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ニャン月ニャン日、はれ
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「ほーら、
ネコちゃーん、
ご飯だよー。」
「にゃっにゃっ」
(ん、何だかいい匂いがするニャン)
冷たい水が落ちてくる嫌な日。
ぼくは草むらに隠れていた。
そんなぼくは、聞き心地がいい鳴き声と、美味しそうないい匂いに呼び寄せられるように、草むらからそっと姿を見せた。
「うわ、ビショビショじゃない。
おいでおいでー、怖くないよー。」
「にゃー」
(何を言ってるのか、わからないニャン。)
何て言ってるのか分からなかったけど、お腹が空いていたぼくは、匂いの誘惑に負けて、目の前のご飯に、かぶりついた。
すると、
「よし、捕まえた!」
大きな動くキノコは、ぼくを取り込もうとしてきた。必死に逃げようと力を振り絞るぼくに、大きな動くキノコは、聞き心地のいい鳴き声で語りかけるように、優しくつぶやく。
「もう安心してね。
怖くない、怖くないよ。」
「にゃー」
ぼくは、ぼくの短い人生を振り返る。
一緒に産まれた兄弟たちは、好奇心旺盛なイイヤツだった。
だけど、その好奇心のせいで黒い鳥に襲われたり、二本足に捕食されていった。
ぼくはこの草むらで何とか生き延びてきたのに...。
きっとぼくも、大きな動くキノコのエサになるんだ。
もし食べられたら、どうなるのかな?
その食べた生物の中で生きれるのかな?
それとも、全部が終わっちゃうのかな?
「これで寒くないよね。
うちに連れて帰ってあげるからね。」
ぼくはキノコの何かに包まれたところで、眠くなってきた。
ポカポカいい気持ちだ。
「にゃにゃ」
(兄弟のみんな、食べられるのも悪くないよね。)
ネコちゃーん、
ご飯だよー。」
「にゃっにゃっ」
(ん、何だかいい匂いがするニャン)
冷たい水が落ちてくる嫌な日。
ぼくは草むらに隠れていた。
そんなぼくは、聞き心地がいい鳴き声と、美味しそうないい匂いに呼び寄せられるように、草むらからそっと姿を見せた。
「うわ、ビショビショじゃない。
おいでおいでー、怖くないよー。」
「にゃー」
(何を言ってるのか、わからないニャン。)
何て言ってるのか分からなかったけど、お腹が空いていたぼくは、匂いの誘惑に負けて、目の前のご飯に、かぶりついた。
すると、
「よし、捕まえた!」
大きな動くキノコは、ぼくを取り込もうとしてきた。必死に逃げようと力を振り絞るぼくに、大きな動くキノコは、聞き心地のいい鳴き声で語りかけるように、優しくつぶやく。
「もう安心してね。
怖くない、怖くないよ。」
「にゃー」
ぼくは、ぼくの短い人生を振り返る。
一緒に産まれた兄弟たちは、好奇心旺盛なイイヤツだった。
だけど、その好奇心のせいで黒い鳥に襲われたり、二本足に捕食されていった。
ぼくはこの草むらで何とか生き延びてきたのに...。
きっとぼくも、大きな動くキノコのエサになるんだ。
もし食べられたら、どうなるのかな?
その食べた生物の中で生きれるのかな?
それとも、全部が終わっちゃうのかな?
「これで寒くないよね。
うちに連れて帰ってあげるからね。」
ぼくはキノコの何かに包まれたところで、眠くなってきた。
ポカポカいい気持ちだ。
「にゃにゃ」
(兄弟のみんな、食べられるのも悪くないよね。)
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