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しおりを挟む「ルーにぃ、クーにぃ、お菓子、売り物にしたら売れると思うー?」
プリン、クッキー、パウンドケーキ、ドーナツ、キャラメル。
綺麗に盛り付けてくれている。
「とっても美味しかった。プリン、キャラメル、ドーナツはどこにも売ってないよー」
「簡単で材料費が安く美味しい。プリン以外は油が染みない材質の紙袋で売ればいいけどプリンは」
使い捨てプラスチック容器ないものね。
「にぃ、紙皿、紙カップ、紙フタ作れない? スプーンは木で作って使い捨てか、集めて薪代わりにする?」
アイスを買うと無料で貰えた木のスプーン。紙容器は百均で売ってた物を参考にした。
「値段の問題は材料をお店じゃなくて、農業地から直接、仕入れられたら安くできるかも」
少しでもコストを安く。
「定期的に購入して直接受け取りに行くなら融通してくれるかな~」
「紙皿も木のスプーンも専門の職人に依頼しよう」
販売価格、領主にいくら払うか、どこで材料を仕入れるか、包装代、売店場所、色々と考えないといけない。
「あっ」
衛生のためのエプロン、三角巾、マスク、作業服が必要。三角巾は耳があるから窮屈にならないように頼まないと。
この世界は便利な石があって叩いたり押したりすると、光ったり冷気が出たりする。
その石を利用してライト、外灯、冷蔵庫とかある。お祭りで売る予定のプリンも箱にいれて保冷剤の効果がある石をいれていれば鮮度を保てる。
紙皿に振り落としスプーンを添えて売る。お祭り後は紙カップに移しいれて紙フタをして売る。
パウンドケーキは丸々一本か3切れ入り、クッキーは一袋十枚、キャラメルは一箱十個、ドーナツは3個入りと決まった。
売れ残ったら次の日の朝食とおやつ。
販売場所は孤児院敷地で簡易テントを立て長テーブルを用意して商品を置いて売り、長椅子も用意してその場で食べれる江戸時代風茶屋もするらしい。
「子供だけで大丈夫?」
「フィに声をかけた人がね、フィのプリンとっても美味しかったって! で、是非、子供たちと一緒に販売させて下さいって! 子供たちも慣れてる人と仕事した方が安心だしー」
僕が悲鳴をあげてしまった人。
「あ……その人……僕が嫌な思いさせちゃって、謝らないと」
相手は何もしてないのに悲鳴をあげられ、怖がられて、僕の態度に悲しんだり傷付いたりしないわけがない。ショボンと耳と尻尾を垂らす。
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