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10.合同授業
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カンカンと木刀同士がぶつかり合う音がする。
剣術科の試合、ハインリヒ様とファルター殿下だ。
学年ごちゃ混ぜの、剣術科と回復科の合同授業。
とはいっても、剣の試合をして怪我をしたら、回復科の人間が治す、というだけだけど。
ハインリヒ様はカッコいい。それはもう文句なく。
そして、強い。こんな学校での試合じゃ相手になる人なんていないだろうけど、普通に軍の中にあっても、ハインリヒ様は強い。
さすが武神の息子だと言われるのは、好きじゃないみたいだけど。
そんな人に婚約して欲しいと言われているのだ。
何というか、贅沢だなと思う。
嫌いなわけじゃない。
好きか嫌いかで聞かれれば、間違いなく好きと答える。
ただ、その好きがハインリヒ様と同じ好きなのかどうかは、自信がない。
私はファルター殿下の婚約者だった。
交流を全くしていなくても、愛情がなくても、その事実に変わりはない。
そのうちファルター殿下と結婚するんだと思っていたから、いわゆる恋愛感情というものを持ったこともないし、興味もなかった。
最大の問題は、すでに外堀が埋まっているということだろうか。
国王陛下が私とハインリヒ様の婚約を望んでいるなら、もう本当に逃げ場がない。
私がこうやってグダグダ考えていられるのは、単なる温情に過ぎない。
いっそのこと、命令されちゃった方が割り切れて良いかもしれない、なんて思ってしまうけど、それは真剣に申し込んでくれているハインリヒ様に悪い。
口説き落とすと宣言されてから三週間。
ハインリヒ様が、今までしてこなかったことをしてきた。
今までも学校から帰るときは一緒に帰っていたけど、あの日から毎日のように手を繋いでくる。
最初は反射的に振り払おうとして、簡単に阻止された。
今も、正直慣れたとは言えない。ハインリヒ様の手が触れた途端に、肩がビクッとなる。
自分から手を繋いできたくせに、真っ赤な顔をしているハインリヒ様は、話もしてこないし、目も合わせない。
……いやまあ、私も視線を逸らせているという事実はさておき、そんな感じでハインリヒ様は私を家まで送ってくれる。
ちなみに、クラリッサ様に"その後"を聞かれてそれを伝えたら、あからさまにガッカリした顔で、「手を繋いで、一緒に帰るだけですの?」と言われた。
どういうことだ。
ハインリヒ様のことを男性として好きになれたなら、きっと良いことなんだろうなと思う。
けれど、どうしたらいいのかが分からない。
そんな事を思いつつ、続いている試合を見る。
はっきり言って、勝負になっていない。
ハインリヒ様が一切攻撃しないで受けに回っているから、試合が続いているだけだ。
――と思ったら、ハインリヒ様が動いた。
ファルター殿下の剣を弾き飛ばして、その首筋に剣先を突きつける。
「――くっ……」
「殿下。体の動き、悪くなっていますね。一週間前に見たときの方が動けてましたよ」
悔しがるファルター殿下に、ハインリヒ様は淡々と告げていた。
ファルター殿下が真面目に剣や勉強を頑張っている、という話を聞いた三週間前。
そして一週間ほど前、シルベスト殿下から最近サボりだしたという話を聞いた。
『婚約者殿が"聖女の再来"と言われるほど優秀だからな。そのピーア嬢と結婚する自分が、王族の権利を取り上げられることはない、とでも考えているんだろうさ』
シルベスト殿下が嘲笑するように話していた。
ようするに、ファルター殿下から王族の権利を取り上げてしまえば、王家はせっかく身内になった"聖女の再来"を手放すことになってしまう。
だから、そんな判断はされない、とファルター殿下は考えているということだ。
"聖女の再来"たる妹に、なんの価値もないことを知りもせずに。
まあ、これはシルベスト殿下の推測でしかないらしいけど、動きが悪くなってるって事は、少なくともサボっていることは確かなんだろう。
「ふざけるなっ! 動けてただと!? 貴様はいともあっさりいなしてただろうが!」
「当たり前です。俺はずっと剣を振ってきて、辺境でずっと戦ってきたんです。最近剣を真面目にやり始めたばかりの人に負けるわけないでしょう」
ハインリヒ様は一度言葉を切る。
「それでも、ずっと続けていれば、いつか俺に追いつくことも不可能ではないかもしれませんけどね。何もやらなかったら、可能性はゼロですよ」
冷たく言い放っているけど、だから頑張れよ、という応援が入っているようにも聞こえる。
ハインリヒ様は、案外面倒見がいい。
うつむくファルター殿下の心に、どう届いたかは分からないけれど。
「ハインリヒ様、回復いたします」
「いえ、私が」
「何言ってんの! あたしがやるの!」
試合が終わった途端に、ハインリヒ様に群がる女生徒、の中にいる妹。
ホントにアホだ。
ファルター殿下の所に行けっての。
ファルター殿下が妹を見て、愕然とした顔をしている。
うん、まあそうだろうね。ショックだよね。
「俺は何も回復してもらう事はありませんから。殿下をお願いします」
群がる女性陣に冷たく言って向かってきたのは……私の方だ。
え、なんで?
「マレン、回復よろしく」
「……怪我なんかしてないでしょ」
「慣れない説教なんかしたから、疲れたんだ」
「………………」
さっき回復してもらう事なんかない、って言った口で何を言うのやら。
妹を始めとする女性陣が、すごい目で私を睨んでるんだけど。
「マレン」
名前を呼ばれるのと同時に、肩にハインリヒ様の頭が置かれた。
思わぬ密着に、心臓が跳ね上がる。
「は、ハインリヒ、様、い、今は授業、中で……」
「だから早くしてくれ」
私の動揺なんてないかのように、ハインリヒ様の声は落ち着いている。ように聞こえたけど、耳が真っ赤だった。
それを見たら、私まで顔が熱くなってきた。
何とか熱を抑えようと一つ深呼吸をして、ハインリヒ様の頭に手を置いた。
「《士気高揚》」
使った魔術は、気持ちを高めるための魔術だ。
普通ならこの程度で使う魔術じゃないけど。
クスクスとあざ笑うような笑い声がした。
「さすが低能。あんな意味のない魔術を覚えているなんて」
「ハインリヒ様はお優しいですね」
「本当に。ファルター殿下に婚約破棄されて同情されたんでしょう?」
クスクス。クスクス。
声を潜めるつもりもないそれに、私は無表情を貫く。
「ハインリヒ様ぁ、お姉様なんかほっときましょうよぉ。あたしがちゃんとした回復、してあげますからぁ」
妹がすり寄ってくる。
ハインリヒ様は見事な作り笑いを浮かべた。
「怪我などしていませんから。それよりあなたは、ファルター殿下のところへ行くべきでしょう?」
「ええーっ!?」
するりと妹から抜け出して、剣術科の人たちの所に戻っていく。
私にウインクしてくるので笑い返したら、妹が視線を遮ってきた。
「お姉様、もう少しわきまえてよ。低能が出しゃばらないで。ハインリヒ様がお可哀想よ」
何が、と思ったけど、さっきクスクス笑っていた人たちまで参戦してきた。
「ピーア様の仰る通りですわ」
「能のない人間が、ハインリヒ様の婚約者を名乗るなんて」
「碌に回復魔術を使えないからって、同情でもしてもらうつもりかしら?」
「ハインリヒ様には、聖女様の再来であるピーア様がお似合いなのよ。今すぐハインリヒ様のお側から立ち去りなさい」
うーわ、面倒くさい。
今授業中なんだけど、こんなことしてて良いのか、と思ったけど、先生は見て見ぬ振りだ。
私みたいな劣等生、どうなろうと知ったこっちゃない、というところか。
「一つだけ申し上げるなら、私はまだハインリヒ様の婚約者ではありませんので。では失礼」
一礼してさらりと彼女たちの前から去る。
残念なのは、授業中だから本当にどっかに行くわけにはいかないって所か。
「生意気なのよっ!」
後ろから叫び声がする。
私がハインリヒ様から婚約を申し込まれているのに、それをまだ受けていないことは知られていて、それをよく「生意気」と言われる。
だからといって、受けたら受けたで文句を言われそうだけど。
ふと、ファルター殿下の姿が目に入った。
サボっていると言われた殿下。
婚約者である妹にもそっぽを向かれた。
でも今、殿下は一人で剣を振っていた。
ハインリヒ様の言葉が届いたんだろうか。
殿下は変わろうとしているのかも知れないと、そう思った。
剣術科の試合、ハインリヒ様とファルター殿下だ。
学年ごちゃ混ぜの、剣術科と回復科の合同授業。
とはいっても、剣の試合をして怪我をしたら、回復科の人間が治す、というだけだけど。
ハインリヒ様はカッコいい。それはもう文句なく。
そして、強い。こんな学校での試合じゃ相手になる人なんていないだろうけど、普通に軍の中にあっても、ハインリヒ様は強い。
さすが武神の息子だと言われるのは、好きじゃないみたいだけど。
そんな人に婚約して欲しいと言われているのだ。
何というか、贅沢だなと思う。
嫌いなわけじゃない。
好きか嫌いかで聞かれれば、間違いなく好きと答える。
ただ、その好きがハインリヒ様と同じ好きなのかどうかは、自信がない。
私はファルター殿下の婚約者だった。
交流を全くしていなくても、愛情がなくても、その事実に変わりはない。
そのうちファルター殿下と結婚するんだと思っていたから、いわゆる恋愛感情というものを持ったこともないし、興味もなかった。
最大の問題は、すでに外堀が埋まっているということだろうか。
国王陛下が私とハインリヒ様の婚約を望んでいるなら、もう本当に逃げ場がない。
私がこうやってグダグダ考えていられるのは、単なる温情に過ぎない。
いっそのこと、命令されちゃった方が割り切れて良いかもしれない、なんて思ってしまうけど、それは真剣に申し込んでくれているハインリヒ様に悪い。
口説き落とすと宣言されてから三週間。
ハインリヒ様が、今までしてこなかったことをしてきた。
今までも学校から帰るときは一緒に帰っていたけど、あの日から毎日のように手を繋いでくる。
最初は反射的に振り払おうとして、簡単に阻止された。
今も、正直慣れたとは言えない。ハインリヒ様の手が触れた途端に、肩がビクッとなる。
自分から手を繋いできたくせに、真っ赤な顔をしているハインリヒ様は、話もしてこないし、目も合わせない。
……いやまあ、私も視線を逸らせているという事実はさておき、そんな感じでハインリヒ様は私を家まで送ってくれる。
ちなみに、クラリッサ様に"その後"を聞かれてそれを伝えたら、あからさまにガッカリした顔で、「手を繋いで、一緒に帰るだけですの?」と言われた。
どういうことだ。
ハインリヒ様のことを男性として好きになれたなら、きっと良いことなんだろうなと思う。
けれど、どうしたらいいのかが分からない。
そんな事を思いつつ、続いている試合を見る。
はっきり言って、勝負になっていない。
ハインリヒ様が一切攻撃しないで受けに回っているから、試合が続いているだけだ。
――と思ったら、ハインリヒ様が動いた。
ファルター殿下の剣を弾き飛ばして、その首筋に剣先を突きつける。
「――くっ……」
「殿下。体の動き、悪くなっていますね。一週間前に見たときの方が動けてましたよ」
悔しがるファルター殿下に、ハインリヒ様は淡々と告げていた。
ファルター殿下が真面目に剣や勉強を頑張っている、という話を聞いた三週間前。
そして一週間ほど前、シルベスト殿下から最近サボりだしたという話を聞いた。
『婚約者殿が"聖女の再来"と言われるほど優秀だからな。そのピーア嬢と結婚する自分が、王族の権利を取り上げられることはない、とでも考えているんだろうさ』
シルベスト殿下が嘲笑するように話していた。
ようするに、ファルター殿下から王族の権利を取り上げてしまえば、王家はせっかく身内になった"聖女の再来"を手放すことになってしまう。
だから、そんな判断はされない、とファルター殿下は考えているということだ。
"聖女の再来"たる妹に、なんの価値もないことを知りもせずに。
まあ、これはシルベスト殿下の推測でしかないらしいけど、動きが悪くなってるって事は、少なくともサボっていることは確かなんだろう。
「ふざけるなっ! 動けてただと!? 貴様はいともあっさりいなしてただろうが!」
「当たり前です。俺はずっと剣を振ってきて、辺境でずっと戦ってきたんです。最近剣を真面目にやり始めたばかりの人に負けるわけないでしょう」
ハインリヒ様は一度言葉を切る。
「それでも、ずっと続けていれば、いつか俺に追いつくことも不可能ではないかもしれませんけどね。何もやらなかったら、可能性はゼロですよ」
冷たく言い放っているけど、だから頑張れよ、という応援が入っているようにも聞こえる。
ハインリヒ様は、案外面倒見がいい。
うつむくファルター殿下の心に、どう届いたかは分からないけれど。
「ハインリヒ様、回復いたします」
「いえ、私が」
「何言ってんの! あたしがやるの!」
試合が終わった途端に、ハインリヒ様に群がる女生徒、の中にいる妹。
ホントにアホだ。
ファルター殿下の所に行けっての。
ファルター殿下が妹を見て、愕然とした顔をしている。
うん、まあそうだろうね。ショックだよね。
「俺は何も回復してもらう事はありませんから。殿下をお願いします」
群がる女性陣に冷たく言って向かってきたのは……私の方だ。
え、なんで?
「マレン、回復よろしく」
「……怪我なんかしてないでしょ」
「慣れない説教なんかしたから、疲れたんだ」
「………………」
さっき回復してもらう事なんかない、って言った口で何を言うのやら。
妹を始めとする女性陣が、すごい目で私を睨んでるんだけど。
「マレン」
名前を呼ばれるのと同時に、肩にハインリヒ様の頭が置かれた。
思わぬ密着に、心臓が跳ね上がる。
「は、ハインリヒ、様、い、今は授業、中で……」
「だから早くしてくれ」
私の動揺なんてないかのように、ハインリヒ様の声は落ち着いている。ように聞こえたけど、耳が真っ赤だった。
それを見たら、私まで顔が熱くなってきた。
何とか熱を抑えようと一つ深呼吸をして、ハインリヒ様の頭に手を置いた。
「《士気高揚》」
使った魔術は、気持ちを高めるための魔術だ。
普通ならこの程度で使う魔術じゃないけど。
クスクスとあざ笑うような笑い声がした。
「さすが低能。あんな意味のない魔術を覚えているなんて」
「ハインリヒ様はお優しいですね」
「本当に。ファルター殿下に婚約破棄されて同情されたんでしょう?」
クスクス。クスクス。
声を潜めるつもりもないそれに、私は無表情を貫く。
「ハインリヒ様ぁ、お姉様なんかほっときましょうよぉ。あたしがちゃんとした回復、してあげますからぁ」
妹がすり寄ってくる。
ハインリヒ様は見事な作り笑いを浮かべた。
「怪我などしていませんから。それよりあなたは、ファルター殿下のところへ行くべきでしょう?」
「ええーっ!?」
するりと妹から抜け出して、剣術科の人たちの所に戻っていく。
私にウインクしてくるので笑い返したら、妹が視線を遮ってきた。
「お姉様、もう少しわきまえてよ。低能が出しゃばらないで。ハインリヒ様がお可哀想よ」
何が、と思ったけど、さっきクスクス笑っていた人たちまで参戦してきた。
「ピーア様の仰る通りですわ」
「能のない人間が、ハインリヒ様の婚約者を名乗るなんて」
「碌に回復魔術を使えないからって、同情でもしてもらうつもりかしら?」
「ハインリヒ様には、聖女様の再来であるピーア様がお似合いなのよ。今すぐハインリヒ様のお側から立ち去りなさい」
うーわ、面倒くさい。
今授業中なんだけど、こんなことしてて良いのか、と思ったけど、先生は見て見ぬ振りだ。
私みたいな劣等生、どうなろうと知ったこっちゃない、というところか。
「一つだけ申し上げるなら、私はまだハインリヒ様の婚約者ではありませんので。では失礼」
一礼してさらりと彼女たちの前から去る。
残念なのは、授業中だから本当にどっかに行くわけにはいかないって所か。
「生意気なのよっ!」
後ろから叫び声がする。
私がハインリヒ様から婚約を申し込まれているのに、それをまだ受けていないことは知られていて、それをよく「生意気」と言われる。
だからといって、受けたら受けたで文句を言われそうだけど。
ふと、ファルター殿下の姿が目に入った。
サボっていると言われた殿下。
婚約者である妹にもそっぽを向かれた。
でも今、殿下は一人で剣を振っていた。
ハインリヒ様の言葉が届いたんだろうか。
殿下は変わろうとしているのかも知れないと、そう思った。
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