6 / 9
私に幸せが訪れるはず無かった。
しおりを挟む
その後が泥沼だった。
私はSに告白する前からSのことを相談していた人がいた。
その人にはSのことを話していた。
なのでこの時点で私とSのことを知っている人は、私とあなたと相談相手だけのはずだった。
なのに何故か漏れていたのだ。
これがわかる前日私はあなたの事をブロックしていた。
もうあなたとは話さない。
私のことを忘れて幸せになって欲しい。そんな気持ちを込めて。
私は周りに言いふらしてなんていなかった。
だから私は、あなたが漏らしたのではないかと思った。
しかしSは、全くそう思わなかったらしく私のことを責めてきた。
あなたのことをブロックしていて連絡が取れないので、私はもしかしたら相談相手が漏らしたかもしれないと思い、謝った。
次の日Sがあなたと話をしてわかった。結局漏らしていたのはあなただった。
私は泣いた。
まだSのことが好きなのかは分からないが、好意的な感情を抱いていた。
そんな人に疑われ、信用出来ないと言われた。
辛くない方がおかしい。
あなたの事も一方的に友人として信頼していたから余計だ。
けれどこれであなたは大切な友達の信用を失っていた。
冷静になるまで私はあなたに対する怒りでいっぱいだった。
しかし、冷静になると全て私が発端で私がいなければ起きなかった出来事だったのだと気付いた。
あなたは確かに周りに漏らしたかもしれない。けれどそれも私が居なければ起きなかったのだ。
つまり、私がいなければあなたが傷つくこともあなたが周りからの信頼を失うこともなかったのだ。
それに気づいた時、私は死にたくなった。
死なせて欲しかった。
けれど誰も死なせてはくれなかったし、死ぬ勇気なんかなかった。
周りが支えてくれた。
そんな中、私はあなたから借りたままになっていた漫画を見つけた。
借りっぱなしは嫌だったので返しに行った。
もうあなたのことは吹っ切って顔を見ても大丈夫なつもりだった。
けれど、自分が思うよりあなたが私の奥深くに入り込んでいることに気付いた。
あなたの顔を見たら我慢できなかった。
またあなたに連絡してしまったのだ。
この時の感情がどういう感情なのかも分からない。
今までも送ったことはあったが、気づかれる前に消していた。
今回は消すことも出来なかった。
気づいて欲しかった。
私はあなたに一生分の幸せを貰ったと思う。
だから大好きだったあなたが幸せに生きて欲しかった。
もう会うことも話すことも出来なくても、あなたが幸せならそれでいいと思っていたつもりだった。
なのに連絡してしまった。
私はまだあなたを好きなのかもしれない。
私はSに告白する前からSのことを相談していた人がいた。
その人にはSのことを話していた。
なのでこの時点で私とSのことを知っている人は、私とあなたと相談相手だけのはずだった。
なのに何故か漏れていたのだ。
これがわかる前日私はあなたの事をブロックしていた。
もうあなたとは話さない。
私のことを忘れて幸せになって欲しい。そんな気持ちを込めて。
私は周りに言いふらしてなんていなかった。
だから私は、あなたが漏らしたのではないかと思った。
しかしSは、全くそう思わなかったらしく私のことを責めてきた。
あなたのことをブロックしていて連絡が取れないので、私はもしかしたら相談相手が漏らしたかもしれないと思い、謝った。
次の日Sがあなたと話をしてわかった。結局漏らしていたのはあなただった。
私は泣いた。
まだSのことが好きなのかは分からないが、好意的な感情を抱いていた。
そんな人に疑われ、信用出来ないと言われた。
辛くない方がおかしい。
あなたの事も一方的に友人として信頼していたから余計だ。
けれどこれであなたは大切な友達の信用を失っていた。
冷静になるまで私はあなたに対する怒りでいっぱいだった。
しかし、冷静になると全て私が発端で私がいなければ起きなかった出来事だったのだと気付いた。
あなたは確かに周りに漏らしたかもしれない。けれどそれも私が居なければ起きなかったのだ。
つまり、私がいなければあなたが傷つくこともあなたが周りからの信頼を失うこともなかったのだ。
それに気づいた時、私は死にたくなった。
死なせて欲しかった。
けれど誰も死なせてはくれなかったし、死ぬ勇気なんかなかった。
周りが支えてくれた。
そんな中、私はあなたから借りたままになっていた漫画を見つけた。
借りっぱなしは嫌だったので返しに行った。
もうあなたのことは吹っ切って顔を見ても大丈夫なつもりだった。
けれど、自分が思うよりあなたが私の奥深くに入り込んでいることに気付いた。
あなたの顔を見たら我慢できなかった。
またあなたに連絡してしまったのだ。
この時の感情がどういう感情なのかも分からない。
今までも送ったことはあったが、気づかれる前に消していた。
今回は消すことも出来なかった。
気づいて欲しかった。
私はあなたに一生分の幸せを貰ったと思う。
だから大好きだったあなたが幸せに生きて欲しかった。
もう会うことも話すことも出来なくても、あなたが幸せならそれでいいと思っていたつもりだった。
なのに連絡してしまった。
私はまだあなたを好きなのかもしれない。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
選ばれたのは美人の親友
杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。
仲恋 (なかれ)
こじゅろう
恋愛
自分の好きかもしれない人が二人いる中学二年生の由木咲良。男好きとも言われたくないし、いわば本人にとっては推しが複数いる状態。とうとう我慢できなくなり、一人の友達七瀬莉緒に相談する。莉緒は親身に話を聞いてくれるが、咲良の自己肯定感は低くなる一方。それにはまた別のわけがあって…
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる