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ケイト編
【外伝】 ゆめのなか、ゆめなのか。
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ここはどこだろう?
君の瞳は、光を感じた。
目をあけているが、ぼやけていて形をとらえることはできない。
機械音が鳴り響くが、君の耳に届くころには、雑音として処理されている。
音を聞き分けることもできない。
そんな中、人の声だけは、君の耳に届く。
男の声「左腕は完全に付け替える形になるだろうな。」
女の声「先生は、人の体を物のように考えてますね。」
男の声「何か問題でも?所詮肉体なんて、物でしかないよ。人工心臓に人工肺、人工骨、人工筋肉、一般的な人間なら、強い生命力さえあれば、何度でも作り直せる。病気や怪我を直そうなんて古い考えだ。だから、私は、ソロモンの研究者が大嫌いなんだよ。」
男の声「ただね、この人間を見たとき戦慄したね。さすがに私も、ソロモンの研究者を見直したよ。君、ここを見たまえ。」
女の声「先生!この人、心臓が止まってますよ!」
男の声「そう!この人間は仮死状態にあるんだ。ただ細胞の死滅はいっさいない、むしろ傷ついた肉体を直そうとしている。すばらしい!素晴らしいよ!まさか、D細胞の移植をここまで完璧にこなすなんて!
あああああああああ!なんでソロモンの研究員は私を受け入れてくれないんだ!
わたしもこの実験に参加したいのに!!!!!」
女の声「先生・・・。」
男の声「すまない。取り乱していたようだ。」
男の声「さて、左腕をから始めよう。ソロモンの研究員に私の技術を見せつけてやらなければ!」
女の声「長い手術でしたね。」
男の声「ああ、だが悔しいな。D細胞に私の最高傑作が取り込まれていく。」
男の声「だが心臓は、より特別なものを準備した。このレベルの技術は、1000年たっても真似されない自信があるよ。」
女の声「先ほど移植した心臓ですか?」
男の声「ああそうだ。D細胞と機械の融合だ!この心臓は、無限にエネルギーを生み出す。しかもどんなに傷つけたとしても、D細胞が機械まで修復していく!私の・・・いや、人類の最高傑作なんだよ!」
女の声「すばらしいです!どういった仕組みになってるんですか!?」
男の声「ああ、報告しないといけないから、調べなきゃいけないよな。」
女の声「先生、何を言ってるんですか?やめてください!」
男の声「もう、内耳に埋め込んである、衛星通信回路で報告済みなんだろ?」
女の声「何の話ですか!?」
男の声「だが残念だったな。私の最高傑作は、私だけのものだ!」
女の声「ミッション失敗です。博士は自害しました。その時の銃声を聞かれたため、次期に兵士が駆けつけて来ます。尋問等を避けるため自害します。」
目が覚める・・・。
ふと、左腕を見てみる。
ああ、よかった夢だった。
~ END
君の瞳は、光を感じた。
目をあけているが、ぼやけていて形をとらえることはできない。
機械音が鳴り響くが、君の耳に届くころには、雑音として処理されている。
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そんな中、人の声だけは、君の耳に届く。
男の声「左腕は完全に付け替える形になるだろうな。」
女の声「先生は、人の体を物のように考えてますね。」
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女の声「先生!この人、心臓が止まってますよ!」
男の声「そう!この人間は仮死状態にあるんだ。ただ細胞の死滅はいっさいない、むしろ傷ついた肉体を直そうとしている。すばらしい!素晴らしいよ!まさか、D細胞の移植をここまで完璧にこなすなんて!
あああああああああ!なんでソロモンの研究員は私を受け入れてくれないんだ!
わたしもこの実験に参加したいのに!!!!!」
女の声「先生・・・。」
男の声「すまない。取り乱していたようだ。」
男の声「さて、左腕をから始めよう。ソロモンの研究員に私の技術を見せつけてやらなければ!」
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男の声「ああ、だが悔しいな。D細胞に私の最高傑作が取り込まれていく。」
男の声「だが心臓は、より特別なものを準備した。このレベルの技術は、1000年たっても真似されない自信があるよ。」
女の声「先ほど移植した心臓ですか?」
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