目指せ地獄の門 ~改訂版~

黒山羊

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一章・成長日記

13歳

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「よし、あと2年で大人になるな。」


部屋の中央の机上には、水晶玉が置かれていて、それを取り囲むように、主父あるじと、エイト、レヴィア、ルシファーが勢ぞろいしている。


「そこで、お前たち二人のスキルを確認させてもらうことにした。」

主父あるじがそういうと、ルシファーが補足を入れてくる。


「では、説明しますね。この水晶に手をかざして。しばらくすると見えてくるから、私がそれを書き写します。ただそれだけ。」



「それだけ?」

「ああ、簡単だね!」

「では、エイトから。」


エイトが水晶に手をかざす。


【エイト】
通常技能:超高位魔法使用
    :超高位魔法解除
    :高位変身術
特殊技能:呪い耐性 100%
    :猛毒察知
    :危険察知
    :
    :



「超高位魔法を使える人間は、エイトくらいじゃないか?高位変身術も普通は使えないだろ。」

エイトの結果に満足したのか、主父あるじは、満面の笑みを浮かべた。

「はい。主父あるじ様の指導のおかげだと思います。私が教えた防御魔法も、呪い耐性という形で反映されていると思いますよ。」

「危険察知は、女神との戦闘訓練からだろうな。」

「でしょうね。しかし、猛毒察知とは、どういった経緯で獲得したスキルですかね。あまり意味がなさそうなスキルですよね。」



(お前が言うな。)
エイトとレヴィアは思った。





主父あるじ様、次は、レヴィアの番です。」

ルシファーに促され、レヴィアが水晶に手をかざす。


【レヴィア】
通常技能:全状態異常耐性  1000%
特殊技能:錬金術
    :命名士
    :変質者
    :
    :



「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」


4人とも、言葉を失い、無言の時間が流れる・・・。


「ちょ、ちょっと、何か言いなさいよ!」



ルシファーが、口を開く。

「変質者、命名士、錬金術、全状態異常耐性・・・。変態紳士ですね。」





「このバカドラゴンは、何の修行をしていたんだ?」

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