龍慶日記

黒山羊

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ケイト編

~新章・二十節~ 遺体、死

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~5日後・司令室~

司令室に、メディカルマシーンが移動してある。

バベルが自分で移動したようだ。

この5日間、バベルは風呂とトイレ以外では司令室から出ることなく、リルムの側にいて、リルムの話し相手をしている。


バベル「リルム、今日は終わりそうかな?」

リルム「申し訳ありません。まだ解析が難航しています。データベース上では症状に事例がない為、時間がかかりそうです。」


バベルは、待つことにする。








~更に5日後・司令室~

バベル「リルム、今日は終わりそうかな?」

リルム「すみません。まだ治療方法や原因の解明が終わってません。」


バベルは、やっぱり待つことにする。










~更に更に5日後・司令室~

バベル「リルム、今日も終わりそうにないかな?」

リルム「ごめんなさい、バベル。こういった治療は、まだまだ時間はかかると思うの。」

バベル「そっか。残念だよ。」




リルム「・・・。バベル、まだ確定ではないけれど、彼女の目の原因は、D細胞の融合率の乱れだと思うの。」

バベル「融合率の乱れ?」


リルム「ええ、適合率が上下するのは、仕方がないことなんだけど、融合率は常に一定なの、いままでの実験結果でも、この融合率が変動することはなかったわ。

通常実験体のD細胞の融合率であれば、18~19%。
特異実験体のD細胞の融合率であれば、22~23%
でも、彼女の場合の融合率は異常で、13~90%の範囲で変動してるいるの。


目の症状が出るとき、適合率には左右されず、融合率が影響しているようで、60%を超えると症状がでるようね。それと、一度でも症状が出ると、融合率が下がっても、完治することは難しいだろうってことが言えるわね。D細胞が、症状を正常と認識してるみたいだから。」


バベル「症状が正常なのか。・・・わかった。メディカルマシーンを止めて、彼女を起こしてくれ。」


リルム「ええ、分かりました。」

バベル「最近、話し方かわったね。」

リルム「・・・申し訳ございません。以後、気を付けます。」

バベル「いや、いまのままでいいよ。リルムに合ってるよ。」

リルム「似合ってる・・・。褒め言葉のデータベースを参照しました。」

リルム「ありがとう、とっても嬉しい!」



バベル「いいね!人間っぽい!」




そんなやり取りをしていると、ハッチが開く、レイアは麻酔が効いたままなのか、まだ目を覚まさない。


バベル「リルム、今後、ホープの接触が多くなる可能性がある。一切、外部ネットワークには接続くしないように頼む。」


リルム「インディとの接触も控えましょうか?」

バベル「インディ?ああ、よく分からないけど、必要であれば、そうしてくれ。この件は、リルムだけが頼りだ。」

リルム「わかりました。インディとの接続を解除するには、かなりの時間が必要になるけど、大丈夫?」

バベル「なるべく急ぎで頼む。この施設の維持は重要だ。リルムだけが頼りだ。」

リルム「任せて、二人だけの秘密になるのね?」

バベル「まあ、そんなとこだろうね。」





レイアが目を覚ます。

リルム「おはようございます。レイア、ここは司令室。残念ながら、あなたの目の完治はできませんでした。」


いまの状況が理解できないようだったが、バベルと目が合い、何かを思い出したようだ。

レイア「分かりました。ちょっと不便だけど、仕方ないですね。ありがとうございます。」



バベル「リルム、施設の管理とチップの解析を任せる。頼んだよ。」

リルム「はい。畏まりました。」

バベル「?」




二人は、外に出てバイクに乗る。

バベル「レイア、大丈夫?」

レイア「ええ、いまからどこに向かうんですか?」

バベル「シェルター跡に誰か来てないか確認して、それから家に戻ろう。あの部屋で待ちっぱなしで、疲れたからね。」

レイア「そうなんですね。ちなみに、どれくらいの時間、待ってたんですか?」

笑いながらレイアが質問する。




バベル「ん、15日間」

レイアが、後ろから抱き着く。

レイア「ずっと見ててくれたんだ。」





二人を乗せてバイクが走る。


シェルター跡にたどり着く頃には、太陽は真上に昇っていた。




~シェルター跡・4時間後~

シェルター跡には、複数の部隊が集結していた。


バベルが到着すると、部隊は整列して、数名が駆け寄ってくる。

バベルもバイクを降り、部隊に近づく。

レイアは、疲れたようすだったので、バイクを降り、日陰で休ませている。



ゴトウ「隊長!お久しぶりです!予定より早い合流ですね!」

ニノミヤ「お疲れっす!あれ、パオさんっすよね!急に大人っぽくなったっすね。あああ、隊長!見て下さいよ。けっこー軍の関係者さんとかいて、まじ大助かりっすよ!で、この人が、軍の関係者のミツハシ総長っす!若いのに総長って、まじ引かれますね!」



紹介された、ミツハシは、ニノミヤより若く、緊張した表情で、自己紹介をする。

ミツハシ「自分は、陸軍曹長、ミツハシ・オサムであります!」

バベル「ああ、楽にしていいよ。これから、戦闘が続く部隊だ。いつ死ぬかもわからない。」

ミツハシ「了解!バベル隊長!ひとつ質問をしてよろしいでしょうか。」

バベル「なに?」


ミツハシ「バベル隊長は、ドラゴンを腰の日本刀で殲滅していると聞いたのですが、流派はどこの流派でしょうか。自分も剣道をしていたので、ご教授願いたいのですが、よろしいでしょうか。」


ニノミヤ「かって、かってーすよ!そんな話し方じゃバベル隊長も疲れますって。ね!」

ゴトウ「いや、ニノミヤ隊員が軽すぎるんじゃないかな?言ってる意味も分からないこともあるし・・・。」


バベルは笑う。久しぶりのやり取りだ。



バベル「いや、流派とかないよ。体の思いつくまま、状況を把握しながら動かしてる。
もしかすると、記憶にないだけで、習ってたのかもしれないけどね。」

バベル「ところで、軍の関係者は何人くらい生存していたんだ?」


ゴトウ「この部隊の3割は、軍の関係者です。他にも司令官クラスの人間も残ってましたが、彼らや兵士の半数は、新天地の防衛という名目で行ってもらいました。」

バベル「了解、では、準備をしながらここで、待っていてくれ。迷彩服が到着したら、彼の指示に従うように。俺は、新天地に一度行き、状況を確認次第、それから戻ってくる。」

ゴトウ「了解!」



バベルは、レイアの元に戻り、家を目指した。








~3時間後・パオの家~

パオの家は、相変わらず変わったところはない。

家に戻ると、二人が嬉しそうに出てきた。



アフロ「バベルさん、何か分かったんですか?結構、時間かかりましたね。」

マチルダ「ほんと、レイアさんも無事に戻って来てよかった!」


バベル、レイア「ただいま!」


アフロ「レイアさん、なんだか幸せそうですね。進展がありましたか?」

レイアが冷たい視線を、アフロに送る。


マチルダ「バベルさん、レイアさん、実は二人に嬉しいお知らせがあります!」

レイア「どうしたんですか?」

マチルダ「実は・・・。」

マチルダは、アフロを見つめる。



アフロ「ええ、実は、僕たち結婚することに決めたんです!」

マチルダ「それに、わたし、ママになるの!」



レイアは驚きの表情を隠せない。

バベル「おめでとー!人口が増えていくね!」

マチルダ「うん!ありがとうござます!二人も頑張れば、あっという間に世界は平和になるよ!」

レイア「いえ、私は・・・。」

アフロ「まあ、立ち話もなんですから、中で食事にしましょうよ。」

バベル「やった!今日はお祝いだね。」


アフロ「もちろんですよ!」



4人は、楽しく食事をし、夜が更けるまで、いろんな話をした。










~翌朝~

バベルは、3人を起こさないように外に出る。

これから、新天地に戻り、その後、しばらくは戻れなくなる。

もしかすれば、ずっと・・・。




バイクに乗ると、後ろから声がする。

レイア「手紙、読みました。私も連れて行って下さい。足手まといにはならないようにするから。」

レイアの目から、涙がこぼれる。



バベル「それはできない。次は戦闘が続くから。」



バベルはバイクを降り、レイアの涙を拭きとる。



バベル「必ず戻ってくる。周囲の問題が解決したら、一緒に東を目指そう。その時は、危険があっても連れていくから。約束する。」



レイア「はい。・・・・・・待ってます。バベルさんは、約束を必ず守ってくれる人ですもんね。」

レイアは一生懸命、笑顔を作る。

バベルも笑顔をみせる。





バベルは、新天地を目指した。









~6時間後・新天地~

途中、道を間違えて回り道になってしまったが、無事にたどり着くことができた。

拠点にしている旅館に入ると、何か揉めごとだろうか、中が騒々しい。


バベルは、疲れた体を癒すため風呂場に急いだ。





~1時間後~

フロントでは、まだ揉めているようだ。

バベルは近くで話を聞いてみる。



副隊長「だから、何度言ったら分かるんだ!ここでは軍の階級とか役に立たないって、パオさんも言ってんだろ!」


老人A「何だと!貴様!この状況が分かってないのは貴様の方だ!こういう有事の際こそ我々軍隊が動けるように、法の整備があったんだ!貴様のような青二才に何が分かるんだ!」

老人B「この施設は、我々軍の管理とする!これ以上侮辱するなら、実力行使に出させてもらう!」


パオ「待ってくれ、一般人を巻き込んでの戦闘、しかも協力しないといけない我々が戦う意味はない。」


老人A「だから小娘なんだ!では何のための法律なんだ!我々軍隊は、こういった際に、民衆をまとめる力がある!こういった時にこそ、力が全てなんだよ!」

そういうと、パオの胸倉を掴んだ!




バベル「そう、力が全てなら!俺に従え!」

バベルは、そういうと老人Aの腕を掴み、パオを解放した。


副隊長「バベル隊長!」

一斉に歓喜の声が上がる!

バベル「ただいま、みんな!ただいま、パオ。」




バベル「では、力のある俺が話を聞いてまとめよう。」

老人B「貴様!何のつもりだ!」



バベル「おい!口を慎め、俺はこの地区の王だ!」

バベルの気迫に、一気に場が静まり返る。

まるで、天敵に命を奪われる寸前のような、張り詰めた空気だ。




その気迫が、自分に向けられてないのは分かるが、極度の緊張から、汗が止まらない人もいる。





バベルは口を開く。

バベル「お前は、シェルターの中で捕らわれていた捕虜であり、それを解放したのは、この国の王である俺だ。捕虜を解放したとたん、その国の王になる話なんて聞いたことがない。この場で処刑されるか、捕虜としてシェルターの中で一生を終えるか、身分を捨てこの国の住民として生きるか。この3つの中から、この場で選べ。・・・いますぐに。」


老人たち「いや、しかし・・・。」

バベル「では、お前たちは処刑する。」

老人B「いや、そんな横暴だ!」



バベル「それが国家であり、お前の好きな力である。・・・後ろの兵士たちは?」


兵士A「あの、住民として平等に扱ってもらえるのでしょうか。」

バベル「もちろん!指導者はいるが、他は平等だ!」

兵士Aにだけ、笑顔で答える。



兵士Aは、武器を下ろし、前に出る。

兵士A「住民になって生きたいです。」

バベル「一緒に未来を作っていこう!君を歓迎する!」

ふたたび、歓声が上がった。



それを見ていた、兵士たちは、慌てて武器を下ろし両手を上げる。

兵士たち「住民として生きたいです。」

バベル「ああ、歓迎する!」

周囲は歓声に包まれる。

中には、バベルの気迫から解放されたからなのか、涙を流すものも多くいた。





バベルは、老人たちから視線を外し、パオを見た。

パオは頷く。

パオ「あなたたちも意地を張って処刑されることはないんだよ。これからの事をみんなで協力してやっていこうよ。」

老人たちも数名を除いて、権力を捨てることを約束した。



バベル「副隊長、その数名は任せる。」

バベルは、小声で何か、副隊長に伝える。

副隊長「そうですね。わかりました。」



副隊長「おい、ここだと床が汚れる。着いてこい!」

副隊長は、最後まで反対していた数名を両脇を抱えるように自警団の団員に連行させる。

潔く自分の足で歩く老人もいる。一方、


反対していた老人「いや、待ってくれ、やはり気が変わった。住民にしてくれ。」

バベル「また気が変わるんだろ。」

反対していた老人「バベル王、待ってください、もう一度、もう一度話を聞いてください!いやだ、死にたくない、死にたくない!」

引きずられながら連行される、反対者もいる。






















ダダダダダダダダダダダダ!




外で銃声が鳴り響く。








しばらくたって、副隊長が帰ってきた。



バベル「残念だが、いまは協力していく時代だ。自分だけ助かる、私腹を肥やすというのは、国民が裕福になってから考える思想だ。いまの時代には合わない。」

住民「たしかに、その通りだ!」

元兵士「いまは協力し合って生きていきましょう!」



パオが、その場をまとめる。

疲れ切ったバベルは、パオに鍵を借り、部屋に向かうことにした。










~室内前~

鍵を開け、ドアを開けようとしたとき、廊下を走ってくるパオが見えた。

パオは久しぶりにバベルに再開し、嬉しくなったのか?

バベルは、部屋に入らず、待ってあげた。




バベルの元にたどり着くパオ。

全力疾走だったからだろう。肩で息をしている。


パオ「おかえり、部屋を片付けるから、ちょっと待ってて!」


バベル「手伝うよ。」

パオ「あああああ、大丈夫、ほんと、10分くらいかなー、待ってて欲しいなー。」


バベル「そんなに待つのは、ちょっとキツイかな。二人でやれば5分で終わるね。」

パオ「じゃあ、一人で5分で終わらせるから、5分だけ手伝ったつもりで待ってて!」


バベル「わかった。じゃあ、1,2、3・・・。」

パオ「えっ、もうスタート!?」

慌ててパオが部屋に入る。





~5分後~

パオ「おまたせ!どうぞ!」

バベル「298秒だった。」

パオ「ほんとに数えてたんだ。よかったあきらめないで。」




二人は室内にはいる。

室内は綺麗に片付いている。

バベルが部屋を出たときのままのようだ。

パオ「なにキョロキョロしてんの?別に汚してたとかじゃないよ。ちょっとアスカの服を着せて、机の上を整理してただけだから。」

バベル「そうなんだ。パオの家も綺麗にしてたもんね。」

パオ「でしょ。」


パオがよそよそしい、本当はパオに聞きたいこともあるんだが、レイアの件はやめておこう。


バベルは、座布団の下に落ちていた白紙を拾う。

バベル「パオ、何か変わったことはなかった?」


アスカの衣服を整えていた、パオが振り返り、目を見開く!

パオ「あー!あの、それ、それは、ほら・・・。」

パオが動揺している。何か問題でもあったんだろうか!



バベル「パオ、正直に話してほしい。俺にとっても重要なことなんだから。」



パオの耳が赤くなる。

パオ「そ、そうだよね。・・・あの、夜とか一人ですることなくって、・・・その、・・・本を読みたいなーって思ったんだけど、手元にはないじゃん。だから、作ってみたんだ。」

パオは、恥ずかしそうに下を向く。

パオ「その手にもってる・・・ソレ。」



バベルは白紙を見つめた。どの角度でみても、ただの白紙のようだが・・・。

パオ「君は、・・・ソレ、・・・どう、思う?」

バベル「いや、白紙だね。」



パオ「・・・。」


パオ「・・・!」


パオ「・・・!!」


パオ「・・・!!!」


パオ「・・・!!!!」


パオ「・・・!!!!!」






パオ「そうだよね。君は・・・。」

パオが、急に泣き出す。


慌てるバベル。



バベル「いや、このゴミ箱に入ってる紙が、パオの本命じゃないかなー?」

ゴミ箱を指さす。ごみ箱には丸まった紙が入っている。



バベル「ほら、パオ、見てみて!これ、本当に白紙なんだよ。真っ白、何にも書いてない。」

そういって、弁解するように白紙を振る。

パオがやっと落ち着いて、白紙を見ている。

もう少しだ!




バベル「ちょっと、待って、いまゴミ箱に間違えて捨ててる紙を拾ってくるから!」


バベルが、ゴミ箱から、本命の紙を拾って広げる。


パオ「あ、ダメ!」

慌てて立ち上がって、バベルの手から紙を奪う!




バベル「・・・。」



パオ「・・・。」


パオ「もう、見ちゃった?」




バベルの目に飛び込んできたのは、一部だったが、どうやらポエムのようだった。

・・・月のしずくとか、愛の太陽とか書いてあった。

・・・痛い。かなり痛い詩だろう。

確かに、見られてしまえば泣きたくもなる。




パオがバベルに寄り添う。

パオ「・・・君の意見を聞きたいな。」



なるべく詩の内容には触れないようにしよう。バベルは言葉を選ぶ。

バベル「ああ、俺も同じ気持ちだよ。と、とてもいい詩だね。感動した。」



パオ「それ、本音?私を元気づけようと嘘言ってるんじゃない?」

バベルの回答がよかったのか、パオに最高の笑顔が戻る。



バベル「ああ、もちろん凄くよかった。太陽の部分。」

パオが抱き着いてくる。

パオ「うれしい!疲れたでしょ、久しぶりに一緒に寝ようよ!」


バベル「あ、ああ、布団が温かいし、一人でもいいかなーって思ったんだけど・・・。」

パオ「ううん。一緒に寝よ!ちょっとお風呂に入ってくるから待っててね!」




パオは元気いっぱい部屋を飛び出した。

バターン!

勢いよくドアが開き、壁に激突する音が響く・・・。




バベルは、静かな部屋の中、アスカを見る。

いつもと変わらないアスカ、いつか目覚めるんだろうか。

それとも、もう壊れてしまった魂は戻らないんだろうか。



そんなことを考えながら横になる。

横になると、いままで短い間に起きたことを次々と思い出す。



・・・レダのチップの解析は、終わったかな?



・・・Obedient Angel Program、パオは知ってるのかな。



・・・レイアの瞳は治るんだろうか。



・・・クルマヤ、キヨマサ、ヒマワリみんなに会ってないな。



・・・今後の戦闘部隊は、大丈夫かな。



・・・マチルダの子供、いつ生まれるのかな。



・・・アフロって、いつもあんな感じなのかな?



・・・マチルダは、アフロのどこが気に入ったのかな?



・・・眠くなってきたな。明日は何しようかな。



・・・アフロって料理上手だったな。あのトマトスープまた食べたいな。








・・・リュウマくんに、ヒマリ、大丈夫かな。


そんなことを考えているうちに、眠ってしまった。






パオ「お待たせ・・・。」



パオ「・・・なんだ、寝ちゃったんだ。疲れてるよね。今日はありがと♪」

パオ心の声(まさか争論で君に助けられるとは思ってなかったよ。かなり強引だったけどね。)






 ~ to be continued

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