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勇者9
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緑の髪に緑の服にちょこんと服から出たふさふさの尻尾
翡翠のようにきらめく剣を携え、その剣をブンブン振りながら、歌い歩く犬獣人の少女
名をワサビ
異世界から転生してきたうえに勇者となった帝国の勇者だ
自身のみの危険を感じたのと、両親が逃がしてくれたおかげで今ここに元気で立ち、歩いている
両親のことは内心かなり心配しているが、努めて元気であろうとしているけなげな少女
転生前は病弱で、障害のほとんどを病室で過ごし、たった十年でその生涯を閉じた
そのため、今現在元気な体であることは嬉しくてしょうがない
「ふっふふんふーん、ふんふふーん」
子供らしい無邪気さが伝わるかわいらしさだが、これでも勇者
この世界最年少の七歳の勇者だ
「む、誰かの悲鳴なのだ!」
ワサビは走る
その悲鳴を上げる誰かの元へ、風のように
「そこの人! 大丈夫なのだ? 助けに来たのだ!」
襲われているのは商人で、襲っているのは大量のゴブリン
中にはホブゴブリンもいるため、とても七歳程度の少女が勝てる相手ではない
「や、やめるんだお嬢ちゃん! あぶない!」
ゴブリンは大きな声をあげたワサビを一斉ににらんでいる
そして一斉に襲い掛かって来た
「連! 閃! スタァアアアア!! ブレイク!!」
連閃スターブレイク
ワサビが頑張って名前を考えたただ剣を振る剣技とは程遠いただの分回しである
だがそれが恐ろしいほど強かった
振るった剣の後から後からなぜかたくさんの剣が召喚され、それがゴブリンたちに突き刺さって行く
その剣の形は様々で、召喚できる数に際限がない
それが彼女の勇者としての力、ソードマスター
召喚した剣は彼女の意のままに操れるという、まさに一騎当千の力だ
あっという間にゴブリンの群れを殲滅したワサビは、突如ピクンと可愛い耳を引くつかせる
「おじさんたち無事なのだ? 大丈夫そうならワサビは変えるのだ!」
そう言うとワサビは鎖から放たれた犬のようにかけて行ってしまった
翡翠のようにきらめく剣を携え、その剣をブンブン振りながら、歌い歩く犬獣人の少女
名をワサビ
異世界から転生してきたうえに勇者となった帝国の勇者だ
自身のみの危険を感じたのと、両親が逃がしてくれたおかげで今ここに元気で立ち、歩いている
両親のことは内心かなり心配しているが、努めて元気であろうとしているけなげな少女
転生前は病弱で、障害のほとんどを病室で過ごし、たった十年でその生涯を閉じた
そのため、今現在元気な体であることは嬉しくてしょうがない
「ふっふふんふーん、ふんふふーん」
子供らしい無邪気さが伝わるかわいらしさだが、これでも勇者
この世界最年少の七歳の勇者だ
「む、誰かの悲鳴なのだ!」
ワサビは走る
その悲鳴を上げる誰かの元へ、風のように
「そこの人! 大丈夫なのだ? 助けに来たのだ!」
襲われているのは商人で、襲っているのは大量のゴブリン
中にはホブゴブリンもいるため、とても七歳程度の少女が勝てる相手ではない
「や、やめるんだお嬢ちゃん! あぶない!」
ゴブリンは大きな声をあげたワサビを一斉ににらんでいる
そして一斉に襲い掛かって来た
「連! 閃! スタァアアアア!! ブレイク!!」
連閃スターブレイク
ワサビが頑張って名前を考えたただ剣を振る剣技とは程遠いただの分回しである
だがそれが恐ろしいほど強かった
振るった剣の後から後からなぜかたくさんの剣が召喚され、それがゴブリンたちに突き刺さって行く
その剣の形は様々で、召喚できる数に際限がない
それが彼女の勇者としての力、ソードマスター
召喚した剣は彼女の意のままに操れるという、まさに一騎当千の力だ
あっという間にゴブリンの群れを殲滅したワサビは、突如ピクンと可愛い耳を引くつかせる
「おじさんたち無事なのだ? 大丈夫そうならワサビは変えるのだ!」
そう言うとワサビは鎖から放たれた犬のようにかけて行ってしまった
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