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翌朝、君は湿った服を脱ぎ、バスローブに身に着替える。
そのまま 濡れていた二人の服をルームサービスに手渡した。
明るくなっているにも関わらず、バスローブを装備している客を不審に思ったのか、ルームサービスの男が君に声をかけてきた。

「お客様、もしや替えの服がないのですか?」

君がコクリと頷くと、男は苦笑いをしながら、暫く部屋で待っていてほしいと君たちに言ってきた。
10分くらいだろうか、男に言われた通りに 部屋で待っていると、男が手に制服を持ち、戻ってきた。

「お客様、コチラの制服で宜しければ お貸しできますが、如何でしょうか?
 あ、もちろん、お代は必要ありません。」

男の好意を不審に感じたのか、リノが質問する。

「おっちゃん、タダってのは、何か裏があったりするんだろ?
 おいら、そういうの信用出来ないんだよな。
 何か頼みたいことでもあるのかよ。」

リノの言葉に、男は笑顔で答える。

「そうですね。頼みというよりは、お願い。ですかね。
 お客様は見たところ旅なれしているようですから、容易いことだと思いますが。」

「容易い?
 簡単なお願いってこと?」

「はい。
 実は...。」

男の話によると、数日前から街の子供たちが行方不明になる事件が多発しているとのことだ。
そこで、男が君たちに依頼したのは 我が子を守る為、護符を作る材料を湿地で集めてほしいという内容であった。

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