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猫の力48

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 白い狼、プラチナウルフは無事退治された
 皮に魔法耐性があるみたいで、プラチナウルフの死体は持ちかえることになった
 皆無事だし、怪我人はいるけど重傷者はいない
 問題があるとしたら・・・
 喋れることがばれちゃった
「ミア、あなた、話せたの?」
「うん、その、黙っててごめんねフィオナちゃん。私は魔物なの。猫型の魔物。だからこんな不思議な力も使えるし、人語だって理解できる」
「魔物・・・」
 やっぱり魔物と聞いたら怖いよね?
 ここは、おとなしく去ろう。フィオナちゃんに迷惑なんてかけれないし
「知ってたよ」
「え?」
「知ってるよミア。私だって勇者なんだもん。ミアと出会った時から、魔物って分かってた」
 あとでわかったことだけど、勇者は魔物を見抜く目を持ってた
 人に化ける魔物でも見抜いて倒せるようになってるから
「ミアが魔物かなんて関係ないよ。ミアは私達を助けてくれたし、それに何より、私の大切な家族だもん!」
 ああ、そっか、私、愛されてるんだ
 フィオナちゃんに抱き上げられ、私は皆に迎えられた
「ありがとうミア!」
「おかげで助かったよ。強いんだね」
「可愛いし強いって無敵じゃない?」
「皆・・・。私これからもみんなを守れるようがんばる!」
 
 村に狼の群れを倒したことを報告して、帰路に就く私たち
 王都まではゆっくり帰って、皆しっかり休めた
 王都はすごく雨が降ってて、あいにくの天気だったけど、生徒たちの両親や先生たちが出迎えてくれてみんなもほっと安心してる
 狼との戦いで生徒たちはちゃんと連携も取れてたし、それぞれの長所を生かした戦いも出来てたね
 まあ私は先生じゃないからそう言う判断は先生としてついてきたBランクのパパポモさんたちに任せるんだけどね
 で、結果は皆合格
 ちゃんと適切な戦いができてたし、あの白い狼からも指示通りちゃんと逃げることができてたってことで高評価だったよ
 で、その中でも私はMVP的な扱いを受けて、パパポモさんからスカウトまで来ちゃったよ。いやぁ参っちゃうねぇ
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