69 / 637
第二章 旅の始まりと、初めての戦闘
リィカか凪沙か
しおりを挟む
「実際の所、生後数ヶ月の事なんか覚えていないだろう。あいつが見ている夢は、周りから色々話を聞かされてできた、あいつ自身の想像の産物なんだろうと思う」
泰基は語る。
「ただ、その夢にすっかり参ってる。母親なんか嫌いだと、自分に言い聞かせることで、何とか落ち着いてる。何もなければ、いずれ時間が解決してくれる事を祈るしかなかったんだが……」
「リィカとアレクの行動が、思い切り刺激しちまったわけか」
バルが言葉を引き継ぐと、泰基は苦笑しつつ頷いた。
「二人が悪いわけじゃ、全然ないんだけどな。これから戦っていけば、庇って庇われて、なんていうのは当たり前に出てくるだろう。そう思えば、こんな早い段階で、あいつの問題が表面化したのは、まだ良かったのかとも思うけどな」
泰基がフォローするように言ったのは、リィカの顔色がどんどん悪くなっていくのを見たからだ。
もしも、本当にリィカが凪沙の転生した姿だとすれば、この話は辛いはずだ。
(俺の方から気付いているというべきか……? でも、たぶん間違いないとは思っても、絶対に間違いないとまでは言い切れないんだよな)
もしも万が一間違っていたらどうしようか、と考えてしまうと、なかなかそれ以上踏み込めない。
「すいません。確認なのですが、……その、魔族が人と変わらないように見える、と言うのとは、まったく別の問題ですよね?」
手を上げて発言するユーリに、泰基は頷いた。
「確かにそうだが、それは割り切るしかないさ。そのために、あいつにも相手をさせたわけだしな。――実際、あんな固い身体の人間とかいないだろうし、そう考えると、割り切るのも難しくない」
「……そうですか。最後、魔王のトドメだけはお願いするしかありませんが、他は僕たちだけで戦うという方法もあるか、とは考えていたんですが」
泰基は目を丸くして、しかしすぐに笑った。
「気持ちはありがたいよ。ただ、それをすると、暁斗が庇われっぱなしになるからな。そっちの方が問題だ」
ユーリが悄然とうつむき、アレクが口を開いた。
「……タイキさん、俺は謝らないからな。俺は悪いことをしたとは思っていない」
「ああ、分かってる」
頷く泰基に、アレクは一瞬悩んだが、それでも言葉を続けた。
「こんな事を言うべきじゃないかもしれないが……。大切な人を守るために、命をかけることの何が悪い。俺は、自分が命を捨てて、それで大切な人を守れるんなら、喜んでその道を選ぶ」
「おい! アレク!!」
バルが慌ててアレクを止めようとするが、それを制したのは泰基だった。
「そうやって助けられた方は、辛いぞ?」
「他に方法は探す。でも、それしかないと思えば躊躇わない。命をかければ助けられたかもしれないのに、躊躇って助けられなかったら、そっちが辛い」
泰基は意表を突かれた顔をした。
「……そっち側の心理もあるのか」
「助けられて最初は辛くても、それこそ時間が解決してくれるだろうし、周りに支えられてもっと早くに立ち直ってくれるかもしれない。そう思えば、そんなに命をかけることも気にならない」
「気にしろ、お前は」
「まったくですよ。……少しは落ち着いたかと思ったんですけど、全然駄目ですか、あなたは」
アレクの言葉に、バルとユーリが突っ込みを入れて、大きく息を吐く。
「「これだから、目を離せない」」
異口同音に二人の言葉が重なって、泰基は目をパチパチさせ、アレクは憮然とした表情を浮かべる。
「……何がだよ」
「そういう考えを、普通にしちまう所だよ」
横目でギロッと睨んで、バルは泰基に向き直る。
「まあ何だ、アレクの言ったことは忘れてくれ。こいつも色々あって、今は落ち着いた……はずだから、とりあえずはいい。――アキトをどうするか、だが……」
腕を組んで考え込むバルに、アレクは簡単に言った。
「どうするも何も、自分で解決するしかないんだよ。――アキトの所に行ってくる。付いてくるなよ」
「……はあ!?」
「何をするんですか、アレク!?」
手をヒラヒラ振りながら出て行くアレクを唖然と見送って、バルとユーリは顔を見合わせた。
「大丈夫ですかね?」
「いや、さすがに……、いやでも、タイキさんに言ったような事を言ったら、アキト、キツいよな?」
不安そうにしている二人を見て、しかし、泰基は笑った。
「いいさ。行ってくれるんなら、お願いする。――アレクは、自分で解決したんだな」
聞かれて、またバルとユーリは顔を合わせる。
「ええ、まあ。解決はしたんですけど」
「あの言葉を聞くと、不安になるけどな。解決はしたはずだ。――本当に、本気であいつが命を捨てて助けたとして……王太子殿下が立ち直れるのか?」
「気をつけないと、あっという間に後を追いそうですけどね……。レーナニア様がいらっしゃるから、大丈夫だと思ってるんじゃないですか?」
二人のやり取りに、泰基が首をかしげる。
「……王太子殿下? って、アレクの兄の、だよな?」
「ああ。あいつが命を捨てても助けたい対象だよ。王太子殿下が一時期、命の危機があってな。なんもできねぇばかりか、自分のせいで危険な目に合わせた、って、落ち込みがひどかった」
「……別に、アレクが責任を感じることは、何もなかったんでしょうけどね」
当時を思い出して、ユーリがため息をつく。
本当にあの頃のアレクはひどかった。よく元気になったと思う。
「王太子殿下がいなければ、アレクも無駄に命を捨てようとか考えないと思ってたんですけど……。正直、ああやってリィカを助けたことが、意外すぎました」
そこまで言って、ユーリは、リィカが全然言葉を発していないことに気付く。
バルも、泰基も、リィカを見て、……顔が真っ青になっているリィカに気付いた。
(あの程度のフォローじゃ、足りなかったか)
泰基は悩みながらも、必死に言葉を探す。が、上手い言葉など見つからない。
「……リィカ、そんなに気にしなくていいから」
「……ごめんなさい、泰基。わたしの、せいで……」
頭を下げるリィカを見て、泰基は考える。
(わたしのせい……ね)
その“わたし”の中に、凪沙も入っているんだろうか。
「アレクは謝らなかっただろ。リィカだって、悪いことをしたと思ってないなら、謝罪はいらない。守ってもらって、こっちがお礼を言わなきゃいけないんだ。ただ、一方的に守ろうとするのは、今後は必要ないから、それだけは覚えておいて欲しい」
リィカが黙って頷くのを、泰基はジッと見ていた。
泰基は語る。
「ただ、その夢にすっかり参ってる。母親なんか嫌いだと、自分に言い聞かせることで、何とか落ち着いてる。何もなければ、いずれ時間が解決してくれる事を祈るしかなかったんだが……」
「リィカとアレクの行動が、思い切り刺激しちまったわけか」
バルが言葉を引き継ぐと、泰基は苦笑しつつ頷いた。
「二人が悪いわけじゃ、全然ないんだけどな。これから戦っていけば、庇って庇われて、なんていうのは当たり前に出てくるだろう。そう思えば、こんな早い段階で、あいつの問題が表面化したのは、まだ良かったのかとも思うけどな」
泰基がフォローするように言ったのは、リィカの顔色がどんどん悪くなっていくのを見たからだ。
もしも、本当にリィカが凪沙の転生した姿だとすれば、この話は辛いはずだ。
(俺の方から気付いているというべきか……? でも、たぶん間違いないとは思っても、絶対に間違いないとまでは言い切れないんだよな)
もしも万が一間違っていたらどうしようか、と考えてしまうと、なかなかそれ以上踏み込めない。
「すいません。確認なのですが、……その、魔族が人と変わらないように見える、と言うのとは、まったく別の問題ですよね?」
手を上げて発言するユーリに、泰基は頷いた。
「確かにそうだが、それは割り切るしかないさ。そのために、あいつにも相手をさせたわけだしな。――実際、あんな固い身体の人間とかいないだろうし、そう考えると、割り切るのも難しくない」
「……そうですか。最後、魔王のトドメだけはお願いするしかありませんが、他は僕たちだけで戦うという方法もあるか、とは考えていたんですが」
泰基は目を丸くして、しかしすぐに笑った。
「気持ちはありがたいよ。ただ、それをすると、暁斗が庇われっぱなしになるからな。そっちの方が問題だ」
ユーリが悄然とうつむき、アレクが口を開いた。
「……タイキさん、俺は謝らないからな。俺は悪いことをしたとは思っていない」
「ああ、分かってる」
頷く泰基に、アレクは一瞬悩んだが、それでも言葉を続けた。
「こんな事を言うべきじゃないかもしれないが……。大切な人を守るために、命をかけることの何が悪い。俺は、自分が命を捨てて、それで大切な人を守れるんなら、喜んでその道を選ぶ」
「おい! アレク!!」
バルが慌ててアレクを止めようとするが、それを制したのは泰基だった。
「そうやって助けられた方は、辛いぞ?」
「他に方法は探す。でも、それしかないと思えば躊躇わない。命をかければ助けられたかもしれないのに、躊躇って助けられなかったら、そっちが辛い」
泰基は意表を突かれた顔をした。
「……そっち側の心理もあるのか」
「助けられて最初は辛くても、それこそ時間が解決してくれるだろうし、周りに支えられてもっと早くに立ち直ってくれるかもしれない。そう思えば、そんなに命をかけることも気にならない」
「気にしろ、お前は」
「まったくですよ。……少しは落ち着いたかと思ったんですけど、全然駄目ですか、あなたは」
アレクの言葉に、バルとユーリが突っ込みを入れて、大きく息を吐く。
「「これだから、目を離せない」」
異口同音に二人の言葉が重なって、泰基は目をパチパチさせ、アレクは憮然とした表情を浮かべる。
「……何がだよ」
「そういう考えを、普通にしちまう所だよ」
横目でギロッと睨んで、バルは泰基に向き直る。
「まあ何だ、アレクの言ったことは忘れてくれ。こいつも色々あって、今は落ち着いた……はずだから、とりあえずはいい。――アキトをどうするか、だが……」
腕を組んで考え込むバルに、アレクは簡単に言った。
「どうするも何も、自分で解決するしかないんだよ。――アキトの所に行ってくる。付いてくるなよ」
「……はあ!?」
「何をするんですか、アレク!?」
手をヒラヒラ振りながら出て行くアレクを唖然と見送って、バルとユーリは顔を見合わせた。
「大丈夫ですかね?」
「いや、さすがに……、いやでも、タイキさんに言ったような事を言ったら、アキト、キツいよな?」
不安そうにしている二人を見て、しかし、泰基は笑った。
「いいさ。行ってくれるんなら、お願いする。――アレクは、自分で解決したんだな」
聞かれて、またバルとユーリは顔を合わせる。
「ええ、まあ。解決はしたんですけど」
「あの言葉を聞くと、不安になるけどな。解決はしたはずだ。――本当に、本気であいつが命を捨てて助けたとして……王太子殿下が立ち直れるのか?」
「気をつけないと、あっという間に後を追いそうですけどね……。レーナニア様がいらっしゃるから、大丈夫だと思ってるんじゃないですか?」
二人のやり取りに、泰基が首をかしげる。
「……王太子殿下? って、アレクの兄の、だよな?」
「ああ。あいつが命を捨てても助けたい対象だよ。王太子殿下が一時期、命の危機があってな。なんもできねぇばかりか、自分のせいで危険な目に合わせた、って、落ち込みがひどかった」
「……別に、アレクが責任を感じることは、何もなかったんでしょうけどね」
当時を思い出して、ユーリがため息をつく。
本当にあの頃のアレクはひどかった。よく元気になったと思う。
「王太子殿下がいなければ、アレクも無駄に命を捨てようとか考えないと思ってたんですけど……。正直、ああやってリィカを助けたことが、意外すぎました」
そこまで言って、ユーリは、リィカが全然言葉を発していないことに気付く。
バルも、泰基も、リィカを見て、……顔が真っ青になっているリィカに気付いた。
(あの程度のフォローじゃ、足りなかったか)
泰基は悩みながらも、必死に言葉を探す。が、上手い言葉など見つからない。
「……リィカ、そんなに気にしなくていいから」
「……ごめんなさい、泰基。わたしの、せいで……」
頭を下げるリィカを見て、泰基は考える。
(わたしのせい……ね)
その“わたし”の中に、凪沙も入っているんだろうか。
「アレクは謝らなかっただろ。リィカだって、悪いことをしたと思ってないなら、謝罪はいらない。守ってもらって、こっちがお礼を言わなきゃいけないんだ。ただ、一方的に守ろうとするのは、今後は必要ないから、それだけは覚えておいて欲しい」
リィカが黙って頷くのを、泰基はジッと見ていた。
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。

〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……

知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?

黒豚辺境伯令息の婚約者
ツノゼミ
ファンタジー
デイビッド・デュロックは自他ともに認める醜男。
ついたあだ名は“黒豚”で、王都中の貴族子女に嫌われていた。
そんな彼がある日しぶしぶ参加した夜会にて、王族の理不尽な断崖劇に巻き込まれ、ひとりの令嬢と婚約することになってしまう。
始めは同情から保護するだけのつもりが、いつの間にか令嬢にも慕われ始め…
ゆるゆるなファンタジー設定のお話を書きました。
誤字脱字お許しください。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる