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第十八章 ベネット公爵家
ベネット公爵邸の出会い
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新しいベネット家当主との対面は、翌日だった。
王宮からベネット公爵邸に向かう馬車の中で、リィカは緊張していた。アレクはいない。さすがに隣国の王子がいきなり行くのは問題らしい。
母は一緒に来ている。一人で王宮に残されるのは嫌らしい。それに、新しい当主が母親にも会ってみたいと言ったらしいので、一緒に来ることになった。
そして、今回もジェラードがついてきている。何かあると一緒に来るが、忙しいのではないだろうか。そう思ってジッと見てしまったら、気付かれた。
「何でしょうか、リィカ嬢」
そういえば、言葉遣いもずっと丁寧なままだと思いつつ、リィカは思っていたことを素直に口にした。
「いつも一緒に来て下さいますけど、お忙しいんじゃないかなと思いまして」
「ああ」
ジェラードが納得したようにつぶやき、笑顔を見せる。
「どうかお気になさらず。前国王やベネット公爵たちがやらかしたこと、本当に重大問題なんですよ。リィカ嬢が不当な扱いを受けたことも合わせて、各国からの非難が強いですから、ここで手を抜くわけにはいきません」
「大変なんですね……」
心の底からそう言うと、ジェラードは何とも言えない顔をした。
「リィカ嬢は気にしなさすぎですよ。本来であれば、僕の一番するべきことは、各国へ向けてのパフォーマンスではなく、あなたのご機嫌取りなんですけどね」
「……ご機嫌取り?」
意味は分かるが、それを自分にする必要が分からない。会わせてもらった、言いたいことを言わせてもらった。それで十分なのではないだろうか。
不思議そうなリィカに、ジェラードは苦笑する。要求が激しい人への対応は面倒だが、何も言わない人への対応は、難しいものなのだと思いながら。
※ ※ ※
「到着しました。どうぞ、リィカ嬢」
馬車が止まったら、ジェラードがさっさと降りた。そして、手を差し出されてリィカは戸惑った。
意味が分からないわけではない。今のリィカの姿は華美ではないものの、それなりに"貴族令嬢"っぽい姿である。ついでに言えば、母もそれなりの格好をさせられていて、リィカ以上にガチガチになっていた。
パーティーで着飾った女性を、男性がエスコートして歩くのが普通であるように、馬車においても先に男性が降りて、その手を借りて女性が馬車から降りるのが、普通であるらしい。
別に手なんか借りなくたって降りられる、と話を聞いたときは思ったが、こうして差し出された手を取らないわけにもいかない。
「……ありがとうございます」
結局、リィカはその手に自分の手を重ねて、馬車を降りたのだった。
※ ※ ※
そうしてたどり着いたベネット公爵邸。こうしてマジマジと屋敷を見るのは初めてだった。玄関の上に大きな家紋が掲げられているのを見て、リィカはわずかに目を細めて笑い、母は息を呑んだがすぐ冷静になっていた。
「ベネット家へ、ようこそお越し下さいました」
大きく開けられた玄関の向こう側に立っていた一人の老人は、右手を左胸に当てて、丁寧なお辞儀をした。答えたのはジェラードだった。
「ああ、希望通りに連れてきたよ、コーニリアス。クリフは?」
「奥におります。ここまで来ようとするのを、何とか押しとどめました」
「相変わらずだな」
ジェラードが笑うが、それはあくまでも穏やかな笑みだ。そしてリィカと母を見た。
「それでは参りましょう。この者の紹介も、後ほどさせて頂きますので」
ジェラードが歩き出し、老人も歩く。その後をついていきながら、リィカは老人の背中を見ていた。
(この人が、アレクの言ってたコーニリアス。すごく優しそうなお爺さんに見えるけど)
少なくとも、アレクの父である国王が、"嫌そうな顔をする"人には見えない。見た目で判断してはいけない、ということなのだろうか。それを見分けるようになるには、果たしてどうしたらいいのか、と考えても答えが出ない。
「――あっ」
忘れていたことがあったことに気付いて、リィカは小さく叫んで足が止まる。それをジェラードが聞き逃すこともなく。
「リィカ嬢? 何かありましたか?」
「あ、い、いえ。大丈夫です」
慌てて否定する。今この場での話ではない。
訝しげな顔のジェラードだったが、また歩き始めてくれて、リィカはホッとする。今思い出したことを説明するのは、恥ずかしすぎる。
(父親の問題が解決したんだから、ちゃんとアレクとのこと、考えなきゃいけないんだ)
もしかして、昨日アレクが部屋へ来たのは、それを聞きたかったからだろうか。
プロポーズされた時、父親について気持ちの折り合いがつけられるまで待って欲しい、とリィカは言った。だから、面会してどうなったのか、答えを聞きたいとアレクが思うのは、何も不思議なことじゃない。
(ごめんなさい、アレク。もう少しだけ、待って下さい)
折り合いはついた。ついたと思うが、今度は新しい当主との面会だったり、公爵家の一員になるとかならないとかの話が出てきてしまって、どうにも気持ちが落ち着かない。
先延ばしにしてしまって悪いとは思うのだが、この状況が解決しないと、先のことを考えるのがなかなか難しい気がした。
※ ※ ※
やがて、大きな扉のある部屋にたどり着いた。リィカがゴクッと唾を呑んだ。
「こちらに、新当主であるクリフ様がいらっしゃいます」
コーニリアスがリィカと母に丁寧に言ったが、言われなくてもここにいるのは分かった。そして、静かに扉が開けられる。
「クリフ様、リィカ様と母君がいらっしゃいました」
その先にいたのは、薄茶色の髪の人だ。平民に良くある髪色。後ろ向きだから、それしか分からない。コーニリアスの声に反応して、その人が振り向く。
「…………っ……!」
リィカは、自分の顔が強張るのが分かった。ふり返ったその人は、あの父親にそっくりだった。以前のことを思い出して、無意識に足が一歩、後ろに下がろうとしたときだった。
「ふわぁ……」
その人の顔が、崩れた。そうとしか表現できない。リィカを見て、その目も口も緩んで、あの父親とは似ても似つかない表情が、その顔に表れた。
(あれ……?)
後ろに下がろうとしていたリィカの足が、止まる。
「うわぁっ! 君がリィカっ!? うわぁ、カワイイ! この子が僕の妹なんだ! うわぁカワイイ! ねぇコーニ先生! すっごくカワイイよ!」
「……そうでございますね、クリフ様」
近寄ってきて喜色満面の笑みを向けられて、カワイイを三回も言われた。どこからどうみても父親の面影はなく、リィカは目をパチパチさせる。
その一方で、ジェラードが苦笑して、コーニリアスは頭が痛いというように、その額を抑える。そして、明らかに怒っている低い声で、その新しい当主を睨み付けた。
「ですがクリフ様、まずはご挨拶を。リィカ様が戸惑っておられます」
「あ、そうだっけ」
コーニリアスの怒りに気付いているのかいないのか、新しい当主はあっけらかんと言って、そしてリィカに向けて笑った。
「僕はクリフって言うんだ。つい最近、このベネット家の当主に新しくなったんだ。よろしく」
貴族とは思えない軽い挨拶を、目の前の青年はやったのだった。
王宮からベネット公爵邸に向かう馬車の中で、リィカは緊張していた。アレクはいない。さすがに隣国の王子がいきなり行くのは問題らしい。
母は一緒に来ている。一人で王宮に残されるのは嫌らしい。それに、新しい当主が母親にも会ってみたいと言ったらしいので、一緒に来ることになった。
そして、今回もジェラードがついてきている。何かあると一緒に来るが、忙しいのではないだろうか。そう思ってジッと見てしまったら、気付かれた。
「何でしょうか、リィカ嬢」
そういえば、言葉遣いもずっと丁寧なままだと思いつつ、リィカは思っていたことを素直に口にした。
「いつも一緒に来て下さいますけど、お忙しいんじゃないかなと思いまして」
「ああ」
ジェラードが納得したようにつぶやき、笑顔を見せる。
「どうかお気になさらず。前国王やベネット公爵たちがやらかしたこと、本当に重大問題なんですよ。リィカ嬢が不当な扱いを受けたことも合わせて、各国からの非難が強いですから、ここで手を抜くわけにはいきません」
「大変なんですね……」
心の底からそう言うと、ジェラードは何とも言えない顔をした。
「リィカ嬢は気にしなさすぎですよ。本来であれば、僕の一番するべきことは、各国へ向けてのパフォーマンスではなく、あなたのご機嫌取りなんですけどね」
「……ご機嫌取り?」
意味は分かるが、それを自分にする必要が分からない。会わせてもらった、言いたいことを言わせてもらった。それで十分なのではないだろうか。
不思議そうなリィカに、ジェラードは苦笑する。要求が激しい人への対応は面倒だが、何も言わない人への対応は、難しいものなのだと思いながら。
※ ※ ※
「到着しました。どうぞ、リィカ嬢」
馬車が止まったら、ジェラードがさっさと降りた。そして、手を差し出されてリィカは戸惑った。
意味が分からないわけではない。今のリィカの姿は華美ではないものの、それなりに"貴族令嬢"っぽい姿である。ついでに言えば、母もそれなりの格好をさせられていて、リィカ以上にガチガチになっていた。
パーティーで着飾った女性を、男性がエスコートして歩くのが普通であるように、馬車においても先に男性が降りて、その手を借りて女性が馬車から降りるのが、普通であるらしい。
別に手なんか借りなくたって降りられる、と話を聞いたときは思ったが、こうして差し出された手を取らないわけにもいかない。
「……ありがとうございます」
結局、リィカはその手に自分の手を重ねて、馬車を降りたのだった。
※ ※ ※
そうしてたどり着いたベネット公爵邸。こうしてマジマジと屋敷を見るのは初めてだった。玄関の上に大きな家紋が掲げられているのを見て、リィカはわずかに目を細めて笑い、母は息を呑んだがすぐ冷静になっていた。
「ベネット家へ、ようこそお越し下さいました」
大きく開けられた玄関の向こう側に立っていた一人の老人は、右手を左胸に当てて、丁寧なお辞儀をした。答えたのはジェラードだった。
「ああ、希望通りに連れてきたよ、コーニリアス。クリフは?」
「奥におります。ここまで来ようとするのを、何とか押しとどめました」
「相変わらずだな」
ジェラードが笑うが、それはあくまでも穏やかな笑みだ。そしてリィカと母を見た。
「それでは参りましょう。この者の紹介も、後ほどさせて頂きますので」
ジェラードが歩き出し、老人も歩く。その後をついていきながら、リィカは老人の背中を見ていた。
(この人が、アレクの言ってたコーニリアス。すごく優しそうなお爺さんに見えるけど)
少なくとも、アレクの父である国王が、"嫌そうな顔をする"人には見えない。見た目で判断してはいけない、ということなのだろうか。それを見分けるようになるには、果たしてどうしたらいいのか、と考えても答えが出ない。
「――あっ」
忘れていたことがあったことに気付いて、リィカは小さく叫んで足が止まる。それをジェラードが聞き逃すこともなく。
「リィカ嬢? 何かありましたか?」
「あ、い、いえ。大丈夫です」
慌てて否定する。今この場での話ではない。
訝しげな顔のジェラードだったが、また歩き始めてくれて、リィカはホッとする。今思い出したことを説明するのは、恥ずかしすぎる。
(父親の問題が解決したんだから、ちゃんとアレクとのこと、考えなきゃいけないんだ)
もしかして、昨日アレクが部屋へ来たのは、それを聞きたかったからだろうか。
プロポーズされた時、父親について気持ちの折り合いがつけられるまで待って欲しい、とリィカは言った。だから、面会してどうなったのか、答えを聞きたいとアレクが思うのは、何も不思議なことじゃない。
(ごめんなさい、アレク。もう少しだけ、待って下さい)
折り合いはついた。ついたと思うが、今度は新しい当主との面会だったり、公爵家の一員になるとかならないとかの話が出てきてしまって、どうにも気持ちが落ち着かない。
先延ばしにしてしまって悪いとは思うのだが、この状況が解決しないと、先のことを考えるのがなかなか難しい気がした。
※ ※ ※
やがて、大きな扉のある部屋にたどり着いた。リィカがゴクッと唾を呑んだ。
「こちらに、新当主であるクリフ様がいらっしゃいます」
コーニリアスがリィカと母に丁寧に言ったが、言われなくてもここにいるのは分かった。そして、静かに扉が開けられる。
「クリフ様、リィカ様と母君がいらっしゃいました」
その先にいたのは、薄茶色の髪の人だ。平民に良くある髪色。後ろ向きだから、それしか分からない。コーニリアスの声に反応して、その人が振り向く。
「…………っ……!」
リィカは、自分の顔が強張るのが分かった。ふり返ったその人は、あの父親にそっくりだった。以前のことを思い出して、無意識に足が一歩、後ろに下がろうとしたときだった。
「ふわぁ……」
その人の顔が、崩れた。そうとしか表現できない。リィカを見て、その目も口も緩んで、あの父親とは似ても似つかない表情が、その顔に表れた。
(あれ……?)
後ろに下がろうとしていたリィカの足が、止まる。
「うわぁっ! 君がリィカっ!? うわぁ、カワイイ! この子が僕の妹なんだ! うわぁカワイイ! ねぇコーニ先生! すっごくカワイイよ!」
「……そうでございますね、クリフ様」
近寄ってきて喜色満面の笑みを向けられて、カワイイを三回も言われた。どこからどうみても父親の面影はなく、リィカは目をパチパチさせる。
その一方で、ジェラードが苦笑して、コーニリアスは頭が痛いというように、その額を抑える。そして、明らかに怒っている低い声で、その新しい当主を睨み付けた。
「ですがクリフ様、まずはご挨拶を。リィカ様が戸惑っておられます」
「あ、そうだっけ」
コーニリアスの怒りに気付いているのかいないのか、新しい当主はあっけらかんと言って、そしてリィカに向けて笑った。
「僕はクリフって言うんだ。つい最近、このベネット家の当主に新しくなったんだ。よろしく」
貴族とは思えない軽い挨拶を、目の前の青年はやったのだった。
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