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私、イケメンに囲まれるらしい
しおりを挟む先日、私が全属性持ち&神々の主だと言う事が判明し、私に従者(神)が二人増えた。にしてもアンタらイケメンだなぁー。
「ハイタカ、タイガ…貴方達そもそも何の神様なの?ほんで、なんで私が主なのよ」
(こんなイケメン、私には勿体ないくらいな上に主従はオイシイわね…)
【アレン…様、私は闇もとい影の神です。】
【ん?僕は光、星の神だよー】
「ハイタカ…貴方昨日はアレンって呼べてたのに何で敬語に戻ってるのよ。あと貴方達…光と闇って結構上位の神様じゃないの」
【あぁ、それは私達が希望したからですね】
「何故に…」
【うーんとね。もうぶっちゃけるとアレンって元々、特殊な魂を持っていてね。前世でちゃんと天寿を全うしたあとに神々に仲間入りして貰おうって話だったんだけど、アレンが居た前世の世界の神がしくっちゃって、予定より早く亡くなってしまった上にその魂は記憶を持ったままアレン=トランスの身にたまたま入ってしまったんだ。】
【その時、あちらの世界の神がアレン=トランスの魂の保護をこちらの世界の神に申し立てました。他の世界の神がそれだけ気にする人間という事で興味を持った神が沢山出ました。勿論、私達も興味を持ち、何とか権利を勝ち取ってきたんです。】
「うーん。ぶっ飛びすぎて色々わからんけど、なんで称号が神々の主なのよ。もうちょいマシな称号あったでしょうが」
【いやね、アレンちゃん。この称号はあちらの世界の神が付けたもので僕達が付けたんじゃないのよ】
【そうなんですアレン様。それに、あちらの世界の神の話では貴方の器は相当のモノでその称号そのものだったそうですよ。もっと、喜んでは?】
いやいや、私の自覚は無いしそんな事言っても前世でロクな事もしてないんだけどねぇ。本当になんの事やら。
「まぁ、その事はもういいわ。取り敢えず、魔法の使い方を教えて頂戴な。」
【お?そんなの簡単だぞ。どうしたいかイメージするだけだ。普通なら魔力の量とかあるんだけど、アレンは魔力の上限は無いしな。全属性持ちだし】
【取り敢えず、やってみては?】
「それじゃあ、やってみるわ」
(うん。でも、全属性っていってもどんだけ属性あるかまだ分からないからねぇー。ハイタカの影とやらを試してみましょうか。)
やっぱりいきなり合成とかはキツそうだしね。やっぱり影と云えば狼が似合う気もしなくもない。なんて事を呑気に考えてると私の足元を黒い何かが覆いハイタカとタイガと同じぐらいの大きさの真っ黒な狼が背後から現れた。
【グルゥー】
「あら、鳴き声は可愛い」
【……】
【……まじで言ってる?アレン】
ん?ハイタカは固まってるし、タイガは何故か口を開いたまま( ゚д゚)ポカーンってなってるんだけど。
「どうしたのかしら?」
【いや、アレン様。その狼、私の使い魔の4倍の大きさな上に影じゃないです。その狼、本物の使い魔です。】
【うん。魔力に上限がないとはいえ、そんな俺達と同等レベルの使い魔を召喚したら神の俺達でさえも、倒れるよ…】
え?
私、また神様を増やしたの?何となくやっただけなんだけど…
まぁ、使い魔なら名前付けないとだめなのかしら?
【アレン様…流石に呑気すぎじゃありません?】
ハイタカは私の心の内を読む様にサラッとツッコミを入れる。さっきからチョイチョイ思ってたのだけど、ハイタカ…心読む事が出来るの?
「取り敢えず、この子私の使い魔って事で大丈夫なの?ねぇ、君も大丈夫?」
私はその狼を見る、確かに真っ黒だけど本物の狼ね。
その狼は私の言葉に答えるように首を縦に振り、尻尾をブンブン振り始めた。
良いという事かしら
なら…この子の名前は
「ヴォルク…どうかしら?」
するとヴォルクはその大きな舌で私を舐めまわし、私に飛びついてきた
(ハイタカとタイガと同じぐらいの大きさ)
「ちょ……」
可愛いよ、可愛いけど流石に私でもこの大きさは無理……と思い身をギュッと構える。
だが、私は倒れることなく代わり誰かに抱き締められた。
(ん?)
……そこには犬耳の着いた美少年がいました。それも、めっちゃ尻尾をブンブン振ってますね、ハイ。うわぁー、ただでさえセクシーなお兄様と私好みの美少年が二人もいるのに、犬耳美少年は凄いわ……
キャパオーバーで死んでしまいます……
もしや、この犬耳美少年はヴォルク?か
「ヴォルク?」
「うん…ヴォルクだよ主」
あー、声が良い。耳が孕む。あぁー、やばい。イケメンの至近距離での見下ろしはダメだわ。それも犬耳プラスはアカンてよ。ホンマに尊すぎて昇天する…
【あのー、アレン様…昇天しないで下さいね…】
【アレン…僕もイケメンじゃないの?】
あーーーーー。やばい。何なの?もう二人に尻尾としゅんとしてる犬耳が見えるわ…
「……⊂(´・ω・`)⊃バッ」
ヴォルクに抱き締められながらもおいでと手を広げる。するともう目に見えない速さでタイガが抱きついてくる。その後ろからハイタカがトコトコと申し訳なさそうにやってくる。
……私の従者可愛すぎだろ、おい
そして、お兄様?何で貴方までいらっしゃるのかしら。
「…僕も」
ぁあー、やばい。萌え死ぬ、推し達が尊すぎて殺される。
それから約三十分後……私は四人の推し達に抱き締められあまりの心地良さにその腕の中で寝てしまう。
その後、その四人達が謎の誓いを立てていたことなんて寝ている私には知る余地も無かった。
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