉と向かいます」
「話が早くて助かうわ!」
返事をするかしないかのタイミングで、突然目の前にミミを連れたニニが現れた
本当に突然にだったため、マーナは驚きすぎて声も出せずにいた
「どこ?」
「えっと、魔王なんだけど」
「どこよ?」
「こっちだ」
「私が運びます。場所だけ伝えてくれれば」
「アルドシア国の海、ピュレイア王国のすぐ近くだ」
「分かりました」
と、ニニが言った瞬間景色が変わった
未だマーナは驚きすぎて処理しきれず固まっていた
「いたわ。あれね」
勇者の姿を見つけたハオンはすぐにこちらに向かってサイコキネシスを使って攻撃してきた
海の水自体を圧縮し、高濃度の塩の塊を撃ちだす
その大きさは象ほどもある
「邪魔です」
だがそれはブラックホールのようなものに飲み込まれて消えた
ニニの能力だ
「改めてみると、ヤバい力だな」
「まったく、この程度の魔王も倒せないのかしら?」
「そういってくれるな。俺と相性が悪すぎるんだよこいつ」
再び潮の塊をうちだそうとしたハオンだったが、すでにミミの能力によって体の三分の二が消失し、一瞬で決着がついてしまった
「ありがとう、助かったわ」
「また何かあったら遠慮なく呼んでください。勇者同士協力すればより多くの人々を救えますから」
「そうね、また呼んで頂戴な」
二人はニコリと笑い、手を振ってニニの能力で帰って行った
「同じ勇者か疑わしいくらいに強いなあの二人」
「今回は相手が悪かっただけよグルリシア。私達だって強いんだから」
「そうだな!」
無事魔王ハオンを討伐し、二人は報告のため国へと帰って行った
最大限に力を使ったためグルリシアはしばらく能力が使えないほど衰弱してしまった
「ありがとうグルリシア」
「はぁはぁ、君が無事ならいいんだ。でもあれ、あの目玉だらけの体に勇者死すべしって言葉。あれって」
「ええ、伝承にあった魔王の一柱、開眼のハオン」
開眼の魔王ハオン
千年ほど前に猛威を振るった歴代でも五本の指に入るほどの強さを持つ魔王で、その力は超能力と言っていい
サイコキネシス、テレポーテーション、予知などだ
しかし現在のハオンは蘇ったばかりのようで、サイコキネシスしか使えないようだった
「あれは勇者を目の敵にしている。あの力は僕らには分が悪い。他の勇者に応援をたのもう」
「そうね、光と闇の勇者なら」
「行こう」
二人は光と闇の勇者に連絡するため通信機を取り出した
これは最近普及し始めたもので、異世界人同盟が勇者たちに配ったものだ
それにより現在様々な魔王が復活している状況の中、迅速な連絡が取れるようになった
「えっと、このボタンでいいのかしら?」
「ああ、それだ」
通信機を使い、光と闇の勇者、ミミとニニにつなぐ
「はい」
すぐに出たのだが、声が似ているためどちらが出たのかは分からない
「あー、えっと、ミミか?」
「ニニです」
「そうか、すまない。とりあえず簡潔に言うが、救援をお願いしたい」
「分かりました。姉と向かいます」
「話が早くて助かうわ!」
返事をするかしないかのタイミングで、突然目の前にミミを連れたニニが現れた
本当に突然にだったため、マーナは驚きすぎて声も出せずにいた
「どこ?」
「えっと、魔王なんだけど」
「どこよ?」
「こっちだ」
「私が運びます。場所だけ伝えてくれれば」
「アルドシア国の海、ピュレイア王国のすぐ近くだ」
「分かりました」
と、ニニが言った瞬間景色が変わった
未だマーナは驚きすぎて処理しきれず固まっていた
「いたわ。あれね」
勇者の姿を見つけたハオンはすぐにこちらに向かってサイコキネシスを使って攻撃してきた
海の水自体を圧縮し、高濃度の塩の塊を撃ちだす
その大きさは象ほどもある
「邪魔です」
だがそれはブラックホールのようなものに飲み込まれて消えた
ニニの能力だ
「改めてみると、ヤバい力だな」
「まったく、この程度の魔王も倒せないのかしら?」
「そういってくれるな。俺と相性が悪すぎるんだよこいつ」
再び潮の塊をうちだそうとしたハオンだったが、すでにミミの能力によって体の三分の二が消失し、一瞬で決着がついてしまった
「ありがとう、助かったわ」
「また何かあったら遠慮なく呼んでください。勇者同士協力すればより多くの人々を救えますから」
「そうね、また呼んで頂戴な」
二人はニコリと笑い、手を振ってニニの能力で帰って行った
「同じ勇者か疑わしいくらいに強いなあの二人」
「今回は相手が悪かっただけよグルリシア。私達だって強いんだから」
「そうだな!」
無事魔王ハオンを討伐し、二人は報告のため国へと帰って行った
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