208 / 637
第七章 月空の下で
出発前のあれこれ
しおりを挟む
少し話は遡り、出発の三日前。
泰基の体調もほとんど回復し、旅の一行全員が集まった場で、リィカは一人ずつ魔道具を渡していた。
風の手紙の完成だった。
イヤリングではあるが、形状としては、イヤーカフに近い形だ。
戦うのに激しく動くのだ。
できるだけ邪魔にならないように、と考えた結果、そういう形になった。
「使う時には魔力を流してね。魔力量は、本当にわずかだよ」
各自が耳に付け終わったのを見て、リィカが説明を始めた。
「誰か一人が魔力を流すと……、ちょっとやってみるね。耳元でリーンって音がしたと思うけど」
各々が頷く。
「それが繋がった合図だよ。話し始めるときは、魔力を流してすぐじゃなくて、一呼吸置いてから話してね。あと、一対一での話はできないから。魔力を通せば六人全員と繋がっちゃう。内緒話はできないよ」
「電話みたいにはいかないんだね」
暁斗のコメントに、リィカは思わず返しそうになって、慌てて口を噤む。
泰基と普通に話してしまうので忘れがちだが、暁斗には何も話していない……というか、話せていない。
だが、暁斗に気にした様子はない。
「次は、いよいよ魔法のバッグ?」
問いかける暁斗の声は、期待に満ちている。
リィカは苦笑した。
「うん。……手がかりもあるからね」
少し言い淀んだのは、しょうがないだろう。
手がかりは、デトナ王国でのテオドアの言葉だ。
「五属性の混成魔法……でしたね。僕ももちろん協力します。問題は、五つもの属性を付与して、魔石が保つかどうかですよね」
「Cランクでできればいいんだけど。本当は、暁斗と一緒に作った魔道具を使いたかったけど、あれ、Eランクの魔石なんだよね」
モルタナへ向かうまでの間に、暁斗に魔道具作りの感覚を掴んでもらおうと、リィカが暁斗と一緒に作った魔道具。まだ魔道具としての能力は一切付いていないので、実際には魔石と変わらない。
「いいよ、あれじゃなくても。あの魔石、リィカが何か他のことに使ってよ」
暁斗が必死になって作ったものではあるが、魔法のバッグへの期待が高いからか、あっさりと使わなくていい、と言った。
それでも、他のことに使えと言っている辺り、何にも使われないのは嫌なのかも知れない。
「ん、そうだね。何か考えて、暁斗にプレゼントしようかな」
「ホント!? でも、腕輪だってくれたのに、いいの?」
「腕輪は泰基からでしょ? わたしは少し協力しただけだよ」
暁斗の嬉しそうな声に、リィカは苦笑を禁じ得ない。
喜んでくれているが、現時点で考えがあるわけではないから、いつプレゼントできるかも全く分からないのだから。
アレクが羨ましそうな、悔しそうな表情をしているが、それにリィカは気付かない。
気付いたのは、バルとユーリだ。
「アキトの腕輪もいいよな。魔族が固い体してんのと、似たような効果になるわけだろ?」
「あげないよ!」
バルの言葉に、間髪入れず暁斗が言い返す。
「誰もくれなんて、言ってねぇ」
いささか呆れ気味にバルが言うと、泰基が言った。
「お前とアレクにも作るか? 前衛だし、あった方がいいよな。暁斗のほど気合い入れて作れるか、保証はないが」
「……そこは気合い入れるって言ってくれ」
気持ちは分からないでもないが、やはりそこは保証して欲しい所である。
リィカが首を傾げた。
「……でも、いいの? 腕輪だって装飾品でしょ? 前にユーリがすごい拒否してたけど」
「おれらは別に貰うのが嫌だとは言ってねぇぞ。本当に普通の装飾品をもらうのは絶対にゴメンだが、魔道具だろ? それより、作るのにリィカも噛んでんだろ。やってくれる気あんのか?」
「うん、やるよ」
頷いて、泰基の方を向く。
「泰基だって前に立つことあるんだから、泰基の分も作ろう? 魔石三つ、後でちょうだい」
「分かった」
頷いてから、泰基は内心で苦笑する。
バルの大本の目的は、防御力じゃないのだ。
単に、アレクにリィカが作った何かをあげたい、というのが目的なだけだろう。
※ ※ ※
出発に当たり、アレクは国主やクルトと話をしていた。
デトナ王国の王太子が言っていた、大きな木のある村とやらについて聞いてみたら、国主たちも知っていたが、あまりいい顔はしなかった。
その木があるのは、隣国ルンゼン国の端らしい。
確かに木は目印にはなるらしい。その村が木を神木として崇めているのだが、どこか常軌を逸した様子があるらしい。
「狂信者の集まりと言っても良いくらいだ」
「噂ですが、その木が村を守っているとも言われています。盗賊が攻め入ったら、木の枝が攻撃を仕掛けてきた、とか色々言われていますね」
国主が、そしてクルトが言うが、木が動いて攻撃をするとか、俄には信じがたい話だ。
とは言っても、完全に無視も出来ない。
「あまり近寄らない方がいいか?」
アレクが考えつつ、ポツリとつぶやけば、国主が頷いた。
「その方が良いだろうな。目印にするのは構わないが、さっさと通り過ぎた方が賢明だろう」
「分かりました、そうします。……その先は治安が悪くなる、と教えられましたが」
大きな木があるのがルンゼン国の端ならば、つまりはルンゼン国内であれば治安がいいということだろうか。
アレクはそう考えたが、国主は一瞬悩むように沈黙した。
「…………以前はそうだったんだが、魔王誕生以降、ルンゼン国の治安も悪化している。この国から出たら、治安が悪いものと思ってくれ。
特にリィカは、盗賊辺りに目を付けられるだろうな。浚われそうになる前に、遠慮なく魔法をぶっ放せ、と伝えておけ」
「……そうします」
そう返事はしたものの、その状況でリィカは魔法を使えるのだろうか。
自分たちが守るべきだ。
アレクは、そう決意を固めた。
「それともう一つ、伝えておこう。お前達、魔法を無詠唱で使うだろう?」
「ええ、そうですが?」
自分とバルは使えないが……、と心の中で付け足しつつ、それがどうしたのかと思う。
「今は滅びたから問題ないとは思うが、五年ほど前まで無詠唱で魔法を使うのを『悪』と断じていた国があったんだ。その残党がいるかもしれないから、念のため気をつけてくれ」
「……は? いえ、待って下さい。悪も何も、無詠唱を使う人がいたんですか?」
「ああ。魔道具とやらを作るのに無詠唱で魔法を使っていた一家がいたんだ。その父親が十年前に処刑されている。子供たちは逃げたらしく、探していたようだが、見つかる前に国自体が滅んだ。
――そういう考えを持つ者たちもいる、ということだ。覚えておけ」
アレクは黙り込んだ。
魔道具を作るのに無詠唱で魔法を使うと言われれば、思い出すのはサルマやオリー、フェイだ。あの三人からそういった影は感じなかったが……。
(十年も前だからか? いや、どちらだとしても、突っ込むべき事ではないか)
あの三人がそうだとしても、別人だとしても、見つからずに逃げおおせたのだ。
だったら、それでいいだろう。
※ ※ ※
この話を他の一行にしたところ、やはり皆黙り込んだ。
ややあって、リィカが口を開く。
「……サルマさん、言ってたよね。無詠唱は神への冒涜だと怒る、魔法のお偉いさんが多いって」
「確かに言ってましたね。あの時は、深く考えずに聞き流しましたが……」
ユーリも同意する。
よくよく考えれば、かなり意味深な言葉だ。
実際にそういう経験をしていなければ、その言葉は生まれない。
「でもあの三人、砂漠地帯で商売してるって言ってただろ? 砂漠はルバドール帝国がほとんどだ。父親を処刑し、自分たちが逃げ出した国のすぐ側を通って、商売してたってことか?」
バルが疑問を呈する。それももっともだ。
「……国が滅びてから、商売を始めたんですかね?」
ユーリの言葉があり得そうだ。
とはいっても、ここでそれを話し合ってもしょうがないことだ。深く突き詰める話でもない。
「何もなければそれでいいが、無詠唱組は気をつけろよ。それと、問題は治安の悪さだな。盗賊には十分気をつけるとして……、スリとかも嫌だよな。
魔法のバッグ、できれば早めに形にしてくれ。その中に入れてしまえば、スリの心配もいらないだろう?」
「……僅かに手がかりがある、というだけの状態ですよ? 無茶言わないで下さい」
「魔法のバッグごと、スラれる心配もあるんじゃねぇか?」
バルの言葉に、全員が嫌な顔を浮かべた。
泰基の体調もほとんど回復し、旅の一行全員が集まった場で、リィカは一人ずつ魔道具を渡していた。
風の手紙の完成だった。
イヤリングではあるが、形状としては、イヤーカフに近い形だ。
戦うのに激しく動くのだ。
できるだけ邪魔にならないように、と考えた結果、そういう形になった。
「使う時には魔力を流してね。魔力量は、本当にわずかだよ」
各自が耳に付け終わったのを見て、リィカが説明を始めた。
「誰か一人が魔力を流すと……、ちょっとやってみるね。耳元でリーンって音がしたと思うけど」
各々が頷く。
「それが繋がった合図だよ。話し始めるときは、魔力を流してすぐじゃなくて、一呼吸置いてから話してね。あと、一対一での話はできないから。魔力を通せば六人全員と繋がっちゃう。内緒話はできないよ」
「電話みたいにはいかないんだね」
暁斗のコメントに、リィカは思わず返しそうになって、慌てて口を噤む。
泰基と普通に話してしまうので忘れがちだが、暁斗には何も話していない……というか、話せていない。
だが、暁斗に気にした様子はない。
「次は、いよいよ魔法のバッグ?」
問いかける暁斗の声は、期待に満ちている。
リィカは苦笑した。
「うん。……手がかりもあるからね」
少し言い淀んだのは、しょうがないだろう。
手がかりは、デトナ王国でのテオドアの言葉だ。
「五属性の混成魔法……でしたね。僕ももちろん協力します。問題は、五つもの属性を付与して、魔石が保つかどうかですよね」
「Cランクでできればいいんだけど。本当は、暁斗と一緒に作った魔道具を使いたかったけど、あれ、Eランクの魔石なんだよね」
モルタナへ向かうまでの間に、暁斗に魔道具作りの感覚を掴んでもらおうと、リィカが暁斗と一緒に作った魔道具。まだ魔道具としての能力は一切付いていないので、実際には魔石と変わらない。
「いいよ、あれじゃなくても。あの魔石、リィカが何か他のことに使ってよ」
暁斗が必死になって作ったものではあるが、魔法のバッグへの期待が高いからか、あっさりと使わなくていい、と言った。
それでも、他のことに使えと言っている辺り、何にも使われないのは嫌なのかも知れない。
「ん、そうだね。何か考えて、暁斗にプレゼントしようかな」
「ホント!? でも、腕輪だってくれたのに、いいの?」
「腕輪は泰基からでしょ? わたしは少し協力しただけだよ」
暁斗の嬉しそうな声に、リィカは苦笑を禁じ得ない。
喜んでくれているが、現時点で考えがあるわけではないから、いつプレゼントできるかも全く分からないのだから。
アレクが羨ましそうな、悔しそうな表情をしているが、それにリィカは気付かない。
気付いたのは、バルとユーリだ。
「アキトの腕輪もいいよな。魔族が固い体してんのと、似たような効果になるわけだろ?」
「あげないよ!」
バルの言葉に、間髪入れず暁斗が言い返す。
「誰もくれなんて、言ってねぇ」
いささか呆れ気味にバルが言うと、泰基が言った。
「お前とアレクにも作るか? 前衛だし、あった方がいいよな。暁斗のほど気合い入れて作れるか、保証はないが」
「……そこは気合い入れるって言ってくれ」
気持ちは分からないでもないが、やはりそこは保証して欲しい所である。
リィカが首を傾げた。
「……でも、いいの? 腕輪だって装飾品でしょ? 前にユーリがすごい拒否してたけど」
「おれらは別に貰うのが嫌だとは言ってねぇぞ。本当に普通の装飾品をもらうのは絶対にゴメンだが、魔道具だろ? それより、作るのにリィカも噛んでんだろ。やってくれる気あんのか?」
「うん、やるよ」
頷いて、泰基の方を向く。
「泰基だって前に立つことあるんだから、泰基の分も作ろう? 魔石三つ、後でちょうだい」
「分かった」
頷いてから、泰基は内心で苦笑する。
バルの大本の目的は、防御力じゃないのだ。
単に、アレクにリィカが作った何かをあげたい、というのが目的なだけだろう。
※ ※ ※
出発に当たり、アレクは国主やクルトと話をしていた。
デトナ王国の王太子が言っていた、大きな木のある村とやらについて聞いてみたら、国主たちも知っていたが、あまりいい顔はしなかった。
その木があるのは、隣国ルンゼン国の端らしい。
確かに木は目印にはなるらしい。その村が木を神木として崇めているのだが、どこか常軌を逸した様子があるらしい。
「狂信者の集まりと言っても良いくらいだ」
「噂ですが、その木が村を守っているとも言われています。盗賊が攻め入ったら、木の枝が攻撃を仕掛けてきた、とか色々言われていますね」
国主が、そしてクルトが言うが、木が動いて攻撃をするとか、俄には信じがたい話だ。
とは言っても、完全に無視も出来ない。
「あまり近寄らない方がいいか?」
アレクが考えつつ、ポツリとつぶやけば、国主が頷いた。
「その方が良いだろうな。目印にするのは構わないが、さっさと通り過ぎた方が賢明だろう」
「分かりました、そうします。……その先は治安が悪くなる、と教えられましたが」
大きな木があるのがルンゼン国の端ならば、つまりはルンゼン国内であれば治安がいいということだろうか。
アレクはそう考えたが、国主は一瞬悩むように沈黙した。
「…………以前はそうだったんだが、魔王誕生以降、ルンゼン国の治安も悪化している。この国から出たら、治安が悪いものと思ってくれ。
特にリィカは、盗賊辺りに目を付けられるだろうな。浚われそうになる前に、遠慮なく魔法をぶっ放せ、と伝えておけ」
「……そうします」
そう返事はしたものの、その状況でリィカは魔法を使えるのだろうか。
自分たちが守るべきだ。
アレクは、そう決意を固めた。
「それともう一つ、伝えておこう。お前達、魔法を無詠唱で使うだろう?」
「ええ、そうですが?」
自分とバルは使えないが……、と心の中で付け足しつつ、それがどうしたのかと思う。
「今は滅びたから問題ないとは思うが、五年ほど前まで無詠唱で魔法を使うのを『悪』と断じていた国があったんだ。その残党がいるかもしれないから、念のため気をつけてくれ」
「……は? いえ、待って下さい。悪も何も、無詠唱を使う人がいたんですか?」
「ああ。魔道具とやらを作るのに無詠唱で魔法を使っていた一家がいたんだ。その父親が十年前に処刑されている。子供たちは逃げたらしく、探していたようだが、見つかる前に国自体が滅んだ。
――そういう考えを持つ者たちもいる、ということだ。覚えておけ」
アレクは黙り込んだ。
魔道具を作るのに無詠唱で魔法を使うと言われれば、思い出すのはサルマやオリー、フェイだ。あの三人からそういった影は感じなかったが……。
(十年も前だからか? いや、どちらだとしても、突っ込むべき事ではないか)
あの三人がそうだとしても、別人だとしても、見つからずに逃げおおせたのだ。
だったら、それでいいだろう。
※ ※ ※
この話を他の一行にしたところ、やはり皆黙り込んだ。
ややあって、リィカが口を開く。
「……サルマさん、言ってたよね。無詠唱は神への冒涜だと怒る、魔法のお偉いさんが多いって」
「確かに言ってましたね。あの時は、深く考えずに聞き流しましたが……」
ユーリも同意する。
よくよく考えれば、かなり意味深な言葉だ。
実際にそういう経験をしていなければ、その言葉は生まれない。
「でもあの三人、砂漠地帯で商売してるって言ってただろ? 砂漠はルバドール帝国がほとんどだ。父親を処刑し、自分たちが逃げ出した国のすぐ側を通って、商売してたってことか?」
バルが疑問を呈する。それももっともだ。
「……国が滅びてから、商売を始めたんですかね?」
ユーリの言葉があり得そうだ。
とはいっても、ここでそれを話し合ってもしょうがないことだ。深く突き詰める話でもない。
「何もなければそれでいいが、無詠唱組は気をつけろよ。それと、問題は治安の悪さだな。盗賊には十分気をつけるとして……、スリとかも嫌だよな。
魔法のバッグ、できれば早めに形にしてくれ。その中に入れてしまえば、スリの心配もいらないだろう?」
「……僅かに手がかりがある、というだけの状態ですよ? 無茶言わないで下さい」
「魔法のバッグごと、スラれる心配もあるんじゃねぇか?」
バルの言葉に、全員が嫌な顔を浮かべた。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

【完】BLゲームに転生した俺、クリアすれば転生し直せると言われたので、バッドエンドを目指します! 〜女神の嗜好でBLルートなんてまっぴらだ〜
とかげになりたい僕
ファンタジー
不慮の事故で死んだ俺は、女神の力によって転生することになった。
「どんな感じで転生しますか?」
「モテモテな人生を送りたい! あとイケメンになりたい!」
そうして俺が転生したのは――
え、ここBLゲームの世界やん!?
タチがタチじゃなくてネコはネコじゃない!? オネェ担任にヤンキー保健医、双子の兄弟と巨人後輩。俺は男にモテたくない!
女神から「クリアすればもう一度転生出来ますよ」という暴言にも近い助言を信じ、俺は誰とも結ばれないバッドエンドをクリアしてみせる! 俺の操は誰にも奪わせはしない!
このお話は小説家になろうでも掲載しています。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる