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勇者11
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アルドシア国近郊の海域
そこに超巨大クラーケンが現れ、周辺の海域を荒らしまわっているということで、勇者二人が派遣された
二人は恋人同士で、種族こそ違うが互いに愛し合っている
二人共仲間を持たず、お互いが仲間のようなものだった
「マーナ、ありがとう」
「いいのよグルリシア」
ピュレイア王国の第三王女にして勇者のマーナの魔法により、海面を歩けるようになったアルドシアの勇者、エルフのグルリシア
マーナは水人族のため、水中でも呼吸できるが、エルフのグルリシアはそうもいかない
お互いに信頼し合っているため、ピュレイアは海に来てすぐに魔法をかけた
「さてと、早速のお出ましってところかな?」
ザザンと海の波が荒れ始め、水が盛り上がったと思うと、巨大な触腕が現れて二人を叩きつぶそうと、水面に叩きつけた
「おそい!」
グルリシアが槍を使ってその巨大触腕を受け流す
自分の数百倍もある触腕を簡単に流したグルリシアは、槍の達人の上にマーナからの補助を受けている
彼に取ってこの程度の魔物は取るに足らない敵だった
「それ!」
二人を初撃でつぶせなかった時点で超巨大クラーケンの運命は決まっていた
触腕の位置から本体の位置を割り出したグルリシアは、槍に自信の力を注ぐ
すると槍が巨大化し、十分にクラーケンを貫けるサイズになる
それを片手で持ち上げるグルリシア
マーナの補助があってこそこの力を発揮できる
槍はギュンと加速していき、クラーケンの心臓部を直撃し貫いた
立った一撃で、この海域を荒らしていたクラーケンは息絶える
「ふぅ、これで終わりっと」
「さすがグルリシア!」
「君の補助があってこそだよ」
少しイチャイチャしながら、二人の勇者は帰路につこうと海面を進み始めた
そこに突如何かが飛んできて、海面に爆発を起こす
「なに!?」
とっさに気配に気づいたマーナが結界魔法によって爆発を防ぐ
「勇者、死すべし」
爆撃を放ったと思われる者は体に無数の目を持った人型の何かだった
それは明らかに勇者を目の敵としており、二人を殺すという絶対の決意をその殺意から読み取れた
「これは、まずいね・・・」
明らかに自分達よりも実力が上と理解できたグルリシアはマーナを抱え上げると、槍を放ってそれに乗り、能力を使って目にも取らぬ速さで逃げた
被害を出さないために自分たちの国とは別方向へ
それを見た何かは少し首をかしげると、二人を追うように空中を走り始めた
そこに超巨大クラーケンが現れ、周辺の海域を荒らしまわっているということで、勇者二人が派遣された
二人は恋人同士で、種族こそ違うが互いに愛し合っている
二人共仲間を持たず、お互いが仲間のようなものだった
「マーナ、ありがとう」
「いいのよグルリシア」
ピュレイア王国の第三王女にして勇者のマーナの魔法により、海面を歩けるようになったアルドシアの勇者、エルフのグルリシア
マーナは水人族のため、水中でも呼吸できるが、エルフのグルリシアはそうもいかない
お互いに信頼し合っているため、ピュレイアは海に来てすぐに魔法をかけた
「さてと、早速のお出ましってところかな?」
ザザンと海の波が荒れ始め、水が盛り上がったと思うと、巨大な触腕が現れて二人を叩きつぶそうと、水面に叩きつけた
「おそい!」
グルリシアが槍を使ってその巨大触腕を受け流す
自分の数百倍もある触腕を簡単に流したグルリシアは、槍の達人の上にマーナからの補助を受けている
彼に取ってこの程度の魔物は取るに足らない敵だった
「それ!」
二人を初撃でつぶせなかった時点で超巨大クラーケンの運命は決まっていた
触腕の位置から本体の位置を割り出したグルリシアは、槍に自信の力を注ぐ
すると槍が巨大化し、十分にクラーケンを貫けるサイズになる
それを片手で持ち上げるグルリシア
マーナの補助があってこそこの力を発揮できる
槍はギュンと加速していき、クラーケンの心臓部を直撃し貫いた
立った一撃で、この海域を荒らしていたクラーケンは息絶える
「ふぅ、これで終わりっと」
「さすがグルリシア!」
「君の補助があってこそだよ」
少しイチャイチャしながら、二人の勇者は帰路につこうと海面を進み始めた
そこに突如何かが飛んできて、海面に爆発を起こす
「なに!?」
とっさに気配に気づいたマーナが結界魔法によって爆発を防ぐ
「勇者、死すべし」
爆撃を放ったと思われる者は体に無数の目を持った人型の何かだった
それは明らかに勇者を目の敵としており、二人を殺すという絶対の決意をその殺意から読み取れた
「これは、まずいね・・・」
明らかに自分達よりも実力が上と理解できたグルリシアはマーナを抱え上げると、槍を放ってそれに乗り、能力を使って目にも取らぬ速さで逃げた
被害を出さないために自分たちの国とは別方向へ
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