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周遊編
89 オルニス国 04
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「魔塔主、彼らは酔っているのでしょうか?」
「エルフが作る神の酒は強めですからね」
魔塔主が持つ盃を見れば、乳白色の液体が入っている。
「リヒト王子も飲んでくだされ。酒は百薬の長ですぞ!」
「いえ。お酒は子供の体には毒になりますから……」
首長の言葉にそう返したが、しかし、よくよく見れば、エルフの子供たちは親と同じ盃を煽っていた。
これは文化の違いだからしょうがないのだろうか?
もしくは、エルフの酒は本当に子供の体に無害なのだろうか?
いや、エルフの子供には無害ということだろうか?
そんなことを考えていると、腕にするりと何かが絡まった。
見ると、カルロが自分の腕を私の腕に絡めていた。
「どうした? カルロ?」
その顔を覗き込んで私は驚いた。
カルロの顔は真っ赤に染まり、その顔はへにょりとだらしなく緩んでいた。
初めて見たその表情は可愛らしいが、今はそんなことを思っている場合ではない!
明らかにカルロは酔っていた。
「グレデン卿! カルロを部屋に運んでください!」
そうグレデン卿が座っていたカルロの隣を見ると、グレデン卿は料理に突っ伏して眠っていた。
「魔塔主、私はカルロを連れて部屋に下がらせてもらいます。グレデン卿のことをお願いします」
私はカルロとできるだけ密着するようにカルロを抱きしめて、風魔法でカルロを浮かせ、横抱きにするような形で部屋まで運んだ。
部屋に戻ると、水属性と風属性、それから光属性を組み合わせた魔法でカルロの衣服を綺麗にしてからベッドの上に寝かせた。
カルロの様子をじっくりと観察しても酔って眠っているだけだ。
急性アルコール中毒は起こしていないし、悪酔いして気持ち悪そうにしている様子もない。
カルロはきっとこのまま朝まで眠るだろう。
朝になったら念の為ポーションを飲ませよう。
カルロの様子を見ていると、部屋の中に魔塔主が現れた。
魔塔主はグレデン卿の首の後ろの辺りを掴んで、グレデン卿を連れてきていた。
「魔塔主、なんて運び方をするのですか……」
「リヒト様の護衛は重いので仕方なかったのです」
確かに、魔塔主とグレデン卿では背丈も筋肉量も違い、体格差が大きいが、それでももうちょっと違う運び方があっただろう。
「グレデン卿はそこのソファーに寝かせてくれますか?」
魔塔主は風魔法でグレデン卿を持ち上げてソファーに寝かせた。
「この男では護衛の意味がないのではないですか?」
確かに、護衛任務中に酔い潰れてしまうというのはよろしくはない。
しかし、呆れ顔でグレデン卿を見下ろす魔塔主に私はグレデン卿の擁護を試みた。
「グレデン卿は恐ろしくお酒に弱いと聞いたことがあります」
「給仕をしていた者が一口で倒れたと言っていました。それを見ていた従者君は酒の匂いを嗅ぎ、指をつけて舐め、それからその瞳を少し輝かせて美味しそうに飲み切って、おかわりしたそうですよ」
「え……」
まさかの情報に驚く。
「あの酒がこの国で一番美味しいものですからね。仕方ないでしょう」
「カルロは一体何杯飲んだのですか?」
「五杯ほどだと言っていましたから、子供にしては随分と酒に強いですね」
「感心している場合ですか! 急性アルコール中毒にでもなったらどうするんですか!」
「急性アルコール中毒とはなんですか?」
「体に合わない量のお酒を飲んで、まるで毒を飲んだかのように体調を崩すことです。場合によっては死んでしまうので注意が必要です」
「それでしたら、神の酒は他の酒と違うので大丈夫だとは思いますが」
魔塔主はそうは言うものの、大人のグレデン卿を一口で昏倒させた酒だ。
やはり心配である。
「今からでもポーションを飲ませた方がいいでしょうか……」
悩んだ私はカルロに声をかけてみることにする。
起きてくれればポーションを飲ませるかどうか悩むこともない。
「カルロ、大丈夫か?」
何度か声をかけるとカルロは「ん……」と身動いで、うっすらと目を開けた。
本当にお酒に強い体質なのかもしれない。
「カルロ、起きれるか? ポーションを飲んでから寝てほしいのだけど?」
私の言葉にカルロはベッドに横になったまま私に腕を伸ばした。
それは起こしてくれということだろうと思い、父性をくすぐられた私はカルロの背中に腕を回して上体を起こさせた。
そして、この世界の万能薬である魔塔産のポーションをカルロの口元にあてると、カルロはごくごくと飲んだ。
「これ……美味しくないです……」
「薬だからね……」
「仕方ないよ」と私が言う前に、カルロは私の両頬をその手で包んで、かぶりつくように私の唇を塞いだ。
あまりの衝撃に私の脳が起動停止している間にもカルロの舌は私の口の中に入ってきて、口内をぐるりと一周するようにすると唇を離して、「あまい」と満足げに微笑んで……カルロは寝た。
カルロの唇が離れてからも私は混乱したまま、呆然とカルロの幸せそうな寝顔を見ていた。
そんな状態の私から風魔法でカルロを引き離した魔塔主は、カルロをグレデン卿が寝ているのとは別のソファーに寝かせた。
それから、やけに優しい手つきで私をベッドに横にならせると掛け布団をかけてくれた。
「疲れているでしょうから、もう寝てください」
瞼を閉じさせるように私の目を白い手でそっと覆った魔塔主は、何やら歌のような呪文を唱えた。
この世界で初めて聞く呪文は美しく、とても耳心地がよく、私を眠りに誘ってくれた。
初めての場所ではなかなか寝付けないという前世と同じ体質だったのだが、その日はぐっすりと熟睡できたようだった。
目覚めると頭がすっきりとしていた。
だからこそ、ベッド脇にカルロとグレデン卿が暗い表情で立っていてとても驚いた。
これが寝ぼけていたらただの夢だとまた眠ることができたかもしれない。
「リヒト様、ごめんなさい!」
「大変申し訳ございませんでした!」
私が目覚めたことに気づいた二人は深々と頭を下げた。
「朝から、どうしたのですか?」
「リヒト様の護衛にもかかわらず、酒に飲まれて潰れてしまい、面目ないです!」
「僕も、お酒飲んじゃって、寝ちゃって……」
二人はひどく落ち込んでいた。
「そうですね。グレデン卿はお酒に弱いようですから、私の護衛をしている時はお酒は控えてください」
少し可哀想ではあるが、仕事を怠られては困る。
「カルロはまだ小さな体でお酒なんて以ての外です! 成人するまでは飲んではいけませんよ?」
本当は二十歳過ぎまでは飲まない方がいいと思うが、この国の成人は16歳だ。
仕事の付き合いで飲むことだって、友達と飲むことだってあるだろうから、二十歳までやめておくようにとは言えない。
二人とも「「はい」」と素直に返事をした。
「もうリヒト様に部屋に運んでもらったり、他のことでもご迷惑をおかけしないようにします」
そう言ったカルロの頬が染まった。
お酒を飲んで酔い潰れていたカルロは何も知らないのだろう。
「カルロのこともグレデン卿のことも魔塔主が転移魔法で運んでくれました。ポーションも魔塔主が飲ませてくれましたし、お礼なら魔塔主に言ってください」
私の言葉にグレデン卿はソファーで横になっていた魔塔主に大きな声でお礼を言って迷惑そうな顔をされていた。
おそらく魔塔主は夜の間も護衛をしてくれていたのだろう。
あれだけ強いお酒を飲んで酔うどころか徹夜で護衛できるのだから大したものである。
前世でいうところのザルというやつだろうか?
「僕を運んでくれたのは、リヒト様……ですよね?」
カルロが私の顔を凝視してそんなことを聞いてくる。
酔っ払って勘違いをしたのか、それともそのような夢でも見たのだろうか?
「私ではそれほど体格の変わらないカルロを抱き上げてあげるのは難しいよ」
「風魔法を使ってくださったのではないですか?」
どういうわけか、カルロは誰が運んでくれたのかがとても気になっているようだ。
「本当に、昨日二人をこの部屋に運んでくれたのは魔塔主だよ。魔塔主はカルロを片手で抱き上げて、もう片手でグレデン卿の首根っこを掴んでいたから。運び方は雑だったけど」
カルロは神妙な顔をして、「そうですか」と呟くように言った。
その顔はどことなく不満そうだった。
カルロが魔塔主に言ったお礼の声はなんだか硬いものだった。
そして、「どういたしまして」と笑った魔塔主の表情は何かを面白がっているようだった。
二人はもともと仲が良かったわけではないが、カルロの新しい魔法については魔塔主の方が先に知っていたし、二人で話し合って魔法を公表しないと決めたりと最近は良好な関係が築けているようだったのに。
二人は喧嘩でもしたのだろうか?
「エルフが作る神の酒は強めですからね」
魔塔主が持つ盃を見れば、乳白色の液体が入っている。
「リヒト王子も飲んでくだされ。酒は百薬の長ですぞ!」
「いえ。お酒は子供の体には毒になりますから……」
首長の言葉にそう返したが、しかし、よくよく見れば、エルフの子供たちは親と同じ盃を煽っていた。
これは文化の違いだからしょうがないのだろうか?
もしくは、エルフの酒は本当に子供の体に無害なのだろうか?
いや、エルフの子供には無害ということだろうか?
そんなことを考えていると、腕にするりと何かが絡まった。
見ると、カルロが自分の腕を私の腕に絡めていた。
「どうした? カルロ?」
その顔を覗き込んで私は驚いた。
カルロの顔は真っ赤に染まり、その顔はへにょりとだらしなく緩んでいた。
初めて見たその表情は可愛らしいが、今はそんなことを思っている場合ではない!
明らかにカルロは酔っていた。
「グレデン卿! カルロを部屋に運んでください!」
そうグレデン卿が座っていたカルロの隣を見ると、グレデン卿は料理に突っ伏して眠っていた。
「魔塔主、私はカルロを連れて部屋に下がらせてもらいます。グレデン卿のことをお願いします」
私はカルロとできるだけ密着するようにカルロを抱きしめて、風魔法でカルロを浮かせ、横抱きにするような形で部屋まで運んだ。
部屋に戻ると、水属性と風属性、それから光属性を組み合わせた魔法でカルロの衣服を綺麗にしてからベッドの上に寝かせた。
カルロの様子をじっくりと観察しても酔って眠っているだけだ。
急性アルコール中毒は起こしていないし、悪酔いして気持ち悪そうにしている様子もない。
カルロはきっとこのまま朝まで眠るだろう。
朝になったら念の為ポーションを飲ませよう。
カルロの様子を見ていると、部屋の中に魔塔主が現れた。
魔塔主はグレデン卿の首の後ろの辺りを掴んで、グレデン卿を連れてきていた。
「魔塔主、なんて運び方をするのですか……」
「リヒト様の護衛は重いので仕方なかったのです」
確かに、魔塔主とグレデン卿では背丈も筋肉量も違い、体格差が大きいが、それでももうちょっと違う運び方があっただろう。
「グレデン卿はそこのソファーに寝かせてくれますか?」
魔塔主は風魔法でグレデン卿を持ち上げてソファーに寝かせた。
「この男では護衛の意味がないのではないですか?」
確かに、護衛任務中に酔い潰れてしまうというのはよろしくはない。
しかし、呆れ顔でグレデン卿を見下ろす魔塔主に私はグレデン卿の擁護を試みた。
「グレデン卿は恐ろしくお酒に弱いと聞いたことがあります」
「給仕をしていた者が一口で倒れたと言っていました。それを見ていた従者君は酒の匂いを嗅ぎ、指をつけて舐め、それからその瞳を少し輝かせて美味しそうに飲み切って、おかわりしたそうですよ」
「え……」
まさかの情報に驚く。
「あの酒がこの国で一番美味しいものですからね。仕方ないでしょう」
「カルロは一体何杯飲んだのですか?」
「五杯ほどだと言っていましたから、子供にしては随分と酒に強いですね」
「感心している場合ですか! 急性アルコール中毒にでもなったらどうするんですか!」
「急性アルコール中毒とはなんですか?」
「体に合わない量のお酒を飲んで、まるで毒を飲んだかのように体調を崩すことです。場合によっては死んでしまうので注意が必要です」
「それでしたら、神の酒は他の酒と違うので大丈夫だとは思いますが」
魔塔主はそうは言うものの、大人のグレデン卿を一口で昏倒させた酒だ。
やはり心配である。
「今からでもポーションを飲ませた方がいいでしょうか……」
悩んだ私はカルロに声をかけてみることにする。
起きてくれればポーションを飲ませるかどうか悩むこともない。
「カルロ、大丈夫か?」
何度か声をかけるとカルロは「ん……」と身動いで、うっすらと目を開けた。
本当にお酒に強い体質なのかもしれない。
「カルロ、起きれるか? ポーションを飲んでから寝てほしいのだけど?」
私の言葉にカルロはベッドに横になったまま私に腕を伸ばした。
それは起こしてくれということだろうと思い、父性をくすぐられた私はカルロの背中に腕を回して上体を起こさせた。
そして、この世界の万能薬である魔塔産のポーションをカルロの口元にあてると、カルロはごくごくと飲んだ。
「これ……美味しくないです……」
「薬だからね……」
「仕方ないよ」と私が言う前に、カルロは私の両頬をその手で包んで、かぶりつくように私の唇を塞いだ。
あまりの衝撃に私の脳が起動停止している間にもカルロの舌は私の口の中に入ってきて、口内をぐるりと一周するようにすると唇を離して、「あまい」と満足げに微笑んで……カルロは寝た。
カルロの唇が離れてからも私は混乱したまま、呆然とカルロの幸せそうな寝顔を見ていた。
そんな状態の私から風魔法でカルロを引き離した魔塔主は、カルロをグレデン卿が寝ているのとは別のソファーに寝かせた。
それから、やけに優しい手つきで私をベッドに横にならせると掛け布団をかけてくれた。
「疲れているでしょうから、もう寝てください」
瞼を閉じさせるように私の目を白い手でそっと覆った魔塔主は、何やら歌のような呪文を唱えた。
この世界で初めて聞く呪文は美しく、とても耳心地がよく、私を眠りに誘ってくれた。
初めての場所ではなかなか寝付けないという前世と同じ体質だったのだが、その日はぐっすりと熟睡できたようだった。
目覚めると頭がすっきりとしていた。
だからこそ、ベッド脇にカルロとグレデン卿が暗い表情で立っていてとても驚いた。
これが寝ぼけていたらただの夢だとまた眠ることができたかもしれない。
「リヒト様、ごめんなさい!」
「大変申し訳ございませんでした!」
私が目覚めたことに気づいた二人は深々と頭を下げた。
「朝から、どうしたのですか?」
「リヒト様の護衛にもかかわらず、酒に飲まれて潰れてしまい、面目ないです!」
「僕も、お酒飲んじゃって、寝ちゃって……」
二人はひどく落ち込んでいた。
「そうですね。グレデン卿はお酒に弱いようですから、私の護衛をしている時はお酒は控えてください」
少し可哀想ではあるが、仕事を怠られては困る。
「カルロはまだ小さな体でお酒なんて以ての外です! 成人するまでは飲んではいけませんよ?」
本当は二十歳過ぎまでは飲まない方がいいと思うが、この国の成人は16歳だ。
仕事の付き合いで飲むことだって、友達と飲むことだってあるだろうから、二十歳までやめておくようにとは言えない。
二人とも「「はい」」と素直に返事をした。
「もうリヒト様に部屋に運んでもらったり、他のことでもご迷惑をおかけしないようにします」
そう言ったカルロの頬が染まった。
お酒を飲んで酔い潰れていたカルロは何も知らないのだろう。
「カルロのこともグレデン卿のことも魔塔主が転移魔法で運んでくれました。ポーションも魔塔主が飲ませてくれましたし、お礼なら魔塔主に言ってください」
私の言葉にグレデン卿はソファーで横になっていた魔塔主に大きな声でお礼を言って迷惑そうな顔をされていた。
おそらく魔塔主は夜の間も護衛をしてくれていたのだろう。
あれだけ強いお酒を飲んで酔うどころか徹夜で護衛できるのだから大したものである。
前世でいうところのザルというやつだろうか?
「僕を運んでくれたのは、リヒト様……ですよね?」
カルロが私の顔を凝視してそんなことを聞いてくる。
酔っ払って勘違いをしたのか、それともそのような夢でも見たのだろうか?
「私ではそれほど体格の変わらないカルロを抱き上げてあげるのは難しいよ」
「風魔法を使ってくださったのではないですか?」
どういうわけか、カルロは誰が運んでくれたのかがとても気になっているようだ。
「本当に、昨日二人をこの部屋に運んでくれたのは魔塔主だよ。魔塔主はカルロを片手で抱き上げて、もう片手でグレデン卿の首根っこを掴んでいたから。運び方は雑だったけど」
カルロは神妙な顔をして、「そうですか」と呟くように言った。
その顔はどことなく不満そうだった。
カルロが魔塔主に言ったお礼の声はなんだか硬いものだった。
そして、「どういたしまして」と笑った魔塔主の表情は何かを面白がっているようだった。
二人はもともと仲が良かったわけではないが、カルロの新しい魔法については魔塔主の方が先に知っていたし、二人で話し合って魔法を公表しないと決めたりと最近は良好な関係が築けているようだったのに。
二人は喧嘩でもしたのだろうか?
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