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1章 僕は…?
どういう事だ!!
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僕は短剣と名前の書かれた紙を持って、すぐにレオに近づいた。
「レオ、ここって獣出る?」
「獣?当たり前だろ?まぁ、出ることは少ないがな……ほら、そこのお客さんからオーダーとってこい」
「はい…」
僕は言われたとおりにオーダーを取りに行ったが心の中は半信半疑、あまり信じてはいない。
いや…レオと出会った時も害のないでっかい蝶はいた訳で……
そんな考えをしながらボーッとしていると
「おい、レイヤ?気分が優れねぇなら外でも散歩してくるか?」
「い、嫌ですよ!ただでも夜は暗いのに…」
「そんなことさせないって…今日は遅いからそろそろ閉めようか…」
「うん」
客が少なくなったところで僕達は食器の片付けや店内の掃除をした。
店内は人が入っている時に比べ広く感じられた。
「広い…ってあれ?」
そして今まで気づかなかったことに気づいた。壁に紙が貼ってある。何が書かれているのかと思うと討伐依頼や採集依頼など勇者やハンターが行うクエストカウンターのようになっていたのだ。本当にRPGなんだと実感した。でも何故こんなところにわざわざクエストカウンターなんて作ったんだろう…僕には疑問が湧いてきた。
「レオ…あそこに貼ってあるものって何?」
僕はレオに近づき指を指して聞いてみた。
「あ~あれか?傷ついてくる勇者やハンターのための優しい依頼リストだ。」
「そんな設備まであるんですね」
ある意味この酒場は自然と集まって初対面でも身分も関係なく賑やかに話し合えるようなそんな酒場なのかもしれない。
そんな事を考えながら客がいなくなった酒場を掃除していると、なにかの遠吠えが聞こえた。その瞬間
「えっ…」
と僕は声を漏らし、フリーズした。
「レオ、ここって獣出る?」
「獣?当たり前だろ?まぁ、出ることは少ないがな……ほら、そこのお客さんからオーダーとってこい」
「はい…」
僕は言われたとおりにオーダーを取りに行ったが心の中は半信半疑、あまり信じてはいない。
いや…レオと出会った時も害のないでっかい蝶はいた訳で……
そんな考えをしながらボーッとしていると
「おい、レイヤ?気分が優れねぇなら外でも散歩してくるか?」
「い、嫌ですよ!ただでも夜は暗いのに…」
「そんなことさせないって…今日は遅いからそろそろ閉めようか…」
「うん」
客が少なくなったところで僕達は食器の片付けや店内の掃除をした。
店内は人が入っている時に比べ広く感じられた。
「広い…ってあれ?」
そして今まで気づかなかったことに気づいた。壁に紙が貼ってある。何が書かれているのかと思うと討伐依頼や採集依頼など勇者やハンターが行うクエストカウンターのようになっていたのだ。本当にRPGなんだと実感した。でも何故こんなところにわざわざクエストカウンターなんて作ったんだろう…僕には疑問が湧いてきた。
「レオ…あそこに貼ってあるものって何?」
僕はレオに近づき指を指して聞いてみた。
「あ~あれか?傷ついてくる勇者やハンターのための優しい依頼リストだ。」
「そんな設備まであるんですね」
ある意味この酒場は自然と集まって初対面でも身分も関係なく賑やかに話し合えるようなそんな酒場なのかもしれない。
そんな事を考えながら客がいなくなった酒場を掃除していると、なにかの遠吠えが聞こえた。その瞬間
「えっ…」
と僕は声を漏らし、フリーズした。
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