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周遊編
91 オルニス国 05
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昨夜、ちゃんとポーションを飲んだはずなのに、カルロは二日酔いで寝込んだ。
やはり小さな体には負担になる度数の強いお酒だったのだろう。
量もたくさん飲んでしまったようだったし。
普段なら弱っている時には私と一緒に寝たがるカルロだったが、本当にとても具合が悪いのか、一人で休みたいと行って首長代理がカルロのために用意してくれた客間に入っていった。
私の客間の隣だ。
グレデン卿に用意された客間はカルロとは反対側の隣だったが、おそらくグレデン卿がその部屋を使うことはないだろう。
オルニス国に長く滞在する予定もないので、グレデン卿には常に私の護衛任務をお願いするつもりでいる。
カルロには一日休んでもらうことにして、私は魔塔主の案内で城の中を見て回った。
本当は街の方へ見学に行きたかったけれど、カルロが体調を崩しているのでそれはやめておいた。
自分が体調が悪い時に他の者は外に遊びに出ているなど可哀想だ。
「魔塔主は久しぶりに帰って来たのでしょう? 執務などが溜まっているのではないですか?」
100年単位で帰っていないのだから、執務は他の者が滞りなくやっているのだろうとは思うが、もしかすると首長だけができない何かがあるかもしれないのでそう聞いてみたが、「私がしなければならないことなど一切ありません」と清々しい笑顔で答えていた。
この国の長とは一体なんの役目を担う者なのだろうか?
数ヶ月間、国にいなかった時点で首長は変えるべきだと思うが、魔力量や魔法の技量で首長を決めているのだからこの結果は仕方ないのかもしれない。
魔塔主に案内されながら城の中を見て回る。
古い城ではあるが、保護魔法によって昔ながらの姿を留めているのだそうだ。
そのため、傷などが入り柱や壁が脆くなっているというような様子はない。
しかし、昔の様式で建てられているため、他の国では見ないような古いデザインだ。
前世ならば、世界遺産とかに登録されていそうだ。
翌日、体調が回復したカルロと一緒に私は街へと出た。
城からも見えていたが、クリスタルの建造物の連なる都は美しかった。
本来ならば太陽の光を乱反射して眩しすぎて目が潰れる可能性があるだろうが、このクリスタルは太陽の光を反射せずに吸収する構造だと魔塔主が教えてくれた。
そうしたクリスタルの建物の一階部分は大体が店舗だった。
建物がクリスタルで歩いている人たちが全員強力な魔法使いということ以外は他国の中心都市と変わらなかった。
店舗部分にはガラスが使われている店も多く、ガラスが嵌め込まれている部分は外からも中を見ることは可能だが、クリスタルは煌めいてはいるものの透明ではなかった。
昼時にレストランに入ってみたが、建物の内側の壁もクリスタルだった。
壁紙のようなものも貼られてはおらず、全面クリスタルだ。
これでは店ごとの特色がないような気もしたが、狭い都市国家内部で、人口もそれほど変動がないため、ライバル店が競い合うような商売をする必要もない。
特色など彼らには特に必要ないのだろう。
お昼を食べにレストランに入ったものの、特に料理の味には期待していなかった。
なぜなら、一般的には国の最高権力者が住まう城の料理が、その国のトップクラスの出来なはずだ。
レストランなどの利益優先の場所の方が美味しい可能性はあるから、必ずしも城の料理が一番美味しいとは言えないかもしれないが、それでも、3本の指には入るはずだと思う。
その城の料理が素朴だったということは、レストランの料理も想像できる。
しかし、その想像はいい意味で裏切られた。
「美味しい」
私の言葉に魔塔主はそれはそうでしょうという様子で頷いた。
「この店の店主は料理がうまいですから」
「でも、城で食べた料理は……」
「昨夜の宴会では女たちがやる気を出したそうですよ」
「……エルフの女性は料理が下手なのですか?」
「彼女たちはお腹に入ればなんでもいい派です。さらに、味にこだわるならお前が作れというタイプが多いので、自ずと男たちの方が料理は上手くなります」
「なるほど」
確かに、美味しいものを食べたければ、美味しいものを食べたい者が努力して料理するべきだ。
私はもしかすると前世の男尊女卑の感覚が抜けていなかったのかもしれない。
前世でも男尊女卑の固定観念をもっていたつもりはないし、会社では女性社員から優しいと評価してもらっていたようだったから、自分は男尊女卑の呪縛からうまく逃れることができていると思っていた。
しかし、なんとなく男性よりは女性の方が料理上手という感覚でいた。
幼い頃から染み込まれた感覚なのかもしれない。
思い込みとは自分でもなかなか気づくことのできない恐ろしいものだ。
とりあえず、この国にも美味しいものがあると知れて安心した。
レストランに出入りする大体の客は帰る時に店主に声をかけて挨拶はするものの、食べた分の会計を行っている様子はない。
なぜかと魔塔主に聞けば、オルニス国内でのやり取りは大体が物々交換らしい。
元々金銭を必要としない生活をしていたし、帝国傘下に入り、共通通貨が出回るようになったものの、そもそもが滅多に外に出ないエルフたちには十分な金銭はないそうだ。
外から物を購入してくる商人たちが金銭でやり取りする程度だとか。
そんな話を聞きながらカルロの頬についたソースを拭ってやり、私は美味しい食事を食べ終えた。
「カルロ、デザートも食べますか?」
メニューを再び開いたが、デザートはフルーツの盛り合わせしかなかった。
「焼き菓子やケーキのようなものはないのですね」
「商人が時折他国に買い出しに行った際に仕入れてくるくらいしか砂糖も小麦もありませんからね」
「定期的に魔塔主が運んであげたらいいじゃないですか?」
「リヒト王子はエトワール王国とオルニスで交易をしようとお考えですか?」
「別に我が国でなくても構いません。我が国の農地はそれほど広くなく、ほとんどが国内で消費されますから、他国にわざわざ売りに出すとなると割高になります。もっと安い国から仕入れることをお勧めしますよ」
それに、そもそもオルニス国内にある金銭が少ないのならば、エトワール王国との交易は難しいだろう。
そこまで考えて、私はそれは他の国でも同じことだと気づいた。
しかし、魔塔主が私財を動かせば可能だろう。
「私がわざわざ食糧を仕入れるためにあちこち行かなけれいけないというのは気に入りませんので、エトワール王国がオルニスと交易を行うということでなければ私は関わるつもりはありませんよ」
それは残念だと私が魔塔主から視線を外すと、お店の中にいた他のエルフたちの視線が全て私に向いていた。
しかも、全員、何やら訴えるような懇願するような眼差しだ。
しかし、そのような眼差しを送られても困る。
オルニスの長である魔塔主が必要性を感じてはいないようだし、エトワール王国としても私が勝手に決定できる問題ではない。
一体、これをどうしたらと思って魔塔主へチラリと視線を向ければ、私の視線に気づいた魔塔主が店の中の者たちを一瞥し、たったそれだけで皆私から視線を逸らしてくれた。
何百年も国を空けている割には影響力は絶大だ。
普段から物々交換を行なっているわけではない私たちはもちろん硬貨で支払いを行ってレストランを出た。
やはり小さな体には負担になる度数の強いお酒だったのだろう。
量もたくさん飲んでしまったようだったし。
普段なら弱っている時には私と一緒に寝たがるカルロだったが、本当にとても具合が悪いのか、一人で休みたいと行って首長代理がカルロのために用意してくれた客間に入っていった。
私の客間の隣だ。
グレデン卿に用意された客間はカルロとは反対側の隣だったが、おそらくグレデン卿がその部屋を使うことはないだろう。
オルニス国に長く滞在する予定もないので、グレデン卿には常に私の護衛任務をお願いするつもりでいる。
カルロには一日休んでもらうことにして、私は魔塔主の案内で城の中を見て回った。
本当は街の方へ見学に行きたかったけれど、カルロが体調を崩しているのでそれはやめておいた。
自分が体調が悪い時に他の者は外に遊びに出ているなど可哀想だ。
「魔塔主は久しぶりに帰って来たのでしょう? 執務などが溜まっているのではないですか?」
100年単位で帰っていないのだから、執務は他の者が滞りなくやっているのだろうとは思うが、もしかすると首長だけができない何かがあるかもしれないのでそう聞いてみたが、「私がしなければならないことなど一切ありません」と清々しい笑顔で答えていた。
この国の長とは一体なんの役目を担う者なのだろうか?
数ヶ月間、国にいなかった時点で首長は変えるべきだと思うが、魔力量や魔法の技量で首長を決めているのだからこの結果は仕方ないのかもしれない。
魔塔主に案内されながら城の中を見て回る。
古い城ではあるが、保護魔法によって昔ながらの姿を留めているのだそうだ。
そのため、傷などが入り柱や壁が脆くなっているというような様子はない。
しかし、昔の様式で建てられているため、他の国では見ないような古いデザインだ。
前世ならば、世界遺産とかに登録されていそうだ。
翌日、体調が回復したカルロと一緒に私は街へと出た。
城からも見えていたが、クリスタルの建造物の連なる都は美しかった。
本来ならば太陽の光を乱反射して眩しすぎて目が潰れる可能性があるだろうが、このクリスタルは太陽の光を反射せずに吸収する構造だと魔塔主が教えてくれた。
そうしたクリスタルの建物の一階部分は大体が店舗だった。
建物がクリスタルで歩いている人たちが全員強力な魔法使いということ以外は他国の中心都市と変わらなかった。
店舗部分にはガラスが使われている店も多く、ガラスが嵌め込まれている部分は外からも中を見ることは可能だが、クリスタルは煌めいてはいるものの透明ではなかった。
昼時にレストランに入ってみたが、建物の内側の壁もクリスタルだった。
壁紙のようなものも貼られてはおらず、全面クリスタルだ。
これでは店ごとの特色がないような気もしたが、狭い都市国家内部で、人口もそれほど変動がないため、ライバル店が競い合うような商売をする必要もない。
特色など彼らには特に必要ないのだろう。
お昼を食べにレストランに入ったものの、特に料理の味には期待していなかった。
なぜなら、一般的には国の最高権力者が住まう城の料理が、その国のトップクラスの出来なはずだ。
レストランなどの利益優先の場所の方が美味しい可能性はあるから、必ずしも城の料理が一番美味しいとは言えないかもしれないが、それでも、3本の指には入るはずだと思う。
その城の料理が素朴だったということは、レストランの料理も想像できる。
しかし、その想像はいい意味で裏切られた。
「美味しい」
私の言葉に魔塔主はそれはそうでしょうという様子で頷いた。
「この店の店主は料理がうまいですから」
「でも、城で食べた料理は……」
「昨夜の宴会では女たちがやる気を出したそうですよ」
「……エルフの女性は料理が下手なのですか?」
「彼女たちはお腹に入ればなんでもいい派です。さらに、味にこだわるならお前が作れというタイプが多いので、自ずと男たちの方が料理は上手くなります」
「なるほど」
確かに、美味しいものを食べたければ、美味しいものを食べたい者が努力して料理するべきだ。
私はもしかすると前世の男尊女卑の感覚が抜けていなかったのかもしれない。
前世でも男尊女卑の固定観念をもっていたつもりはないし、会社では女性社員から優しいと評価してもらっていたようだったから、自分は男尊女卑の呪縛からうまく逃れることができていると思っていた。
しかし、なんとなく男性よりは女性の方が料理上手という感覚でいた。
幼い頃から染み込まれた感覚なのかもしれない。
思い込みとは自分でもなかなか気づくことのできない恐ろしいものだ。
とりあえず、この国にも美味しいものがあると知れて安心した。
レストランに出入りする大体の客は帰る時に店主に声をかけて挨拶はするものの、食べた分の会計を行っている様子はない。
なぜかと魔塔主に聞けば、オルニス国内でのやり取りは大体が物々交換らしい。
元々金銭を必要としない生活をしていたし、帝国傘下に入り、共通通貨が出回るようになったものの、そもそもが滅多に外に出ないエルフたちには十分な金銭はないそうだ。
外から物を購入してくる商人たちが金銭でやり取りする程度だとか。
そんな話を聞きながらカルロの頬についたソースを拭ってやり、私は美味しい食事を食べ終えた。
「カルロ、デザートも食べますか?」
メニューを再び開いたが、デザートはフルーツの盛り合わせしかなかった。
「焼き菓子やケーキのようなものはないのですね」
「商人が時折他国に買い出しに行った際に仕入れてくるくらいしか砂糖も小麦もありませんからね」
「定期的に魔塔主が運んであげたらいいじゃないですか?」
「リヒト王子はエトワール王国とオルニスで交易をしようとお考えですか?」
「別に我が国でなくても構いません。我が国の農地はそれほど広くなく、ほとんどが国内で消費されますから、他国にわざわざ売りに出すとなると割高になります。もっと安い国から仕入れることをお勧めしますよ」
それに、そもそもオルニス国内にある金銭が少ないのならば、エトワール王国との交易は難しいだろう。
そこまで考えて、私はそれは他の国でも同じことだと気づいた。
しかし、魔塔主が私財を動かせば可能だろう。
「私がわざわざ食糧を仕入れるためにあちこち行かなけれいけないというのは気に入りませんので、エトワール王国がオルニスと交易を行うということでなければ私は関わるつもりはありませんよ」
それは残念だと私が魔塔主から視線を外すと、お店の中にいた他のエルフたちの視線が全て私に向いていた。
しかも、全員、何やら訴えるような懇願するような眼差しだ。
しかし、そのような眼差しを送られても困る。
オルニスの長である魔塔主が必要性を感じてはいないようだし、エトワール王国としても私が勝手に決定できる問題ではない。
一体、これをどうしたらと思って魔塔主へチラリと視線を向ければ、私の視線に気づいた魔塔主が店の中の者たちを一瞥し、たったそれだけで皆私から視線を逸らしてくれた。
何百年も国を空けている割には影響力は絶大だ。
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