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周遊編
84 旅のはじまり
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「其方の祖父は城からいなくなったようだし、私はそろそろ帝国に帰るぞ」
晩餐の席でオーロ皇帝がそのように言った。
「毎日帰っていますよね?」
オーロ皇帝の言葉の意味を正確に理解しながらも、昼間は毎日帝国の城で執務にあたっていたことを指摘してみた。
「そういう意味じゃないことはわかっているだろう?」
「わかっていますが、今日こそは帰るだろう、今日こそは帰るだろうと思い続けてひと月経っていたので……」
「其方はそんなに私に帰って欲しかったのか?」
「帰ってほしいというよりは、オーロ皇帝がエトワール王国にいることの違和感がすごくて」
「確かに、私がこんなに長く滞在した属国は他にないからな」
属国という言葉は正直聞いていて気持ちのいい言葉ではないが、帝国の傘下に入り帝国法に従うということはそういう意味なので仕方ない。
しかし、従属国と考えると微妙な気持ちになるので、所属国と解釈することにする。
「帝国内の他の国との経済交渉にエトワール王国の売りとして何を提供するのか、しっかりと考えなければいけないぞ?」
オーロ皇帝の助言に私は頷いた。
「わかっています」
「他国を周り、しっかりと勉強するといい」
「……他の国を、自由に動いてもいいのですか?」
「エトワール王国はすでに帝国傘下に入ったのだから、入国税も国境兵への賄賂も面倒な手続きも必要ない。転移魔法で自由にまわるといい」
7歳になる前に考えていたよりもずっと王子としての仕事は少ないから旅をするのはいいだろう。
見聞を広げられるし、情報収集もできるし……
「あ、でも、各国を転移魔法でまわるのなら魔塔主の協力が必要ですね」
私と護衛のグレデン卿だけならば私一人で大丈夫だが、私はカルロにもさまざまな経験をしてほしいと思っている。
もちろん、カルロだけを連れて転移魔法を使うことは可能だが、私の立場上、護衛騎士がいない状態での旅を両親が許してくれないだろう。
その時、カルロが控えめに言った。
「あの、僕、リヒト様のところになら転移できます」
「え?」と私は間抜けに聞き返した。
カルロは私の従者なのに、カルロがそんな魔法を習得していたなんて全く知らなかった。
人一人の全てを把握するなんてできるわけないのだが、最推しのカルロのことで知らないことがあるなんてショックだ。
それも転移魔法が使えたなんて、そんなすごい情報を知らなかったなんて……
あれ? でも、転移魔法が使えたのならゲームでもそれでドレック・ルーヴから逃れたはずだ。
つまり、転移魔法が使えるのは今のカルロということだろう。
まだまだゲームの本編が始まる前の年齢なのに、カルロはすごく成長している。
「光属性も使えるようになったということ?」
「えっと、それは……後で、リヒト様にだけお見せしてもいいですか?」
闇属性は別に悪い魔法ではないのだが、自分の影を操ったりするので見た目的に印象が良くないことが多々ある。そのため、カルロは他の人間に負の感情を抱かれることを気にしているのだろう。
「リヒトもカルロもあまり使える魔法を人に言わない方がいいぞ。どのようなことができるのかは敵に知られていない方が有利になる」
オーロ皇帝の助言を私は素直に受け取る。
これまでも私が魔法を使えること、そしてどのような魔法が使えるのかは隠してきたが、それは目立たないように、注目されないように、狙われないようにという意味が大きかった。
これからは敵対する者が現れる、すでに存在していると考え、万が一戦わなければいけなくなった時のことを意識して隠していかなければならないだろう。
「カルロ、カルロの魔法は後で私にだけ教えて」
カルロはこくりと頷いた。
「カルロが転移魔法を使えたとしても魔塔主は連れて行った方がいいだろう。リヒトとカルロが使える魔法を隠すこともできるし、護衛にもなる」
「それから」とオーロ皇帝の注意事項はまだ続く。
「旅の途中、出身を聞かれたらルシエンテ帝国だと言え。まかり間違ってもエトワール王国と言ってはいけないぞ?」
「なぜですか?」と固い声で聞いたのは父王だった。
この国の王子である私に出身国を偽らせることに不満を抱いたようだが、その感情を抑えているようだ。
オーロ皇帝はエトワール王の不満には気づかなかったように冷静に答えた。
「エトワール王国は特産の何もない田舎国家だと思われ特に注目を集めることのない国だが、ある種の人間たちにはよく知られ、人気のある国だ」
すごく嫌な予感がする……
父上も気づいたようで、その表情からはすでに不満そうな様子は消えている。
「リヒトの見た目でエトワール王国出身だと言えば、下手をしたら商品だと思われるし、商品じゃなくても子供を売買するような慣習のあった国で育ったと見下される可能性がある」
オーロ皇帝の言葉に父王は力無く項垂れた。
「リヒト、すまない……」
誇りを持って名乗れる国名ではない。
そのようにしたのは父王ではないが、それでも情けないことには変わりないだろう。
「エトワール王よ。項垂れている場合ではないぞ? リヒトが堂々と出身国を名乗れるようにこれから国を改善していかねばならないのだからな」
「まぁ」と、オーロ皇帝は顎鬚を触って意味深に笑った。
「いずれ私が養子に迎える予定だから関係ないかもしれないがな」
そうオーロ皇帝が言えば、父王の目に力が戻った。
「必ず、エトワール王国の名誉を回復して見せます。リヒトが誇りを持ってこの国の王になれるように!」
できれば王になどなりたくないなと思ったが、決意を固くする父王にそのようなことは言えない。
張り切る両親よりも夕食を早めに食べ終えて私は寝室に下がった。
寝室に入るとメイドたちが湯浴みの準備ができていることを教えてくれる。
私が浴室へと向かうといつも通りカルロだけがついてくる。
どこかの段階で一人で湯浴みがしたいと思っているが、7歳ではまだ早いと言われてカルロに手伝ってもらっているのだが、私は一体いつになったら一人で湯浴みをすることを許されるようになるのだろうか……
まさか、成人まで許されないなんてことはないよな?
「カルロはどこか行ってみたい国はあるか?」
カルロが私の頭を洗ってくれているから、私はバスタブにもたれてカルロに身を委ねている。
指の動きは非常に優しく、それでいてしっかりと頭をマッサージしてくれるように動き、非常に気持ちいい。
「僕はリヒト様とご一緒できるならどこでもいいです」
それは嬉しいけれど、カルロの興味や情緒を育てるためには私が行きたいところばかり行くのはよくないだろう。
「何か興味があることはないのか?」
「僕はリヒト様のことに最も興味があります」
「いや、そういうことではなく……」
私は帝国傘下にどんな国があったか思い出しながら聞いてみた。
「天空都市に行ってみたいとか、魔物のことが知りたいとか、亜人種に興味があるとか、古代遺跡を発掘したいとか……何かないのか?」
「……リヒト様は僕が他のことに興味がある方が嬉しいのでしょうか?」
カルロの声が少し暗くなったことが気になって、髪の中でうごめくカルロの細い指にリラックスして閉じていた目を開ける。
思った以上に近いところに顔があってとても驚いた。
バスタブにもたれて上向きの状態だった私の顔の目前にカルロの端正な顔があったのだ。
私は驚いて、顔の方向を上向きから前向きへと戻す。
するとカルロの顔は見えなくなる。
「私は、カルロがさまざまなことに興味を持って学んでくれるといいなと思っているよ。でも、それはカルロの自主性が大事なのであって、私の言葉で無理やり何かをさせたいわけじゃないんだ」
しばしの沈黙が流れ、そっとカルロを振り返ると、何やら考えているようだった。
「……それなら、僕がリヒト様と一緒に見てみたいものをご提案するのでもいいですか?」
「もちろんだよ!」
結局は私を主体として考えてしまっているようだが、先ほどのような悲しげな声は聞きたくないし、無理やり何かに興味を抱かせるようなこともしたくない。
結局はそれは本人の意思ではないのだから。
「それでしたら、海や天空都市をリヒト様と一緒に見てみたいです。それから雨の季節には塩湖に行くのもいいですね。水が張ると空の景色が写ってとても綺麗だと聞きました」
「絶景を見に行く旅というのもいいね」
エトワール王国の産業を探すことには役に立たない旅かもしれないが、カルロの情緒を育てるにはとてもいい旅になるはずだ。
何より、カルロが見てみたいというのだからぜひ行かなければならないだろう。
晩餐の席でオーロ皇帝がそのように言った。
「毎日帰っていますよね?」
オーロ皇帝の言葉の意味を正確に理解しながらも、昼間は毎日帝国の城で執務にあたっていたことを指摘してみた。
「そういう意味じゃないことはわかっているだろう?」
「わかっていますが、今日こそは帰るだろう、今日こそは帰るだろうと思い続けてひと月経っていたので……」
「其方はそんなに私に帰って欲しかったのか?」
「帰ってほしいというよりは、オーロ皇帝がエトワール王国にいることの違和感がすごくて」
「確かに、私がこんなに長く滞在した属国は他にないからな」
属国という言葉は正直聞いていて気持ちのいい言葉ではないが、帝国の傘下に入り帝国法に従うということはそういう意味なので仕方ない。
しかし、従属国と考えると微妙な気持ちになるので、所属国と解釈することにする。
「帝国内の他の国との経済交渉にエトワール王国の売りとして何を提供するのか、しっかりと考えなければいけないぞ?」
オーロ皇帝の助言に私は頷いた。
「わかっています」
「他国を周り、しっかりと勉強するといい」
「……他の国を、自由に動いてもいいのですか?」
「エトワール王国はすでに帝国傘下に入ったのだから、入国税も国境兵への賄賂も面倒な手続きも必要ない。転移魔法で自由にまわるといい」
7歳になる前に考えていたよりもずっと王子としての仕事は少ないから旅をするのはいいだろう。
見聞を広げられるし、情報収集もできるし……
「あ、でも、各国を転移魔法でまわるのなら魔塔主の協力が必要ですね」
私と護衛のグレデン卿だけならば私一人で大丈夫だが、私はカルロにもさまざまな経験をしてほしいと思っている。
もちろん、カルロだけを連れて転移魔法を使うことは可能だが、私の立場上、護衛騎士がいない状態での旅を両親が許してくれないだろう。
その時、カルロが控えめに言った。
「あの、僕、リヒト様のところになら転移できます」
「え?」と私は間抜けに聞き返した。
カルロは私の従者なのに、カルロがそんな魔法を習得していたなんて全く知らなかった。
人一人の全てを把握するなんてできるわけないのだが、最推しのカルロのことで知らないことがあるなんてショックだ。
それも転移魔法が使えたなんて、そんなすごい情報を知らなかったなんて……
あれ? でも、転移魔法が使えたのならゲームでもそれでドレック・ルーヴから逃れたはずだ。
つまり、転移魔法が使えるのは今のカルロということだろう。
まだまだゲームの本編が始まる前の年齢なのに、カルロはすごく成長している。
「光属性も使えるようになったということ?」
「えっと、それは……後で、リヒト様にだけお見せしてもいいですか?」
闇属性は別に悪い魔法ではないのだが、自分の影を操ったりするので見た目的に印象が良くないことが多々ある。そのため、カルロは他の人間に負の感情を抱かれることを気にしているのだろう。
「リヒトもカルロもあまり使える魔法を人に言わない方がいいぞ。どのようなことができるのかは敵に知られていない方が有利になる」
オーロ皇帝の助言を私は素直に受け取る。
これまでも私が魔法を使えること、そしてどのような魔法が使えるのかは隠してきたが、それは目立たないように、注目されないように、狙われないようにという意味が大きかった。
これからは敵対する者が現れる、すでに存在していると考え、万が一戦わなければいけなくなった時のことを意識して隠していかなければならないだろう。
「カルロ、カルロの魔法は後で私にだけ教えて」
カルロはこくりと頷いた。
「カルロが転移魔法を使えたとしても魔塔主は連れて行った方がいいだろう。リヒトとカルロが使える魔法を隠すこともできるし、護衛にもなる」
「それから」とオーロ皇帝の注意事項はまだ続く。
「旅の途中、出身を聞かれたらルシエンテ帝国だと言え。まかり間違ってもエトワール王国と言ってはいけないぞ?」
「なぜですか?」と固い声で聞いたのは父王だった。
この国の王子である私に出身国を偽らせることに不満を抱いたようだが、その感情を抑えているようだ。
オーロ皇帝はエトワール王の不満には気づかなかったように冷静に答えた。
「エトワール王国は特産の何もない田舎国家だと思われ特に注目を集めることのない国だが、ある種の人間たちにはよく知られ、人気のある国だ」
すごく嫌な予感がする……
父上も気づいたようで、その表情からはすでに不満そうな様子は消えている。
「リヒトの見た目でエトワール王国出身だと言えば、下手をしたら商品だと思われるし、商品じゃなくても子供を売買するような慣習のあった国で育ったと見下される可能性がある」
オーロ皇帝の言葉に父王は力無く項垂れた。
「リヒト、すまない……」
誇りを持って名乗れる国名ではない。
そのようにしたのは父王ではないが、それでも情けないことには変わりないだろう。
「エトワール王よ。項垂れている場合ではないぞ? リヒトが堂々と出身国を名乗れるようにこれから国を改善していかねばならないのだからな」
「まぁ」と、オーロ皇帝は顎鬚を触って意味深に笑った。
「いずれ私が養子に迎える予定だから関係ないかもしれないがな」
そうオーロ皇帝が言えば、父王の目に力が戻った。
「必ず、エトワール王国の名誉を回復して見せます。リヒトが誇りを持ってこの国の王になれるように!」
できれば王になどなりたくないなと思ったが、決意を固くする父王にそのようなことは言えない。
張り切る両親よりも夕食を早めに食べ終えて私は寝室に下がった。
寝室に入るとメイドたちが湯浴みの準備ができていることを教えてくれる。
私が浴室へと向かうといつも通りカルロだけがついてくる。
どこかの段階で一人で湯浴みがしたいと思っているが、7歳ではまだ早いと言われてカルロに手伝ってもらっているのだが、私は一体いつになったら一人で湯浴みをすることを許されるようになるのだろうか……
まさか、成人まで許されないなんてことはないよな?
「カルロはどこか行ってみたい国はあるか?」
カルロが私の頭を洗ってくれているから、私はバスタブにもたれてカルロに身を委ねている。
指の動きは非常に優しく、それでいてしっかりと頭をマッサージしてくれるように動き、非常に気持ちいい。
「僕はリヒト様とご一緒できるならどこでもいいです」
それは嬉しいけれど、カルロの興味や情緒を育てるためには私が行きたいところばかり行くのはよくないだろう。
「何か興味があることはないのか?」
「僕はリヒト様のことに最も興味があります」
「いや、そういうことではなく……」
私は帝国傘下にどんな国があったか思い出しながら聞いてみた。
「天空都市に行ってみたいとか、魔物のことが知りたいとか、亜人種に興味があるとか、古代遺跡を発掘したいとか……何かないのか?」
「……リヒト様は僕が他のことに興味がある方が嬉しいのでしょうか?」
カルロの声が少し暗くなったことが気になって、髪の中でうごめくカルロの細い指にリラックスして閉じていた目を開ける。
思った以上に近いところに顔があってとても驚いた。
バスタブにもたれて上向きの状態だった私の顔の目前にカルロの端正な顔があったのだ。
私は驚いて、顔の方向を上向きから前向きへと戻す。
するとカルロの顔は見えなくなる。
「私は、カルロがさまざまなことに興味を持って学んでくれるといいなと思っているよ。でも、それはカルロの自主性が大事なのであって、私の言葉で無理やり何かをさせたいわけじゃないんだ」
しばしの沈黙が流れ、そっとカルロを振り返ると、何やら考えているようだった。
「……それなら、僕がリヒト様と一緒に見てみたいものをご提案するのでもいいですか?」
「もちろんだよ!」
結局は私を主体として考えてしまっているようだが、先ほどのような悲しげな声は聞きたくないし、無理やり何かに興味を抱かせるようなこともしたくない。
結局はそれは本人の意思ではないのだから。
「それでしたら、海や天空都市をリヒト様と一緒に見てみたいです。それから雨の季節には塩湖に行くのもいいですね。水が張ると空の景色が写ってとても綺麗だと聞きました」
「絶景を見に行く旅というのもいいね」
エトワール王国の産業を探すことには役に立たない旅かもしれないが、カルロの情緒を育てるにはとてもいい旅になるはずだ。
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