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12.手作りで胃袋掴んじゃおう作戦よ
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天真爛漫なヒロイン・ルシア。
庶民語のせいなのか、ちっとも殿下とラブにならないわ。
「で、市井に暮らしていた頃には、得意な料理とかお菓子とかは無かったの?」
「料理っていう料理なんて作れねぇっすよ?混ぜて煮るだけっす」
「…そ、そう…」
「にしても、このお菓子、うめぇっす」
「クッキーよ。簡単に作れるわよ?」
「そうなんすか?腹いっぱい食ってみたいっす」
そうだわ!クッキーを作って差し入れすればいいんじゃない?!
「私が教えてあげますわ。一緒に作りましょう」
「嬉しいっす!」
ゲレーロ男爵家でクッキーを作ることにしてお屋敷にうかがったら、男爵ご夫妻が大変歓迎して下さった。
「将来の王子妃が我が家にお越し下さるとは!」
「ルシア様とは、仲良くさせて頂いております。これからも、宜しくお願い致します」
ニッコリと微笑むと、男爵夫人は大変感激してくださっていたようでしたわ。
さて、ルシア手作りクッキーを大量生産致しますわよ!
ルシアが腹いっぱい食べる前に、殿下への差し入れ分をラッピングしておかなくちゃだわ!
「こっから、どうしたらいいんすか?」
「なんか、上手く混ざんねぇんすけど」
「形が崩れるんすけど」
気がつけば、結局私が作ったようなものだわ……。
まぁいいわ。ルシアが渡せばいいのよ。
生徒会室で仕事をしている殿下に、クッキーを差し入れさせる。
ルシア!頑張って!
「受け取ってもらえたっす」
「!良かったわね!」
「マルガリータ様に宜しくって言ってたっす」
「ん?なんで、私?ルシアが渡したのに」
「マルガリータ様に作ってもらったっすって言ったっす」
「なんで!」
庶民語のせいなのか、ちっとも殿下とラブにならないわ。
「で、市井に暮らしていた頃には、得意な料理とかお菓子とかは無かったの?」
「料理っていう料理なんて作れねぇっすよ?混ぜて煮るだけっす」
「…そ、そう…」
「にしても、このお菓子、うめぇっす」
「クッキーよ。簡単に作れるわよ?」
「そうなんすか?腹いっぱい食ってみたいっす」
そうだわ!クッキーを作って差し入れすればいいんじゃない?!
「私が教えてあげますわ。一緒に作りましょう」
「嬉しいっす!」
ゲレーロ男爵家でクッキーを作ることにしてお屋敷にうかがったら、男爵ご夫妻が大変歓迎して下さった。
「将来の王子妃が我が家にお越し下さるとは!」
「ルシア様とは、仲良くさせて頂いております。これからも、宜しくお願い致します」
ニッコリと微笑むと、男爵夫人は大変感激してくださっていたようでしたわ。
さて、ルシア手作りクッキーを大量生産致しますわよ!
ルシアが腹いっぱい食べる前に、殿下への差し入れ分をラッピングしておかなくちゃだわ!
「こっから、どうしたらいいんすか?」
「なんか、上手く混ざんねぇんすけど」
「形が崩れるんすけど」
気がつけば、結局私が作ったようなものだわ……。
まぁいいわ。ルシアが渡せばいいのよ。
生徒会室で仕事をしている殿下に、クッキーを差し入れさせる。
ルシア!頑張って!
「受け取ってもらえたっす」
「!良かったわね!」
「マルガリータ様に宜しくって言ってたっす」
「ん?なんで、私?ルシアが渡したのに」
「マルガリータ様に作ってもらったっすって言ったっす」
「なんで!」
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