ネコ日記(ΦωΦ)

黒山羊

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ニャン月ニャン日、はれ

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あれから何度かダンスパーティーを見た頃には、ぼくはナニかと仲良くなっていた。
ナニかのダンスパーティーが始まれば見守るのが、ぼくの最近の仕事だ。

「とらちゃんは、洗濯機が好きよね。
 登って見るのはいいけど、スイッチを切らないでね。」

「ニャン」
(何を言ってるのか、分からないニャン)


今日もナニかのダンスパーティが始まった。
いつものようにダンスパーティが終わりに近づくと、ナニかが機嫌が悪くなり暴れて終わる。
それから、いつものようにダンスパーティを終えた布たちが、ペットたちに運ばれて外に吊るされる。

そう、いつもなら、外に吊るされるのだが...。


「お母さん、雨が小降りだよ。
 どうする?」

「どうするも何も外には干せないでしょ。」

「そうだよねー。
 でも、ベランダなら干せるくない?」

「駄目よ。
 湿気があるから乾かないでしょ。
 乾燥機をかけてサーキュレーターつけて脱衣所に干しといて。」

「脱衣所かー、背伸びしながら干すの大変なんだよねー。
 こんな時、ネコの手を借りて、とらが干してくれたらいいのに。」

「にゃ」
(何を言ってるのか、分からないニャン)



こうして、ぼくのペットは、ナニかの布たちをその場に干し始めた。
そして、ブーンを連れてきて布たちに狙いを定めて攻撃する。

ぼくは布たちを救おうとブーンに挑んだ。

「にゃにゃーん」
(負けた訳じゃないニャン
 お腹が空いたから、ご飯を食べに行くだけだニャン)


「ふふふ、とらの負けー」

「にゃ」
(何を言ってるのか、分からないニャン)



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