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しおりを挟むやっと辛い生活が終わった。親に虐待され続け最期は殴られ頭をぶつけて死んだ。12歳だった。
死んだら終わりだと思っていた。
「ふぎゃぁあぁ」
生まれ変わった。また痛い怖い苦しい日々が始まるのかと絶望した。
「可愛い~」
子供の声にピタッと泣くのを止めた。目をパチパチさせながら横を見ると美少年が二人いた。
「兄様だよ~」
ニコニコしながら人差し指を手に重ねて来た。重なった指をギュッと握る。
もう一人の美少年が頭を優しく撫でてくれた。この二人は怖くない。
「フィーリィー、私達の可愛い弟」
フィーリィーが名前。そう言えば二人とも見掛けが外国人で獣耳と尻尾がある。
金髪・青瞳に桃髪・青瞳。
アニメキャラみたいだなと見詰める。
「僕達と違ってものすごく可愛い~。将来はモテモテだね。フィーリィー」
桃髪の美少年は口調が軽い。けど雰囲気は伸びのある口調みたいに穏やか。
「私達が守るよ。フィーリィー」
金髪王子様は優しそう。撫でてくれている手つきからもそう感じる。
でもこの美少年二人より可愛いってどういうことだろう。分かるのはこの二人が兄で大切な命綱。
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