19 / 31
ニャン月ニャン日、はれ時々あめ
しおりを挟む
「ちひろ、お母さん手が離せないから、
先にお風呂に入っちゃいなさい。」
「はーい。
とらー、一緒に入ろー。
とら、どこー!」
返事をするのが面倒だった ぼくは、パパの座る椅子の下に隠れたまま、ニョロニョロをパタパタと動かし、聞こえてるよ。と、合図を送る。
「とらー、どこー?」
パタパタ
「とらー、お母さーん。
とら知らない?」
「お母さん、見てないわよ。」
パタパタ
「とらー、どこー?」
パタパタ
決して逃げている訳じゃないから、ニョロニョロをパタパタとして返事する。
「とらー、ちゅーるだよー!」
「にゃーにゃーん!」
(はーい♪
ここだよー!)
ぼくはペットに誘われるまま、ちゅーるをペロペロし始める。
「とら、みーっけ!
ほんと可愛いなぁ。」
「にゃ!」
(あ、しまった!)
ペットの巧みな罠に誘い込まれたぼくは、ちゅーるをペロペロしていたところを、脱皮を終えたペットに抱きかかえられてしまう。
この展開はマズい。
ぼくは、抱きかかえられるまま、温かい雨の降る所へ連れて行かれる。
しかし、ぼくの心配は、無駄な心配だったようで安心した。どうやら今日は、温かい雨が降らない日のようだ。
体で感じる雨センサーも、今日は、ポカポカだよー。と伝えている。
安心しきったぼくは、温かい雨が降る場所を探検することになった。
ぼくが狭いところを探検していると。
ペットが逃げ場のない壁の中にぼくを入れる。
この壁、冷たい床で緑のヤツが入っている池のようだ...。
「とらー、シャワー出すからねー」
「にゃ!」
(しまった!)
ここは池になる場所に違いない!
ぼくは徐々に温かくなる雨に打たれながら、必死で池の底から逃げ出そうと暴れまわる!
「大丈夫、大丈夫ょー
怖くない、怖くなーい♪」
その言葉は信用できない!
必死に抵抗したのだが、パニックで硬直するぼく。
ぼくは、その後、何とか逃げ出し、一命を取り留めることができた。
「とらー、いい匂いになって良かったね
とらがシャワー好きで助かったー♪」
「にゃ。」
(何を言ってるのか、分からないニャン)
先にお風呂に入っちゃいなさい。」
「はーい。
とらー、一緒に入ろー。
とら、どこー!」
返事をするのが面倒だった ぼくは、パパの座る椅子の下に隠れたまま、ニョロニョロをパタパタと動かし、聞こえてるよ。と、合図を送る。
「とらー、どこー?」
パタパタ
「とらー、お母さーん。
とら知らない?」
「お母さん、見てないわよ。」
パタパタ
「とらー、どこー?」
パタパタ
決して逃げている訳じゃないから、ニョロニョロをパタパタとして返事する。
「とらー、ちゅーるだよー!」
「にゃーにゃーん!」
(はーい♪
ここだよー!)
ぼくはペットに誘われるまま、ちゅーるをペロペロし始める。
「とら、みーっけ!
ほんと可愛いなぁ。」
「にゃ!」
(あ、しまった!)
ペットの巧みな罠に誘い込まれたぼくは、ちゅーるをペロペロしていたところを、脱皮を終えたペットに抱きかかえられてしまう。
この展開はマズい。
ぼくは、抱きかかえられるまま、温かい雨の降る所へ連れて行かれる。
しかし、ぼくの心配は、無駄な心配だったようで安心した。どうやら今日は、温かい雨が降らない日のようだ。
体で感じる雨センサーも、今日は、ポカポカだよー。と伝えている。
安心しきったぼくは、温かい雨が降る場所を探検することになった。
ぼくが狭いところを探検していると。
ペットが逃げ場のない壁の中にぼくを入れる。
この壁、冷たい床で緑のヤツが入っている池のようだ...。
「とらー、シャワー出すからねー」
「にゃ!」
(しまった!)
ここは池になる場所に違いない!
ぼくは徐々に温かくなる雨に打たれながら、必死で池の底から逃げ出そうと暴れまわる!
「大丈夫、大丈夫ょー
怖くない、怖くなーい♪」
その言葉は信用できない!
必死に抵抗したのだが、パニックで硬直するぼく。
ぼくは、その後、何とか逃げ出し、一命を取り留めることができた。
「とらー、いい匂いになって良かったね
とらがシャワー好きで助かったー♪」
「にゃ。」
(何を言ってるのか、分からないニャン)
10
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる