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猫の力50
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その日の夜
私は月明かりに照らされながらフィオナちゃん含めたアルト村の人々の前に立つ
「みんな、見ててね」
村の人達にはその日のうちに私の正体を教えた
別世界から転生した元人間であること、女神様の加護を受けてることなどなど
その結果、村人たちからは改めて私という存在を受け入れてもらえたよ
そして今、私は月明かりを背に、進化をしようとしていた
ただの猫魔物から、猫又という妖怪に
魔物と妖怪は厳密には違うみたい
魔力があり、体内に魔石を持つ動物を魔物、妖力を使う動物を妖怪って言うみたい
この世界にも妖怪って概念があるんだけど、妖怪がいるのはここからもっともっと遠い異国の地なんだって
この辺りの魔物から妖怪に進化した事例はないんだとか
王立図書館には妖怪に関する本は一切なかったんだけど、最近他国との貿易も盛んになったから、妖怪に関する情報も入って来たらしい
つまりこの国の人達は妖怪を見るのは初めてってことになるね
そして私は、猫又に進化するという選択をした
目の前が暗くなって、何も聞こえない
何だか怖い
声を出してフィオナちゃんに呼びかけようにも、声すら出なかった
そして私は何もわからなくなって、そこから記憶がぱたりとなくなった
気が付くと、フィオナちゃんが心配そうに私を見ていた
進化を開始したとたんに、私は倒れて、二日間眠ったままだったんだって
その間少しずつ体が変わって行くのを見ててくれてたみたい
「心配したよミア」
「ごめんね、私もまさか気を失うとは思わなかったの。でもほら! 尻尾が二つ!!」
「うん、それ以外変化なくて相変わらず可愛い!」
ほんとだ、尻尾意外に何も変わってない
尻尾が二股になっただけ
だけど体の中が何か違う
今まで感じていた魔力以外に、不思議な力を感じる
そっか、これが妖力なんだ
自分のステータスを確認すると、種族が猫又になっていて、能力のところに妖術が加わっていた
妖術はまだ火の玉という魔法で言うところの下級火魔法、ファイアボールのようなものだけ
これも多分使い続けることで妖術が増えて行くんだと思う
うんうん、これからの成長が楽しみだよ
私は月明かりに照らされながらフィオナちゃん含めたアルト村の人々の前に立つ
「みんな、見ててね」
村の人達にはその日のうちに私の正体を教えた
別世界から転生した元人間であること、女神様の加護を受けてることなどなど
その結果、村人たちからは改めて私という存在を受け入れてもらえたよ
そして今、私は月明かりを背に、進化をしようとしていた
ただの猫魔物から、猫又という妖怪に
魔物と妖怪は厳密には違うみたい
魔力があり、体内に魔石を持つ動物を魔物、妖力を使う動物を妖怪って言うみたい
この世界にも妖怪って概念があるんだけど、妖怪がいるのはここからもっともっと遠い異国の地なんだって
この辺りの魔物から妖怪に進化した事例はないんだとか
王立図書館には妖怪に関する本は一切なかったんだけど、最近他国との貿易も盛んになったから、妖怪に関する情報も入って来たらしい
つまりこの国の人達は妖怪を見るのは初めてってことになるね
そして私は、猫又に進化するという選択をした
目の前が暗くなって、何も聞こえない
何だか怖い
声を出してフィオナちゃんに呼びかけようにも、声すら出なかった
そして私は何もわからなくなって、そこから記憶がぱたりとなくなった
気が付くと、フィオナちゃんが心配そうに私を見ていた
進化を開始したとたんに、私は倒れて、二日間眠ったままだったんだって
その間少しずつ体が変わって行くのを見ててくれてたみたい
「心配したよミア」
「ごめんね、私もまさか気を失うとは思わなかったの。でもほら! 尻尾が二つ!!」
「うん、それ以外変化なくて相変わらず可愛い!」
ほんとだ、尻尾意外に何も変わってない
尻尾が二股になっただけ
だけど体の中が何か違う
今まで感じていた魔力以外に、不思議な力を感じる
そっか、これが妖力なんだ
自分のステータスを確認すると、種族が猫又になっていて、能力のところに妖術が加わっていた
妖術はまだ火の玉という魔法で言うところの下級火魔法、ファイアボールのようなものだけ
これも多分使い続けることで妖術が増えて行くんだと思う
うんうん、これからの成長が楽しみだよ
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