252 / 637
第八章 世界樹ユグドラシル
お礼に願う物
しおりを挟む
「……………ん……」
リィカは目を開ける。
辺りは暗い。
みんなが寝ているのが見える。
「……あれ、えっと……」
状況が思い出せない。思い出そうと考え出して……。
『目を覚ましたのか、娘よ』
声を掛けたのは、ユグドラシルだった。
『皆は寝たぞ。そなたは、気を失うようにして先に寝てしまっていたがな』
どこか楽しそうなユグドラシルの口調に、リィカは気を失う前のことを思い出した。顔が赤くなるのを感じる。
『この姿を取ってはいるが、私の本体はこの樹だ。いかに木の陰に隠れようと、私には筒抜けだ。睦言を交わすなら場所はもう少し考えろ、と男の方に言っておけ』
「――むつ……! ち、ちがうー!」
リィカは真っ赤になって否定する。そんなリィカを見るユグドラシルは、どこか優しい。
『納得の上で召喚されたのは確かだし、この地に根を下ろすことを決めたのも私だが……、時々こうして人と触れ合うと、人の側で、人の営みを見ていたかった、とも思う。
いいものだ。男女が出会い、恋をして愛し合い、やがて結ばれて子が生まれる。私にはないものだ』
ユグドラシルのその言葉に、リィカは僅かに笑う。
その笑みは、どこか悲しげだった。
「わたしがアレクと一緒にいられるの、魔王を倒す旅の間だけですよ。それが分かってるから、一度はアレクを突っぱねたのに、結局ダメでした。……旅が終わるまでに、ちゃんとアレクと別れる覚悟、決めとかないとなぁ」
『何故だ?』
訊ねるユグドラシルは、心の底から不思議そうだった。
「人の営みの中に、身分制度があるからです。わたしとアレクじゃ、身分が合わない。身分があわなきゃ、結ばれません。だからどんなに好きでも、取れる道は別れることだけです」
どこかの家でアレクに囲われて、いつ来るか分からないアレクをただ待つだけの、愛人という立場はあるのかもしれない、と考えたことはある。でも、それは絶対にイヤだった。
日本人の、凪沙の価値観だけじゃない。リィカの育った平民の価値観だって、一夫一妻だ。愛人などとんでもない事だ。
『……そなたがそう言うなら、きっとそうなのだろう。だが、私はそなたに幸せになって欲しい。そなただけでなく、他の皆もだ。皆がどうか、幸せになれる道を取って欲しいと願う』
「……ありがとうございます」
仄かに笑ったリィカは、やはりどこか悲しそうだった。
※ ※ ※
次の日の朝。
リィカは、起きるなりアレクに抱き締められた。
「良かった。昨日全然目を覚まさないから、心配したんだぞ」
「――分かったから、離してよ!」
言っても離してくれず、誰も止めてくれず、結局アレクが満足するまでそのままだった。
(……人の気も知らないで)
リィカは、自分を抱き締めるアレクに、そんな事を思う。アレクは、身分差のことをどう思っているんだろうか。
朝食時。
やはりバナスパティが口から大量の果物を吐き出した。
微妙な気はするが、さすがに慣れた。
三食続けて果物だけは味気ないので、取っておいた肉も焼いて食べる。
その様子を眺めていたユグドラシルが、リィカに声をかけた。
『娘よ。昨日話していた森の魔女についてだが。……やはり、居場所は分からない』
暁斗と泰基が、不思議そうにリィカを見る。
この話は二人が席を外したときにした話だ。
視線を感じながらも、リィカはユグドラシルに頷いた。
「分かりました。調べてくれて、ありがとうございます」
『済まないな。ただ、森の魔女は“転移陣”を使って、稀に森の外との行き来をしているらしい。その陣がどこにあるかも分からないが、それを見つけるのも、一つの手かもしれない』
「……転移陣?」
聞き慣れない言葉に、リィカが首を傾げる。
『正確には、転移の魔方陣、というべきだろうと思う。私も詳しくは分からない。ただ、かの森の魔女は、転移をするのに魔方陣を用いている、という事だ』
「……そう、ですか」
森の魔女の話には、魔方陣が関わってくる。そういう陣を作る能力でもあるんだろうか。
『それで、礼は何がいい?』
一行が食事を終えると、ユグドラシルに切り出された。
「……………」
何のことだと言いたそうな一行の視線を向けられ、ユグドラシルこそ疑問をぶつける。
『昨日言ったであろう。私たちにできることであれば礼をしたい、と。何かないのか?』
そういえば言われたような気がする。
そう思いながら一行は顔を見合わせ、まずアレクがユグドラシルに視線を移した。
「……果物もたくさん頂いたし、夜も魔物の心配なくゆっくり休ませて頂いた。十分なくらいだと思うが」
次いで、バルが口を開く。
「でけぇ魔石も頂いたしな」
次いで、ユーリ。
「僕は服がほしいですけどね。……何かないのか、と聞かれても、なかなか難しいです」
毛布を被ったまま、服がないユーリの台詞には、なかなかの悲壮感が漂っている。
「……………うーん……?」
暁斗は、と言えば、首を傾げて考え込んでいるが、それだけだ。
『欲がないな、そなたらは。果物は礼にもなるものではないし、キリムを倒したのはそなたらなのだから、魔石も礼にはならない。……娘は?』
聞かれてリィカは口ごもる。
欲しいものは、確かにある。もしかしたら、もらったキリムの魔石(朝起きて、見て大きさに驚いた)でも代用は可能かもしれない。
けれど、今後何かに使えるかもしれない事を考えると、使ってしまうのはもったいない。
「んー、ムリならムリでいいんですけど……、Bランクの魔石が五個欲しいです」
悩んだが、結局素直に欲しいものを口にした。
「そんなに、何に使うんだ?」
アレクに聞かれたリィカは素直に答える。
「アイテムボックス、一人一個ずつあった方がいいのかなって」
その言葉に反応したのは、ユグドラシルと、側で黙って話を聞いていたバナスパティだった。
『なるほど。バナスパティ、頼めるか?』
『任せてもらおう。Bランク五体程度、たいした手間ではない。娘よ、狩ってくるので、少し待て』
「……は? 狩って……?」
リィカが疑問を呈したときには、すでにバナスパティの姿は海の上にあり、沖に向かって疾走していた。
『そなたらのいる陸は知らぬが、海でBランクは珍しくも何ともないからな。そう経たずに戻ってくるだろう』
ユグドラシルは何と言うこともないように言ったが、どこか申し訳ない気持ちになったリィカだった。
『そなたは、何かないのか?』
ユグドラシルが視線を向けたのは、残った一人、泰基だ。
泰基は、一瞬悩む様子を見せたが、すぐに口を開く。
「世界樹の葉が欲しい」
その言葉に、一同が、あっ、と言いたげな顔を作る。
リィカの回復で、その効果は証明されている。
だが、ユグドラシルは、どこか躊躇していた。少し長めの沈黙の後に、口を開く。
『…………そうだな。それが一番の礼になるな』
それはユグドラシルも分かっていた。
分かっていても、言い出せなかったのには、理由がある。
『力が足りないのだ。葉なら何でもいいわけではない。世界樹の葉、と呼ばれる回復能力を宿すものができるのには、力も時間も足りない』
ユグドラシルは、泰基に頭を下げて、続ける。
『誠に申し訳ない。……そなたらがどこにいようと、できたらお渡しする。私は動けないから、バナスパティに届けさせる。それで勘弁願えないか?』
泰基は、フッと笑った。
駄目だと、渡せないと言われる可能性すら考えていたのだ。
「頭を下げてもらうことはありません。……それでいいです。ぜひお願いします」
『必ず』
ユグドラシルが、しっかりと頷いた。
リィカは目を開ける。
辺りは暗い。
みんなが寝ているのが見える。
「……あれ、えっと……」
状況が思い出せない。思い出そうと考え出して……。
『目を覚ましたのか、娘よ』
声を掛けたのは、ユグドラシルだった。
『皆は寝たぞ。そなたは、気を失うようにして先に寝てしまっていたがな』
どこか楽しそうなユグドラシルの口調に、リィカは気を失う前のことを思い出した。顔が赤くなるのを感じる。
『この姿を取ってはいるが、私の本体はこの樹だ。いかに木の陰に隠れようと、私には筒抜けだ。睦言を交わすなら場所はもう少し考えろ、と男の方に言っておけ』
「――むつ……! ち、ちがうー!」
リィカは真っ赤になって否定する。そんなリィカを見るユグドラシルは、どこか優しい。
『納得の上で召喚されたのは確かだし、この地に根を下ろすことを決めたのも私だが……、時々こうして人と触れ合うと、人の側で、人の営みを見ていたかった、とも思う。
いいものだ。男女が出会い、恋をして愛し合い、やがて結ばれて子が生まれる。私にはないものだ』
ユグドラシルのその言葉に、リィカは僅かに笑う。
その笑みは、どこか悲しげだった。
「わたしがアレクと一緒にいられるの、魔王を倒す旅の間だけですよ。それが分かってるから、一度はアレクを突っぱねたのに、結局ダメでした。……旅が終わるまでに、ちゃんとアレクと別れる覚悟、決めとかないとなぁ」
『何故だ?』
訊ねるユグドラシルは、心の底から不思議そうだった。
「人の営みの中に、身分制度があるからです。わたしとアレクじゃ、身分が合わない。身分があわなきゃ、結ばれません。だからどんなに好きでも、取れる道は別れることだけです」
どこかの家でアレクに囲われて、いつ来るか分からないアレクをただ待つだけの、愛人という立場はあるのかもしれない、と考えたことはある。でも、それは絶対にイヤだった。
日本人の、凪沙の価値観だけじゃない。リィカの育った平民の価値観だって、一夫一妻だ。愛人などとんでもない事だ。
『……そなたがそう言うなら、きっとそうなのだろう。だが、私はそなたに幸せになって欲しい。そなただけでなく、他の皆もだ。皆がどうか、幸せになれる道を取って欲しいと願う』
「……ありがとうございます」
仄かに笑ったリィカは、やはりどこか悲しそうだった。
※ ※ ※
次の日の朝。
リィカは、起きるなりアレクに抱き締められた。
「良かった。昨日全然目を覚まさないから、心配したんだぞ」
「――分かったから、離してよ!」
言っても離してくれず、誰も止めてくれず、結局アレクが満足するまでそのままだった。
(……人の気も知らないで)
リィカは、自分を抱き締めるアレクに、そんな事を思う。アレクは、身分差のことをどう思っているんだろうか。
朝食時。
やはりバナスパティが口から大量の果物を吐き出した。
微妙な気はするが、さすがに慣れた。
三食続けて果物だけは味気ないので、取っておいた肉も焼いて食べる。
その様子を眺めていたユグドラシルが、リィカに声をかけた。
『娘よ。昨日話していた森の魔女についてだが。……やはり、居場所は分からない』
暁斗と泰基が、不思議そうにリィカを見る。
この話は二人が席を外したときにした話だ。
視線を感じながらも、リィカはユグドラシルに頷いた。
「分かりました。調べてくれて、ありがとうございます」
『済まないな。ただ、森の魔女は“転移陣”を使って、稀に森の外との行き来をしているらしい。その陣がどこにあるかも分からないが、それを見つけるのも、一つの手かもしれない』
「……転移陣?」
聞き慣れない言葉に、リィカが首を傾げる。
『正確には、転移の魔方陣、というべきだろうと思う。私も詳しくは分からない。ただ、かの森の魔女は、転移をするのに魔方陣を用いている、という事だ』
「……そう、ですか」
森の魔女の話には、魔方陣が関わってくる。そういう陣を作る能力でもあるんだろうか。
『それで、礼は何がいい?』
一行が食事を終えると、ユグドラシルに切り出された。
「……………」
何のことだと言いたそうな一行の視線を向けられ、ユグドラシルこそ疑問をぶつける。
『昨日言ったであろう。私たちにできることであれば礼をしたい、と。何かないのか?』
そういえば言われたような気がする。
そう思いながら一行は顔を見合わせ、まずアレクがユグドラシルに視線を移した。
「……果物もたくさん頂いたし、夜も魔物の心配なくゆっくり休ませて頂いた。十分なくらいだと思うが」
次いで、バルが口を開く。
「でけぇ魔石も頂いたしな」
次いで、ユーリ。
「僕は服がほしいですけどね。……何かないのか、と聞かれても、なかなか難しいです」
毛布を被ったまま、服がないユーリの台詞には、なかなかの悲壮感が漂っている。
「……………うーん……?」
暁斗は、と言えば、首を傾げて考え込んでいるが、それだけだ。
『欲がないな、そなたらは。果物は礼にもなるものではないし、キリムを倒したのはそなたらなのだから、魔石も礼にはならない。……娘は?』
聞かれてリィカは口ごもる。
欲しいものは、確かにある。もしかしたら、もらったキリムの魔石(朝起きて、見て大きさに驚いた)でも代用は可能かもしれない。
けれど、今後何かに使えるかもしれない事を考えると、使ってしまうのはもったいない。
「んー、ムリならムリでいいんですけど……、Bランクの魔石が五個欲しいです」
悩んだが、結局素直に欲しいものを口にした。
「そんなに、何に使うんだ?」
アレクに聞かれたリィカは素直に答える。
「アイテムボックス、一人一個ずつあった方がいいのかなって」
その言葉に反応したのは、ユグドラシルと、側で黙って話を聞いていたバナスパティだった。
『なるほど。バナスパティ、頼めるか?』
『任せてもらおう。Bランク五体程度、たいした手間ではない。娘よ、狩ってくるので、少し待て』
「……は? 狩って……?」
リィカが疑問を呈したときには、すでにバナスパティの姿は海の上にあり、沖に向かって疾走していた。
『そなたらのいる陸は知らぬが、海でBランクは珍しくも何ともないからな。そう経たずに戻ってくるだろう』
ユグドラシルは何と言うこともないように言ったが、どこか申し訳ない気持ちになったリィカだった。
『そなたは、何かないのか?』
ユグドラシルが視線を向けたのは、残った一人、泰基だ。
泰基は、一瞬悩む様子を見せたが、すぐに口を開く。
「世界樹の葉が欲しい」
その言葉に、一同が、あっ、と言いたげな顔を作る。
リィカの回復で、その効果は証明されている。
だが、ユグドラシルは、どこか躊躇していた。少し長めの沈黙の後に、口を開く。
『…………そうだな。それが一番の礼になるな』
それはユグドラシルも分かっていた。
分かっていても、言い出せなかったのには、理由がある。
『力が足りないのだ。葉なら何でもいいわけではない。世界樹の葉、と呼ばれる回復能力を宿すものができるのには、力も時間も足りない』
ユグドラシルは、泰基に頭を下げて、続ける。
『誠に申し訳ない。……そなたらがどこにいようと、できたらお渡しする。私は動けないから、バナスパティに届けさせる。それで勘弁願えないか?』
泰基は、フッと笑った。
駄目だと、渡せないと言われる可能性すら考えていたのだ。
「頭を下げてもらうことはありません。……それでいいです。ぜひお願いします」
『必ず』
ユグドラシルが、しっかりと頷いた。
0
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

たかが子爵家
鈴原みこと
ファンタジー
子爵令嬢は変わり者!?
ミッテルラント大陸にあるプレスブルク皇国には変わり者と噂される子爵令嬢がいた。
好奇心旺盛でチャレンジ精神に溢れるウリカ・フォン・シルヴァーベルヒは、剣術、料理、魔術学など気になったものは手当たり次第に挑戦し、持ち前の器用さでそれらを習得していく、まさしく異色の貴族令嬢。
そんな彼女が次に目をつけたのは錬金術だった。
王都にたった一人の錬金術師ウィリアムを訪ねて弟子入り志願するが、「弟子をとる気はない」と一蹴されてしまう。
諦めきれないウリカはなんとか食い下がり、ひとまず雑用係として通わせてもらえることに成功するが、ウィリアムには何やら秘めた過去があるようで……。
そんな中、第一皇子アルフレート・ハイムが、変わり者令嬢ウリカの噂を聞きつけて、シルヴァーベルヒ子爵家に興味を抱き始めるのだった。
たかが子爵家が異様な存在感を放つ!
停滞する皇国の未来を変える変革記第一弾。
※本作は現実における貴族制度等を参考にしておりますが、作者の知識量及び作品の都合上、オリジナル要素を取り入れております。そのため、現実とは異なる表記法を用いる箇所も多数ございますので、ご了承ください。
※この作品は「小説家になろう」及び「カクヨム」にも掲載しています。
※不定期更新

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる