17 / 487
猫の力2
しおりを挟む
ターナーさんが帰るのを見てからちび猫ちゃんを戻し、とりあえずフィオナちゃんに寄り添って眠った
そして引っ越し当日のこと
荷物をまとめ終えてこれからさあ出発だというところで、突然ん上空から炎の塊がいくつも落ちてきた
「これは、炎上位魔法のフルフレア! フィオナ、こっちだ!」
「お父さん! メアリーちゃんが!」
まずい、メアリーが逃げ遅れてる
助けないと!
でもそこに炎の塊が迫る
「ひっ、助け」
メアリーを炎が包み込んだ
「メアリーちゃん!!!」
フィオナちゃんが火を消そうと走り出した
「待つんだフィオナ!」
フィオナちゃんにも炎が迫るけど、なんとそれを上回るような水魔法が炎の塊を打ち消した
水の出所を見ると、驚いたことにたった今炎に包まれたはずのメアリーが手から水塊を出してフィオナちゃんを守ったのだ
「水の上位魔法、ウォーターハザード、だと。まさかメアリーにここまでの魔法の才能が」
今まで魔法を教わったことがないはずのメアリーがいきなりの上位魔法
図書館の本にも書いてあったけど、稀にそういう魔法の才能を発現する子がいるらしい
まさかそれがメアリーだとは思わなかったけど、そのおかげでメアリーもフィオナちゃんも無事だった
私は上空を見上げる
今魔法を打って来た奴がそこにいた
帝国騎士が着ていたような鎧を着た何者か
「ほお、これを防ぐか。その少女、中々魔法の才があると見える。連れて帰るとしよう」
顔は鎧で覆われてて見えないけど、声から女性であることが分かる
「何者だ! 帝国の手のものか?」
「答える義理はない。お前たちはここで死ぬのだから。そこの勇者の小娘と共にな」
女性は杖を向ける
「魔術師・・・。まいったな。俺の苦手とする相手だが、まあ久しぶりの戦闘相手としては不足なしだな」
ターナーさん、丸腰だよ? そんなこと言って大丈夫なの?って思ってたら、肩越しから大剣を取り出した
なにそれすごい
その大剣には一目見ただけで分かるほどの強大な魔力が宿っている
ターナーさんはその大剣を一振りする
「魔剣ラプネス」
名前を呼ばれて答えるかのように、その魔剣は黒い炎を吹き出す
か、かっこいいい
「・・・。聞いていた話と違うな。魔剣士ターナーはもはや戦えないただの男だと聞いていたが・・・。しかし本調子ではなさそうだな。これなら私でも殺せる」
女性は杖を向け、そこに魔力が集中してるのが分かる
「エリアプロージョン」
ターナーさんの周囲五メートルほどが突然爆発した
「お父さん!」
フィオナちゃんが叫ぶけど、煙が晴れたそこには全くの無傷でターナーさんが立っていた
そして魔剣がケプッとげっぷをしている
何その剣生きてる?
「久しぶりの魔力はうまいだろうラプネス」
魔剣は喜ぶように震え、黒い炎をさらに燃え上がらせた
「ダークロードスラッシュ」
魔力が跳ね上がる
空間が捻じれたかのような気配がして、周囲で燃えていた炎が消え去り、女性に大きな剣戟が飛んだ
「く、分が悪い、か。何が苦手な相手だ」
女性はシュンと消えた
ふう、突然すぎるよ
まあ奇襲ってのは突然やるもんなんだけど・・・
そして引っ越し当日のこと
荷物をまとめ終えてこれからさあ出発だというところで、突然ん上空から炎の塊がいくつも落ちてきた
「これは、炎上位魔法のフルフレア! フィオナ、こっちだ!」
「お父さん! メアリーちゃんが!」
まずい、メアリーが逃げ遅れてる
助けないと!
でもそこに炎の塊が迫る
「ひっ、助け」
メアリーを炎が包み込んだ
「メアリーちゃん!!!」
フィオナちゃんが火を消そうと走り出した
「待つんだフィオナ!」
フィオナちゃんにも炎が迫るけど、なんとそれを上回るような水魔法が炎の塊を打ち消した
水の出所を見ると、驚いたことにたった今炎に包まれたはずのメアリーが手から水塊を出してフィオナちゃんを守ったのだ
「水の上位魔法、ウォーターハザード、だと。まさかメアリーにここまでの魔法の才能が」
今まで魔法を教わったことがないはずのメアリーがいきなりの上位魔法
図書館の本にも書いてあったけど、稀にそういう魔法の才能を発現する子がいるらしい
まさかそれがメアリーだとは思わなかったけど、そのおかげでメアリーもフィオナちゃんも無事だった
私は上空を見上げる
今魔法を打って来た奴がそこにいた
帝国騎士が着ていたような鎧を着た何者か
「ほお、これを防ぐか。その少女、中々魔法の才があると見える。連れて帰るとしよう」
顔は鎧で覆われてて見えないけど、声から女性であることが分かる
「何者だ! 帝国の手のものか?」
「答える義理はない。お前たちはここで死ぬのだから。そこの勇者の小娘と共にな」
女性は杖を向ける
「魔術師・・・。まいったな。俺の苦手とする相手だが、まあ久しぶりの戦闘相手としては不足なしだな」
ターナーさん、丸腰だよ? そんなこと言って大丈夫なの?って思ってたら、肩越しから大剣を取り出した
なにそれすごい
その大剣には一目見ただけで分かるほどの強大な魔力が宿っている
ターナーさんはその大剣を一振りする
「魔剣ラプネス」
名前を呼ばれて答えるかのように、その魔剣は黒い炎を吹き出す
か、かっこいいい
「・・・。聞いていた話と違うな。魔剣士ターナーはもはや戦えないただの男だと聞いていたが・・・。しかし本調子ではなさそうだな。これなら私でも殺せる」
女性は杖を向け、そこに魔力が集中してるのが分かる
「エリアプロージョン」
ターナーさんの周囲五メートルほどが突然爆発した
「お父さん!」
フィオナちゃんが叫ぶけど、煙が晴れたそこには全くの無傷でターナーさんが立っていた
そして魔剣がケプッとげっぷをしている
何その剣生きてる?
「久しぶりの魔力はうまいだろうラプネス」
魔剣は喜ぶように震え、黒い炎をさらに燃え上がらせた
「ダークロードスラッシュ」
魔力が跳ね上がる
空間が捻じれたかのような気配がして、周囲で燃えていた炎が消え去り、女性に大きな剣戟が飛んだ
「く、分が悪い、か。何が苦手な相手だ」
女性はシュンと消えた
ふう、突然すぎるよ
まあ奇襲ってのは突然やるもんなんだけど・・・
2
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう
天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。
侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。
その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。
ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる