475 / 637
第十三章 魔国への道
問われる資質
しおりを挟む
「洞窟だ……」
目の前のそれを見て、リィカがつぶやく。隣にいるアレクの手を、無意識に掴む。そうしたら、その手を引っ張られた。
「え?」
「行くぞ」
戸惑うリィカを余所に、アレクは洞窟の中へと足を進めたのだった。
※ ※ ※
「暗いですね」
言って、ユーリが《光》を唱える。
洞窟は、地面も壁も岩で出来ているようだ。どことなくジメッとした感じがする。暗さも相まって、何となく怖さも感じる。
そんな中を、アレクは一切迷うことなくどんどん進んでいく。途中途中、分岐も見られるのだが、アレクの足取りに迷いはない。
その様子に誰も口を開くことなく、アレクの後について歩く。
やがて、アレクが足を止めた。その視線の先には、台座がある。そして、その上には一本の、新品と見間違うかのような剣が置かれていた。
「剣、だ」
リィカがつぶやき、それが合図になったかのようにアレクが足を前に踏み出す。繋いでいた手は、気付けば外れていた。
アレクが台座のすぐ前に立つ。
手を伸ばして、剣の柄に触れて……そのまま動かなくなった。
「アレク!?」
「どうしたんですか!?」
リィカとユーリが叫ぶが、アレクは反応を示さない。
止めたのは、他の三人だった。
「ちょっと様子を見ようよ」
「ああ。きっと、あの魔剣と話をしているんだ」
「心配すんな。アレクなら大丈夫だ」
聖剣を持つ暁斗、そして魔剣を持つ泰基やバルの言葉には、説得力があった。リィカとユーリは顔を見合わせ、黙ってアレクを見守る姿勢に入ったのだった。
※ ※ ※
(魔剣だ)
それを一目見て、アレクはそう思った。なぜかは分からない。けれど、確信した。
引き寄せられるように、目の前の剣に手を伸ばす。柄に手を触れた。
(お前が、俺を呼んだのか?)
樹林を散策中に、何かに呼ばれたような気がした。その声を頼りに、ここまでたどり着いた。
アレクがそう目の前に剣に話しかけた瞬間、意識がどこかに引っ張られる感覚が襲った。
(なんだ……?)
違和感がある中、耳に声が届く。
疑問に思って目を開けた瞬間、アレクは目を見開いた。
『アーク、遊ぼう!』
『また来たの、アレク。疲れるから嫌だよ』
『でも、先生が今日は熱ないからいいよって』
『えー……』
『行こう、アーク!』
見えたのは、小さい頃の自分と兄。まだ何も知らず、何も考えず、兄をアークと呼んでいた頃の自分たちだ。
画面が、変わる。
『……アークに、婚約者か』
一人でポツンと、寂しそうにつぶやいている自分がいた。
そしてまた、画面が変わる。
『毒が盛られた!? アークに!?』
『はい。現在、治療中ですが、まだ予断は許しません。アレクシス殿下には大変申し訳ありませんが、犯人が捕まるまでは部屋にいるよう、国王陛下からのご命令でございます』
ドクン、と心臓がなった。
自分をずっと蝕んでいた事件。すでに乗り越えたはずなのに……傷が、痛む。
父に事件の真相を聞かされた。兄を初めて「兄上」と呼んだ。そして、逃げるように城を飛び出して、行った冒険者ギルドでバルとユーリに出会った。
楽しい……そう、今だから認められる。三人で冒険者をやっていた、楽しい時間。
でも、その時間の裏で、兄は苦しんでいた。
『魔力病……?』
『そのようです。それでアークバルト殿下のご婚約者様が倒れてしまわれたそうです。魔道具ができるまでは、料理人の作った食事を召し上がると……』
兄の婚約者、レーナニアが作った食事しか食べられなくなっていた兄。
しかし、そのレーナニアが倒れてしまって、魔道具が出来上がるまでの一週間、兄は料理人が作った食事を食べることにしたらしい。
心配になって覗きにいった。「うっ!?」と呻いて口を押さえながら、それでも何とか飲み込んでいる兄の姿に、見てしまったことを後悔した。
移りゆく画面を見ながら、アレクは手を握りしめる。
「何なんだ! こんなものを見せて、何をしたいんだ!」
こんなものを見たくない。こんな辛い記憶、思い出したくないというのに。
そうしたら、また画面が変わった。
『リィカ!!』
そう叫んだのは、自分だ。
見えるのは、リィカ。そして……最初に戦った魔族、パール。硬直しているリィカを守るために、自分が身を投げ出したのだ。
そこで画面は暗転し、次に映ったのは。
『そなた、平民ではないのか? なぜ平民ごときがこの場におる? 今すぐ出て行け!』
『――申し訳、ございません』
アレクは息を呑んだ。
デトナ王国の王宮での出来事だ。国王の言葉に、真っ青になったリィカが走り去っていくのを見送る。
「やめろっ!!」
その次に来るものを察して、アレクが叫ぶ。けれど、容赦なく、それが映る。
リィカが、虚ろな目をしている。
その目に光がなく、ただただ涙だけを流している。貴族の男たちに犯されそうになった。ギリギリで未遂で済んだが、リィカは心に深い傷を負った。
何もできなかった。リィカのことが好きなのに、守りたかったのに、ただ自分が無力である事を突きつけられた。
画面は変わる。
何とかその目に光を取り戻したリィカ。けれど、浮かべる笑顔は明らかに無理していることが分かる。
そして……。
『アレクのことは好きだけど、男性としてじゃないの。そういう意味では好きになれない。……だから、ごめんなさい』
襲撃してきた魔族を倒した後の、リィカからの言葉。
今は知っている。これはリィカの本心じゃない。それでも心がズキズキするのは、あの時の痛みを思い出したからだろうか。
画面が変わる。
映ったのは、空に浮かぶ満月。巨大な木と、そこから伸びる枝に捕らわれたリィカ。
『――ごめん、なさい。アレクが来てくれて、うれしいの。ひどいこと言っちゃったのに、わたし、なにもアレクにできることがないの』
『だから、アレクの好きにしていい。アレクはこわくない。アレクのこと、好きだから、だいじょうぶ。だから、お願いします。今だけそばにいて下さい』
木に捕らわれて、魔力も何もかも失って初めて、本心を打ち明けてくれたリィカと気持ちが通じたのだ。
その瞬間、画面が消えた。
次には何も映らず、ただ暗い空間が広がる。
『問おう』
唐突に声が聞こえた。
『汝にとって兄とは、そしてこの娘は、どんな存在だ?』
「……どんな存在と聞かれてもな。難しいことを聞いてくる」
アレクは苦笑した。この声の主が何なのか、想像するのは難しいことではなかった。
「兄上は……小さい頃の俺には、兄しかいなかった。周囲にたくさんの人はいたが、それでも俺の世界は兄で占められていた。ずっと一緒にいるんだと、小さい頃は信じて疑っていなかった」
今から思えば不思議だ。一緒にいる時間はそんなに多くなかったはずだ。
自分は元気に動き回って走り回って、城の中を探検して。兄は体が弱くて、よく熱を出しては寝込んでいた。
それなのに、兄と常に共にいたように感じている。
アレクは静かに目を瞑る。
兄とずっと一緒にはいられない。たぶん、それを最初に悟ったのは、兄に婚約者ができたときだ。兄は自分だけの人ではないのだと、その時初めて気付いたのだ。
「リィカは、やっと見つけた、俺だけの人だ。他の誰のものにもならない、俺とずっと一緒にいてくれる人。それが、リィカだ」
『良かろう』
その声に目を開ける。
『何者にも代えられない、大切な存在をその胸に抱く人間は嫌いではない。大切な存在を守るために、傷ついても立ち上がって強くなれる人間は尊い。――汝、名を名乗れ』
「――アレク。アレクシス・フォン・アルカトルだ」
『我が名はアクートゥスだ。アレクシスよ、今より汝の力になろう』
暗い空間に光が溢れ、アレクを包み込む。思わず目を瞑ったアレクは、すぐハッとして目を開ける。
そこは元々いた洞窟だ。
そして、アレクの右手には新品と見間違うかのような剣が握られていた。
目の前のそれを見て、リィカがつぶやく。隣にいるアレクの手を、無意識に掴む。そうしたら、その手を引っ張られた。
「え?」
「行くぞ」
戸惑うリィカを余所に、アレクは洞窟の中へと足を進めたのだった。
※ ※ ※
「暗いですね」
言って、ユーリが《光》を唱える。
洞窟は、地面も壁も岩で出来ているようだ。どことなくジメッとした感じがする。暗さも相まって、何となく怖さも感じる。
そんな中を、アレクは一切迷うことなくどんどん進んでいく。途中途中、分岐も見られるのだが、アレクの足取りに迷いはない。
その様子に誰も口を開くことなく、アレクの後について歩く。
やがて、アレクが足を止めた。その視線の先には、台座がある。そして、その上には一本の、新品と見間違うかのような剣が置かれていた。
「剣、だ」
リィカがつぶやき、それが合図になったかのようにアレクが足を前に踏み出す。繋いでいた手は、気付けば外れていた。
アレクが台座のすぐ前に立つ。
手を伸ばして、剣の柄に触れて……そのまま動かなくなった。
「アレク!?」
「どうしたんですか!?」
リィカとユーリが叫ぶが、アレクは反応を示さない。
止めたのは、他の三人だった。
「ちょっと様子を見ようよ」
「ああ。きっと、あの魔剣と話をしているんだ」
「心配すんな。アレクなら大丈夫だ」
聖剣を持つ暁斗、そして魔剣を持つ泰基やバルの言葉には、説得力があった。リィカとユーリは顔を見合わせ、黙ってアレクを見守る姿勢に入ったのだった。
※ ※ ※
(魔剣だ)
それを一目見て、アレクはそう思った。なぜかは分からない。けれど、確信した。
引き寄せられるように、目の前の剣に手を伸ばす。柄に手を触れた。
(お前が、俺を呼んだのか?)
樹林を散策中に、何かに呼ばれたような気がした。その声を頼りに、ここまでたどり着いた。
アレクがそう目の前に剣に話しかけた瞬間、意識がどこかに引っ張られる感覚が襲った。
(なんだ……?)
違和感がある中、耳に声が届く。
疑問に思って目を開けた瞬間、アレクは目を見開いた。
『アーク、遊ぼう!』
『また来たの、アレク。疲れるから嫌だよ』
『でも、先生が今日は熱ないからいいよって』
『えー……』
『行こう、アーク!』
見えたのは、小さい頃の自分と兄。まだ何も知らず、何も考えず、兄をアークと呼んでいた頃の自分たちだ。
画面が、変わる。
『……アークに、婚約者か』
一人でポツンと、寂しそうにつぶやいている自分がいた。
そしてまた、画面が変わる。
『毒が盛られた!? アークに!?』
『はい。現在、治療中ですが、まだ予断は許しません。アレクシス殿下には大変申し訳ありませんが、犯人が捕まるまでは部屋にいるよう、国王陛下からのご命令でございます』
ドクン、と心臓がなった。
自分をずっと蝕んでいた事件。すでに乗り越えたはずなのに……傷が、痛む。
父に事件の真相を聞かされた。兄を初めて「兄上」と呼んだ。そして、逃げるように城を飛び出して、行った冒険者ギルドでバルとユーリに出会った。
楽しい……そう、今だから認められる。三人で冒険者をやっていた、楽しい時間。
でも、その時間の裏で、兄は苦しんでいた。
『魔力病……?』
『そのようです。それでアークバルト殿下のご婚約者様が倒れてしまわれたそうです。魔道具ができるまでは、料理人の作った食事を召し上がると……』
兄の婚約者、レーナニアが作った食事しか食べられなくなっていた兄。
しかし、そのレーナニアが倒れてしまって、魔道具が出来上がるまでの一週間、兄は料理人が作った食事を食べることにしたらしい。
心配になって覗きにいった。「うっ!?」と呻いて口を押さえながら、それでも何とか飲み込んでいる兄の姿に、見てしまったことを後悔した。
移りゆく画面を見ながら、アレクは手を握りしめる。
「何なんだ! こんなものを見せて、何をしたいんだ!」
こんなものを見たくない。こんな辛い記憶、思い出したくないというのに。
そうしたら、また画面が変わった。
『リィカ!!』
そう叫んだのは、自分だ。
見えるのは、リィカ。そして……最初に戦った魔族、パール。硬直しているリィカを守るために、自分が身を投げ出したのだ。
そこで画面は暗転し、次に映ったのは。
『そなた、平民ではないのか? なぜ平民ごときがこの場におる? 今すぐ出て行け!』
『――申し訳、ございません』
アレクは息を呑んだ。
デトナ王国の王宮での出来事だ。国王の言葉に、真っ青になったリィカが走り去っていくのを見送る。
「やめろっ!!」
その次に来るものを察して、アレクが叫ぶ。けれど、容赦なく、それが映る。
リィカが、虚ろな目をしている。
その目に光がなく、ただただ涙だけを流している。貴族の男たちに犯されそうになった。ギリギリで未遂で済んだが、リィカは心に深い傷を負った。
何もできなかった。リィカのことが好きなのに、守りたかったのに、ただ自分が無力である事を突きつけられた。
画面は変わる。
何とかその目に光を取り戻したリィカ。けれど、浮かべる笑顔は明らかに無理していることが分かる。
そして……。
『アレクのことは好きだけど、男性としてじゃないの。そういう意味では好きになれない。……だから、ごめんなさい』
襲撃してきた魔族を倒した後の、リィカからの言葉。
今は知っている。これはリィカの本心じゃない。それでも心がズキズキするのは、あの時の痛みを思い出したからだろうか。
画面が変わる。
映ったのは、空に浮かぶ満月。巨大な木と、そこから伸びる枝に捕らわれたリィカ。
『――ごめん、なさい。アレクが来てくれて、うれしいの。ひどいこと言っちゃったのに、わたし、なにもアレクにできることがないの』
『だから、アレクの好きにしていい。アレクはこわくない。アレクのこと、好きだから、だいじょうぶ。だから、お願いします。今だけそばにいて下さい』
木に捕らわれて、魔力も何もかも失って初めて、本心を打ち明けてくれたリィカと気持ちが通じたのだ。
その瞬間、画面が消えた。
次には何も映らず、ただ暗い空間が広がる。
『問おう』
唐突に声が聞こえた。
『汝にとって兄とは、そしてこの娘は、どんな存在だ?』
「……どんな存在と聞かれてもな。難しいことを聞いてくる」
アレクは苦笑した。この声の主が何なのか、想像するのは難しいことではなかった。
「兄上は……小さい頃の俺には、兄しかいなかった。周囲にたくさんの人はいたが、それでも俺の世界は兄で占められていた。ずっと一緒にいるんだと、小さい頃は信じて疑っていなかった」
今から思えば不思議だ。一緒にいる時間はそんなに多くなかったはずだ。
自分は元気に動き回って走り回って、城の中を探検して。兄は体が弱くて、よく熱を出しては寝込んでいた。
それなのに、兄と常に共にいたように感じている。
アレクは静かに目を瞑る。
兄とずっと一緒にはいられない。たぶん、それを最初に悟ったのは、兄に婚約者ができたときだ。兄は自分だけの人ではないのだと、その時初めて気付いたのだ。
「リィカは、やっと見つけた、俺だけの人だ。他の誰のものにもならない、俺とずっと一緒にいてくれる人。それが、リィカだ」
『良かろう』
その声に目を開ける。
『何者にも代えられない、大切な存在をその胸に抱く人間は嫌いではない。大切な存在を守るために、傷ついても立ち上がって強くなれる人間は尊い。――汝、名を名乗れ』
「――アレク。アレクシス・フォン・アルカトルだ」
『我が名はアクートゥスだ。アレクシスよ、今より汝の力になろう』
暗い空間に光が溢れ、アレクを包み込む。思わず目を瞑ったアレクは、すぐハッとして目を開ける。
そこは元々いた洞窟だ。
そして、アレクの右手には新品と見間違うかのような剣が握られていた。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー
すもも太郎
ファンタジー
この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)
主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)
しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。
命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥
※1話1500文字くらいで書いております

知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?

どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる