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旅10

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 銅像は四足歩行の獣のようになっていて、その背なかにはミサイルやらビーム兵器やらが搭載されている
 足の付け根付近にはガトリング砲など、兵器のオンパレード
 それらを遠慮なく撃ち込んでくるからすごく厄介
 やっぱり外の何もないとこに誘い込んで正解だった
「ミアーーーー!!」
 遅れえてやってくるフィオナちゃん
 お、メアリーが防御魔法を最大限にかけてくれてる
 私の結界よりはるかに強力だからね、彼女の防御魔法
「防御は万全! こんな危ないの野放しにできないわ! ミア、一緒に戦おう!」
「んにゃ! もちろん!」
 聖剣セイヴハートを抜くフィオナちゃん
 おお、セイヴハートの形が変わってる
 細身の長剣で、柄がハートのような形に
「セイヴァーーーーー、インパクト!!」
 勇者の力を込めた一撃
 光の大口光線のようなものが銅像を襲う
 とっさにその光線を避けた銅像だったけど、右半身が消し飛んでしまった
 とんでもない火力
 ガガガガと動きが一気に悪くなる銅像
 でも、それでも銅像はまだ動いてこちらに照準を向けると、ガトリングを撃ってきた
 高火力のガトリングだけど、メアリーの防御魔法を撃ち抜けるほどの威力はない
 簡単に弾いちゃった
「まだ戦えるなんて。とんでもない魔物ね」
 あそっか、ロボットなんてこの世界にないか
 そりゃ魔物だと思うよね
 じゃあ兵器の攻撃も魔法だと思ってるねこれ
 あ、じゃあよくメアリーは防御魔法を物理特化にしてたね
 魔法だと思ってたら魔法特化にするはずだけど
 あとで聞いたら、攻撃方法に魔力を感じなかったから物理の防御を展開してたって
 この子優秀!
 ガガギギと、銅像はこっちに向かって来ようとしたけど、そこで完全に機能を停止した
 うへぇ、半分になった断面図気持ち悪ぅ
 生き物じゃないのになんか筋線維みたいになってるし、こんなの作ったの一体誰よ
 なんて思ってたら、ロボットの横に何人かのフードを被った人達が現れた
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