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15.ヒロインは天真爛漫
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ヒロインの天真爛漫さがいい、一緒にいると癒やされる。
小説の殿下はそう言っていたはず。
なのに、今、ここにいる殿下の表情は『困惑』
アクアマリンの大きな瞳をキラキラせせて、
「うめぇっす、うめぇっす」
とお菓子を食べている姿は、天真爛漫とは言い得て妙というか…なんというか…マナーが身についていない子どもだわっ!あぁ…
額に手をあて、俯く私に
「どうした?頭が痛むのか?」
と声をかけてくれるジャレス殿下。
「いえ……少しめまいがしただけでございます」
めまいもするわっ!
お菓子は零す!
お茶はすする!
このままでは、殿下とラブなんて……
「マルガリータ、先日の菓子はとても美味かった」
「へ?あっ左様でございましたか。ルシア様と一緒に作ったのでございます」
「そうか。また食べたいと思っている。今度の定例会のお茶会の時にも差し入れてくれないか」
「はい……かしこまりました」
私のことは息がつまる存在なはずなのに、殿下から声をかけてくるなんて。
手作りお菓子をリクエストしてくるなんて。
明日は雨でも降るのかしら?
小説の殿下はそう言っていたはず。
なのに、今、ここにいる殿下の表情は『困惑』
アクアマリンの大きな瞳をキラキラせせて、
「うめぇっす、うめぇっす」
とお菓子を食べている姿は、天真爛漫とは言い得て妙というか…なんというか…マナーが身についていない子どもだわっ!あぁ…
額に手をあて、俯く私に
「どうした?頭が痛むのか?」
と声をかけてくれるジャレス殿下。
「いえ……少しめまいがしただけでございます」
めまいもするわっ!
お菓子は零す!
お茶はすする!
このままでは、殿下とラブなんて……
「マルガリータ、先日の菓子はとても美味かった」
「へ?あっ左様でございましたか。ルシア様と一緒に作ったのでございます」
「そうか。また食べたいと思っている。今度の定例会のお茶会の時にも差し入れてくれないか」
「はい……かしこまりました」
私のことは息がつまる存在なはずなのに、殿下から声をかけてくるなんて。
手作りお菓子をリクエストしてくるなんて。
明日は雨でも降るのかしら?
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