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134.ボーヴォ名物爆誕?
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10時になり、寺子屋にはテオと宗長、ジャンとイザックがやって来た。
「おはようございます。アリシアさん、昨日はちゃんと寝られた?」
ジャンはアリシアに声をかけた。
「おはようございます。おかげさまで、しっかりと眠ることができましたわ」
「それは良かった」
ジャンはアリシアの返事を聞いて、安心した。
森から連れてきたはいいけれど、これからどうするべきかを悩んでいたのだ。
「みんな、おはよう!教室に入って」
ロナは皆に声をかけた。
「昨日、リヴァージュの湖へ同行してくれた皆さん、お疲れ様でした。今日は、昨日見て来たことをまとめてね、『リヴァージュ観光地化計画』の草案を作成して、マルタンさんに押し付けて、あとはマルタン商会にお任せしたいと思っていますので、ジャンは頑張って下さい」
「え~俺が?っていうか、昨日何を決めて来たんだ?親父も『忙しくなるからな』って言ってたけど」
ジャンはロナに言った。
「まぁまぁ。実現出来るかどうかなどは別にしてね、やりたいこと、希望要望をね、まずは出していきたいな~と思ってるから」
ロナは笑って言ったが、ジャンは苦笑いしている。
「あとは、アリシアさんね。昨日はゆっくり眠れたかしら?」
「はい。ありがとうございました」
「『リヴァージュ観光地化計画』では、貴族を対象に考えているから、貴族についての意見などをイザックさんと一緒に聞かせてくれたらいいなぁと思っているので、宜しくお願いします」
「は、はい。私で分かることなら……」
アリシアは戸惑いながら答えた。
「では、話し合いの前に、10時のお茶タイムです!今日は朝市に行って来たので、芋餅を作りました♪」
「えっ!芋餅!」
リナは立ち上がった。
「そうよ~生乳も手に入ったから、バターも作っちゃったわよ~」
「マジで!?ママ!神!母神様!」
急に大喜びするリナに、一同は困惑した。
「母さん、芋餅って何?」
「芋で、餅を作るのよ。とにかく、テオも手伝って~」
ロナとリナ、テオが厨房に消えて行く。
いつもの光景に、ジャンと宗長は馴れたようすだが、イザックとアリシアはどうしたものかという顔をしている。
「芋餅も、東の国の食べ物?」
ジャンは宗長に訊いた。
「芋を焼いて食べることはあるが、バターとやらは存ぜぬ」
「俺はバターは食べたことある。あれを作ったのか?ロナさんは何でもやるな」
ジャンは呆れ気味に笑った。
「お待たせ~芋餅をバター醤油で焼いたものだよ~緑茶と食べてみてね」
リナは芋餅を、テオはお茶を運んで来た。
「もし好評だったら、湖で売るわ!『ボーヴォ名物!バター醤油芋餅』の誕生よっ」
「おはようございます。アリシアさん、昨日はちゃんと寝られた?」
ジャンはアリシアに声をかけた。
「おはようございます。おかげさまで、しっかりと眠ることができましたわ」
「それは良かった」
ジャンはアリシアの返事を聞いて、安心した。
森から連れてきたはいいけれど、これからどうするべきかを悩んでいたのだ。
「みんな、おはよう!教室に入って」
ロナは皆に声をかけた。
「昨日、リヴァージュの湖へ同行してくれた皆さん、お疲れ様でした。今日は、昨日見て来たことをまとめてね、『リヴァージュ観光地化計画』の草案を作成して、マルタンさんに押し付けて、あとはマルタン商会にお任せしたいと思っていますので、ジャンは頑張って下さい」
「え~俺が?っていうか、昨日何を決めて来たんだ?親父も『忙しくなるからな』って言ってたけど」
ジャンはロナに言った。
「まぁまぁ。実現出来るかどうかなどは別にしてね、やりたいこと、希望要望をね、まずは出していきたいな~と思ってるから」
ロナは笑って言ったが、ジャンは苦笑いしている。
「あとは、アリシアさんね。昨日はゆっくり眠れたかしら?」
「はい。ありがとうございました」
「『リヴァージュ観光地化計画』では、貴族を対象に考えているから、貴族についての意見などをイザックさんと一緒に聞かせてくれたらいいなぁと思っているので、宜しくお願いします」
「は、はい。私で分かることなら……」
アリシアは戸惑いながら答えた。
「では、話し合いの前に、10時のお茶タイムです!今日は朝市に行って来たので、芋餅を作りました♪」
「えっ!芋餅!」
リナは立ち上がった。
「そうよ~生乳も手に入ったから、バターも作っちゃったわよ~」
「マジで!?ママ!神!母神様!」
急に大喜びするリナに、一同は困惑した。
「母さん、芋餅って何?」
「芋で、餅を作るのよ。とにかく、テオも手伝って~」
ロナとリナ、テオが厨房に消えて行く。
いつもの光景に、ジャンと宗長は馴れたようすだが、イザックとアリシアはどうしたものかという顔をしている。
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「芋を焼いて食べることはあるが、バターとやらは存ぜぬ」
「俺はバターは食べたことある。あれを作ったのか?ロナさんは何でもやるな」
ジャンは呆れ気味に笑った。
「お待たせ~芋餅をバター醤油で焼いたものだよ~緑茶と食べてみてね」
リナは芋餅を、テオはお茶を運んで来た。
「もし好評だったら、湖で売るわ!『ボーヴォ名物!バター醤油芋餅』の誕生よっ」
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