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君の言葉に照れたのだろうか、リノは頬を紅く染めながら野宿の準備を始める。
君は道中、リノに持たされていた小枝や木片などを神器の鞄から取り出しリノに渡した。

リノは器用に木片や小枝を組み上げ一番下に敷いた枯れ草に火をつけた。
火は徐々に勢いを増し、木片に燃え移ると周囲を明るく照らし始める。
君は城から獲ってきた?食料をリノと二人で食べ、焚き火を囲み、満天の星空を見上げる。
リノは焚き火ごしに君をぼーっと見つめている。
君はリノの視線に気づき、リノを見つめ返すと、リノが動揺しながら話し始めた。

「あ、あのさ、リュート兄ちゃん。
 ほ、ほら、さっきのアレなんだけどさ…。」
「さっきのアレ?」

「うん。
 おいらも、リュート兄ちゃんと出会えて 良かったって思ってるよ。
 昨日までの おいらは、父ちゃんや母ちゃんの復讐だけを考えてて、それだけで頭の中がいっぱいで、リュート兄ちゃんに会うまで一度も心から笑えなくって…。」

「リノ…。」

「リュート兄ちゃん、ありがとう。
 そ、その、、、。
 リュート兄ちゃん、これからもヨロシクな!」

「ああ、ヨロシクな。」

「うん。
 ・
 ・
 ・
 もう疲れたから寝ようぜ!」

リノは、そう言うとすぐに横になり目を閉じた。
君は雨避けように貰った毛皮のマントを神器の鞄から取り出し、リノに優しくかける。

「おやすみ、リノ。」


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