16 / 21
16.彼はただの護衛騎士でございます
しおりを挟む
今日もジャレス殿下との定例会お茶会。
大して話もしないのに、回数多すぎじゃない?
でも今日は、ジャレス殿下に頼まれたクッキーを焼いて持って行かなくてはなの。
もうついでだから、殿下の護衛騎士や従者や侍女たちの分まで大量生産したわ。
アマリアにも手伝ってもらっちゃった。
あまりに多くなったから、ダニエルとアマリアに持ってもらった。
「では、お嬢様、こちらを」
ダニエルが手渡してくれた籠を受け取ろうとして、ダニエルの手に触れてしまったわっ!
「失礼しました」
「私の方こそ……」
耳が熱いわ。
「ん、んん」
ジャレス殿下の咳払いが聞こえて、振り返ると、ジャレス殿下がダニエルを睨んでいる。
「受け取ろう」
と言い、殿下の従者が籠を受け取り殿下の前に運んだ。
「ありがとう。重かったでしょ?」
「いえ、大丈夫です」
ダニエルの控えめな微笑みは、本当に素敵なのよね。
「大義であったな。騎士殿。下がって良いぞ」
「殿下?彼は私の護衛なので」
「沢山菓子を用意してくれたのだ、侍女たちや従者たちと一緒にお茶にしてくれ」
「かしこまりました」
ダニエルはジャレス殿下に頭を下げた後に、私にも黙礼をした。
ダニエルがアマリアと用意された席に移動していく。
残された殿下と私。
まぁ、影に殿下の護衛騎士がいるはずだけれど。
「今日は、沢山焼いてきてくれたんだな。嬉しく思うぞ」
「沢山、召し上がって下さい」
この胸がムズムズするのは、一体何かしら……何?
大して話もしないのに、回数多すぎじゃない?
でも今日は、ジャレス殿下に頼まれたクッキーを焼いて持って行かなくてはなの。
もうついでだから、殿下の護衛騎士や従者や侍女たちの分まで大量生産したわ。
アマリアにも手伝ってもらっちゃった。
あまりに多くなったから、ダニエルとアマリアに持ってもらった。
「では、お嬢様、こちらを」
ダニエルが手渡してくれた籠を受け取ろうとして、ダニエルの手に触れてしまったわっ!
「失礼しました」
「私の方こそ……」
耳が熱いわ。
「ん、んん」
ジャレス殿下の咳払いが聞こえて、振り返ると、ジャレス殿下がダニエルを睨んでいる。
「受け取ろう」
と言い、殿下の従者が籠を受け取り殿下の前に運んだ。
「ありがとう。重かったでしょ?」
「いえ、大丈夫です」
ダニエルの控えめな微笑みは、本当に素敵なのよね。
「大義であったな。騎士殿。下がって良いぞ」
「殿下?彼は私の護衛なので」
「沢山菓子を用意してくれたのだ、侍女たちや従者たちと一緒にお茶にしてくれ」
「かしこまりました」
ダニエルはジャレス殿下に頭を下げた後に、私にも黙礼をした。
ダニエルがアマリアと用意された席に移動していく。
残された殿下と私。
まぁ、影に殿下の護衛騎士がいるはずだけれど。
「今日は、沢山焼いてきてくれたんだな。嬉しく思うぞ」
「沢山、召し上がって下さい」
この胸がムズムズするのは、一体何かしら……何?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
35
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる