伝説の六勇者(従者リュートの物語)

黒山羊

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君は人形たちの攻撃の合間を縫うように重装のネットに攻撃を加えていく!

しかし、重装のネットはニタニタとした表情のまま君の攻撃を受けきる。

(なんて頑丈なんだ。
 まるで無傷じゃないか。)


このまま、重装のネットに攻撃を加えても君に勝ち目はないだろう。
いや、勝って生き残る為には 重装のネットを倒さなくてはいけない事は分かっている。
しかし、君の攻撃力では重装のネットを倒すことは不可能だろう。
それなら...。


君は1000体あると豪語している、重装のネットの人形を少しでも減らす作戦に切り替えた。
自分が敗れてしまっても、本物の六勇者が少しでも楽に戦えるように。
また、街に住む人々が...逃がしたリノたちに、被害が及ばないように。


ドゴッ、パン!

ゴスッ、パン!


ネットの操る人形は、君の攻撃が当たると、面白いほどに弾け飛び、壁や床に ぶち当たり粉々に砕け散る。

重装のネットは、ニタニタした表情のまま、声を震わせる。
「人形に攻撃しても無駄だと言っているだろうが!
 人形の変わりは、常時1000体以上はあるからな!
 人形に攻撃せずに、わしを狙え!!!」


(なんなんだ?
 コイツ...ま、まさか!
 いや、流石にな...。)

周囲の人形を見つめる君のフカワの瞳は、ハッキリと何かを捉えていた。

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