伝説の六勇者(従者リュートの物語)

04.

04.

召喚士エリザの話によれば、地底の六勇者と その従者を召喚する儀式に成功し、この世界に君たちが降臨したという内容だった。
戸惑う君たちに エリザが話を続ける。

「まだ信じがたいでしょう。
　ですので、勇者様に与えられた奇跡の力を説明させて頂きます。」

そういうとエリザは、それぞれに利き手を前に伸ばすように伝える。
君たちは半信半疑、言われたとおりに利き手を前に出し、指先に意識を集中する。
すると、それぞれの伸ばした手に武器が握られている。
エリザは嬉しそうに説明を続ける。

「その武器が勇者の証です。
　それぞれの手に握られた武器は神器と呼ばれる武器で、
　希望を司る剣、
　信仰を司る槍、
　正義を司る斧、
　勇気を司る槌、
　慈愛を司る弓、
　知恵を司る玉、
　それぞれに魔を打ち破る力が秘められています。」

君以外の召喚者たちは、手の中に握られた武器を不思議そうに眺めたあと、軽く振ってみたりしている。
しかし、君は...。

君の様子に気づいた剣に選ばれた美少女が エリザに質問する。

「あの、質問いいですか？」
「はい。」
美少女は、君の手に握られた鞄を指差しながら質問した。
「彼の武器...？の効果は？」