魔法使いと皇の剣

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プロローグ ジン

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「嫌な位置にいるなぁ……狙い難くてしゃーない。」

 頭まで羽織るマントの下に黒く薄い甲冑を着込んだ髭面の中年の男が、小さく呟いた。

 その手には弓が構えられており、今まさに獲物に狙いを定めている最中だった。

 弓の先にいる対象は、異形の生き物だった。

 その生き物は、下半身が馬のような形状をしており、上半身は人間に似ている。

 しかし、その体は筋骨隆々で毛むくじゃら。
 顔は赤く染まり、口元には一噛みで何もかもを砕きそうな牙が並ぶ。頭には二本の角が突き出し、黄色い目が獲物を狙うように光っていた。


 木々の先に潜み、警戒を怠らない異形の生き物。

 その姿勢をじっと見極めながら、中年の男は精神を集中させていた。

 異形の生き物が一歩足を進めたその瞬間、近くの草むらにわずかな動きが生じた。

 その気配に反応して異形の生き物が意識をそちらへ向けた刹那、中年の男が放った矢が音もなく飛び、見事に異形の額へ炸裂した。

 矢を受けた異形の生き物は、瞬時に矢の放たれた方向へ意識を向けたものの、すぐに自分の視界が異常であることに気づく。

 視界が自分の身体より低い位置にある――その違和感を認識した瞬間、生き物の意識は闇に沈んだ。

 中年の男は矢を放ち、それが異形の生き物に命中したものの、完全には仕留めきれなかったことを確認していた。

 しかし、その時点で既に臨戦態勢を解いていた。

 そして異形の生き物がいた木々の上から降り立ち、今しがたその首を跳ねた、自身の仲間の元に足を進めていた。

「こいつ一人くらい、俺の矢なんかなくてもお前なら片付けられただろう。慎重なのは悪くないが……これは二人でやることだったかね?」

 仲間の前に立つと、中年の男はフードをゆっくりと外し、後ろに編み込んだ黒髪と鋭い印象の髭面をさらけ出した。

 深い眼差しで目の前の男を見据え、言葉を待つ。表情は崩さず、どこか余裕のある態度だった。

「まぁ、その通りかもしれないですが……」

 仲間の男は少し肩をすくめながら答えた。

「最近になって魔物の動きが変わってきたんです。これまでとは違う、より強力な奴らも確認していて……。俺自身、死ぬのは怖いですしね。」

 そう言って、魔物と呼ばれた生物の首を腰に携えた刀で一息に切り落とした男は、フードを外し自らの姿を現した。

 その姿はまだ若く、中年の男と同じ黒髪を持つが、無造作に伸びた髪は眉にかかる程度で、どこか優しい瞳精悍な顔つきをした青年だった。

「強力なやつね……。まぁ、何匹か手ごわいのはいたが、それが噂の奴なのかどうかは分からんさ。結局のところ、なんとかなってるしな。国からの注意喚起ってやつも、結局似たり寄ったりの文句ばかりだ。もっと他に伝えてくるべき言葉があるだろうと思うがね」

 中年の男は肩をすくめ、口元に皮肉めいた笑みを浮かべた。

「例えば――『いつも有難う御座います!皆様のような忌み嫌われる方々が命を捨てて戦ってくれるお陰で、私たちは平和を享受しています!』とかなぁ?」


 中年男が茶化しながら自分たちの立場を話すと、青年も笑顔を向けながら応じた。


「そんな御礼を言われたら、逆に困りますけどね……。それより野営場所に戻りましょうか。ランやキョウが待ってますし。」

 中年男は軽く頷きながら、疲れた表情で応じた。

「そうだな……暗くなるし、腹も減った。何より、明日どうなるか分からんから、ゆっくりできる時間を噛み締めるか。」

 そう言って、中年男と青年は亡骸をそのままに、野営場所へ向かって歩き始めた。


 暫くして、二人は焚き火の明かりが見える場所に辿り着いた。

 そこではランとキョウという仲間が焚き火を囲みながら、戻ってくる二人を待っていた。

 青年は焚き火のそばで仲間たちに声をかけた。

「戻りました。一応近くに魔物がいて仕留めましたが、警戒している様子から恐らく見張り役の一体かと。死体の処理はしていませんが、多分問題ないと思います。まぁ、もし見つかったら明日の任務が前倒しになるだけだろうという判断で放置しました……すみません。」


 青年の言葉を聞きながら、焚火の近くで小さな短刀を研いでいた細い目の男が短く返答した。

「了解です。」

 その言葉はそれだけで終わり、男は再び自身の作業に没頭し始めた。

 青年は、自分の判断がこの場の休息を無くす可能性もあることを十分に理解していたが、それを正直に伝えるべきだと考えていた。

 とはいえ、細い目の男が特に気にした様子もなく、淡々と短刀を研ぎ続ける姿を見て、青年は苦笑いを浮かべた。


 青年とその男の簡潔なやり取りを終えたのを確認すると、焚火の反対側に座っていた女性が静かに口を開いた。

「ジンやバショウが無事でよかったです。それにジンはこの隊の長なんですから、私たちはその意向に従うだけですよ。」


 女性はまだ若く、青年――ジンと呼ばれた男と同じくらいの年齢に見えた。

 童顔で、柔らかい雰囲気を漂わせているが、仲間と同じように黒髪を後ろに編み込んでいた。その髪は男性たちよりも長く、痩せた体に似合わない胸の膨らみが女性らしさを際立たせていた。

 ジンは二人の反応が、自分の予想通りだったことを感じ取り、安堵するように軽く息をついた。

 そのまま反応に甘えることに決め、焚火のそばへ腰を下ろすと、体の力を抜いて静かに炎の揺らめきを見つめた。


 隣に目を向けると、既にバショウは自分の世界に没頭し、焚火で焼き上げた食事にありついていた。

 その姿はどこか幸せそうで、ジンも思わず小さく笑みを浮かべた。

 そんなジンの元に、先ほどの女性――ランが食事を持ってきてくれた。

「ジン、どうぞ。予定通りに進むにせよ、前倒しになるにせよ、食事は大事ですから、しっかり食べてくださいね。」

 ランは木々の葉を簡易的な皿として、野営前に仕留めた蛇を焼いたものや、簡単に調理した野草、そしてわずかな米をジンに差し出した。

 豪勢とは言えないが、戦場では食事すらままならない日も多い。その状況を思えば、この食事はまさにご馳走だった。

 ジンは心からの感謝を込めて、ランに礼を述べた。

「ありがとう、ラン。用意までさせて、すまない。」

 しかし、ランは軽く首を振りながら、少しイタズラっぽい笑みを浮かべて応じた。

「いいえ。それに、余計なお世話かもしれませんけど……謝るのが癖になっていませんか?大事な時に謝罪が軽く聞こえてしまうかもしれないので、控えたほうがいいですよ。」

 彼女の言葉にジンは少し驚いたが、すぐに苦笑して頷いた。

 ランはそんなジンを見て満足げに微笑むと、自分もジンの近くに腰を下ろした。

 彼の食事が終わるのを待ちながら、焚火の揺らめきをぼんやりと眺めていた。

 ジンは食事を終え、視線をランやキョウに向けると、二人がすでに自分たちが戻る前に食事を終え、明日の準備を進めていたことが伺えた。

 この時間を共有するべきか、あえて別々に過ごすべきか。

 そんな考えが一瞬頭をよぎりつつ、ジンも器を片付けて食事を終えた。

 ジンが食事終えたのを見計らい、寝転がっていたバショウは身体を起こし、短刀を研いでいたキョウも手を止めて意識を向けた。

 ランはジンの隣に座ったまま変わらず彼の言葉を待っている。

 全員がジンの話を聞く体勢になったのを確認すると、前置きもなく明日の任務について話し始めた。


「明日の任務内容を確認する。目標はロンライ山の内部に潜む『神バルド』の討伐」

 ジンは改めて全員に標的の名前を告げ、話を続けた

「先ほど仕留めた見張りの魔物の動きからも分かるように、バルドはすでにナーベル族に顕現している。そして、信仰していた信徒たちの一部は魔物へと姿を変えられたか、あるいは力を与えられているという報告があるが、詳細は不透明⋯

 その他の敵として、人間の一部や眷属化した魔物が多数確認されている。
 特に強力な者として『ゴーベット』が目撃されている。

 援軍として予定されていた狼族は、バルドの眷属たちとナイル河付近で交戦しており、今回の作戦前に合流するのは難しい。だが、その分、眷属や信徒の主力はそちらに向かっているため、こちらの妨害は数で言えばおおよそ300体程度と予想される。それらを突破し、『神バルド』を討つのが今回の任務です⋯」

 ジンが話を終えると、焚火の音だけが辺りに響き渡る静寂が訪れた。

 今回の任務は「神殺し」。それだけでなく、予想される300近い敵の殲滅が前提となる。たった4人で――。

 その内容は、到底作戦と呼べるものではなかった。
 むしろ無謀としか言いようがない計画だった。
 全員の顔には緊張が浮かび、焚火の炎がそれをさらに際立たせていた。

 ただ言葉を巧みに並べただけの任務内容は、伝えるだけなら簡単だった。

 しかし、その中に込められた意味や彼ら自身の命を軽んじているかのような冷淡さが、ジンたちの心を重く締め付けていた。


 それを言葉でなく、それぞれの表情や仕草が雄弁に語っていた。 


 バショウは、諦めたような無表情を浮かべながら、どこから手に入れたのか不明な高級なタバコの葉を丁寧に取り出し、大切そうに火をつけて吸い始めた。

 その仕草には、どこか現実から目を逸らすかのような投げやりさが滲んでいた。

 キョウは短刀を置き、首からかけていたお守りを手に取った。

 それは、かつて妻から贈られた大切なものだった。じっとそのお守りを眺める姿には、彼自身の不安や覚悟が表れていた。

 ランはジンの視線に気づくと、微笑みを浮かべて見せた。

 しかしその微笑みは、悲しみを隠すためのものであり、逆にその感情を際立たせてしまいどこか寂しげで痛ましい笑顔だった。


 ジンたちが生きるこの地は「ゴリョウ大陸」と呼ばれ、その中でも彼らが所属する皇国スイレンは絶大な力を持つ国家だった。

 その力の象徴として君臨するのが、絶大な神「永劫のソルメーラ」だ。


 ソルメーラは、神子と呼ばれる人間を依り代として存在しており、現在では皇国の姫として祀られている。

 しかし、その実態は政治や国の運営には一切関与しないものだった。

 皇国の実権は、遥か昔からソルメーラの眷属として仕えてきた者たちが握っており、ソルメーラ自身が表に出ることはほとんどない。

 にもかかわらず、その絶大な力と信仰が維持されている理由は、このゴリョウ大陸が抱える歪みにあった。

 ゴリョウ大陸は、古来より闘争を好む神々の眷属が数多く存在し、争いと血が絶えない大陸だった。

 かつて神々とその眷属や魔物と呼ばれる存在は欲望のままに自由を謳歌していた

 それにより、人々は蹂躙されるか、隠れるか、あるいはその神々に仕えるしか道がなかった。

 しかし、遥か昔、最初の神子がソルメーラと誓いを交わし、大陸を覆う戦いを終わらせた。

 ソルメーラは血筋や特定の条件に囚われることなく、その時代ごとに「神子」を選び続けてきた。

 しかし、神子の血統が絶えると、隠れていた反抗勢力や魔物たちが反旗を翻し、再び混乱が生じるのが歴史の常だった。

 この繰り返される争いと混乱の中で、人々は守護を求め、ソルメーラを神として信仰することで生き延びてきた。

 ソルメーラの姿が見えないことすら、人々にとっては「不可視の守護」として受け入れられ、その信仰は途絶えることがなかった。


 ジンは暗くなる仲間たちを見渡しながら、明るく問いかけた。


「ちなみにだけど、今ここで逃げて、どこか別の場所で暮らしたいって希望する人がいたら、俺は追いません。戦死者扱いで報告するだけです」


 その言葉を聞くと、バショウがニヤリと笑い、冗談交じりに乗っかってきた。


「そりゃいいな!俺はその案に乗ったぜ。『バショウ、壮絶な戦死!大手柄を挙げた英雄』って報告してくれよ?んで、どうすっかな……酒場でも開くか。タバコ吸いながら毎日酒を飲んでのんびり暮らすってのも悪くねぇ!」 


 その冗談に、キョウは呆れたような表情を見せつつも、口元には微かに笑みを浮かべ、静かに応じた。


「なら、俺はその飲み屋に毎日通わせてもらうよ。生まれてくる子供の自慢話を聞かせてやる。」


 キョウの話に、ランの表情から先ほどの悲しみが消え、明るい笑顔が浮かんだ。


「でしたら私はその近くで診療所を開きますね。バショウの飲み屋でしたらきっと怪我人が絶えないでしょうし、キョウの子供にも何かあれば駆け込む場所が必要ですし。それに生活には困らなさそうですしね。」

 そんな話を聞きながら、バショウはジンに視線を向け、ニヤリと笑った。


「で、ジンはどうするんだ?もしみんなが同じ場所で暮らすとしたら……なんなら俺の酒場で雇ってやるぞ?その場合、俺が長だ。逆らうなよ?」


 ジンはその言葉に笑顔を見せながら、軽く肩をすくめて応じた。


「それはお断りですね。バショウの下にはつきたくない。俺は自分でやりたいことを探します。一応、あるんですよ、やりたいこと。妹と一緒にね。」


 ジンの返答を聞くと、仲間たちはそれぞれ複雑な表情を見せたが、どこか穏やかで温かい空気が流れた。

 彼らの明るい冗談と未来への話は、この厳しい現実を忘れさせてくれるひとときだった。

 しかし、その楽しい時間の終わりを告げるように、バショウが焚火の揺らめく光の中で呟いた。


「それじゃ……そろそろ寝るとするか。明日は早いしな。最初の火の番はランからでいいか?」

 ランは軽く頷き、全員がそれぞれ休む準備に入っていった。焚火の小さな音だけが、徐々に静まる野営地に響いていた。


 ジンは横になり、先ほどの仲間たちとの楽しい時間を思い返していた。

 しかし、その笑顔の裏にある現実が、頭を離れなかった。


 バショウたちは逃げられない。どこへも――。


 彼ら「皇の剣」と呼ばれる者たちは、ソルメーラに選ばれた瞬間に運命が決まっている。

 彼らがどこへ逃れようと、感知され、そして捕らえられる。逃げることは許されない。

 彼らは戦うためだけに生かされ、戦う以外の選択肢を持つことを許されない。

 選ばれる者に年齢や性別の区別はなく、選ばれた瞬間からそれまでの人生を捨てることを強いられる。

 そして、何より忌み嫌われるのは、その力だ。

 ソルメーラの力を使えば、身体は蝕まれ、やがて魔物と化す。

 何より選ばれる者は「何らかで皇の剣に関わった者」が多かった。

 そのため、「皇の剣」として選ばれる者は、自ら周囲との関わりを断ち切ることを余儀なくされる。

 力の代償がもたらす孤独。それはジンの仲間たちを容赦なく蝕んでいた。


 キョウは、愛する妻やこれから生まれる子供に会うことすらできない。

 バショウは、かつて夢見た酒場を諦めた。

 ランは、救う者から殺す者へと立場を変えられた。

 こうした理不尽な運命への反発は当然のように生まれた。

 そして、それに伴い、反旗を翻す者たちも増えた。今回の「神バルド」に与している者たちの中にも、同じようにソルメーラの加護に反発する者がいるだろう。

 だが、それでもジンは戦わなければならなかった。
 ジンには、他の誰よりも明確に「守りたいもの」があったからだ。

 ジンは他の者たちと違い、「選ばれて皇の剣になった」のではない。

 自ら大切な者の為にとして、その道を選び、刀を振るうことを決めた。

 だからこそ、彼は戦う。仲間も死なせない⋯。

 燃える信念は、それだけだった。

 ジンは、静かに目を閉じた。

 翌日に待ち受ける困難の中で、何があっても揺るがない覚悟を胸に。焚火の光が揺らめく中、夜の静寂がジンを包み込んだ。
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