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116.リヴァージュの湖に行こう!

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明日と明後日は『寺子屋フジヤマ』はお休みの日。
日本の学校と同じく、週休二日制にしたのだった。

ジュールが職員室へやって来た。
「こんばんは」
「ジュールさん!こんばんは!」
「リナ、頑張って先生やってるか?」
ジュールはリナの頭をポンと叩いた。

「やってるよ!ねっ、宗長さん!」
「左様でござる。リナ殿の教える筆算は素晴らしいものであるな」

「そうか、そうか。明日、イザック君とムネナガ君を森の滝に連れて行こうかと思って、予定聞きに来たんだ」
ジュールはイザックと宗長を見た。

「行きたいです!あの絵の滝ですよね!」
「拙者も見てみたいでござるな」

「私も見たい!ねっ!ママ!いいでしょ?」
「リナは行ったことあるだろ?」
「……あっても行きたいの!ねぇママ」

憑依してからの記憶しか無い梨奈は、フォレールの滝を見たいとジュールとロナにお願いする。

「ねぇ、ジュールさん。フォレールの滝を見た後に、リヴァージュの湖まで行ってみたいんだけど、行程的に厳しい?」
ロナはジュールに訊いた。

「リヴァージュの湖か……朝からなら、行けるかな?」
「そう!じゃあ、滝を見てから、湖ね!明日はお願いします」



「ママ、なんで滝の後に湖行くの?」
リナは帰り道の途中、ロナに訊ねた。

「シモンさんが、リヴァージュ村に職が無いからフォレールで働かせて欲しいって頼んできた話はしたでしょ」
「うん、聞いた」
「で、マルタンさんと話して、リヴァージュでニジマスの甘露煮工場を作ろうか?って話が出てることも話したでしょ?」
「うん、聞いた」

「湖がどんな感じなのかも見てからなんだけど、レジャーとして観光客を呼び込めないかな~と思ったのよ」
「あ~!そうか~!観光地になるかどうかの下見か!」
「そうそう」

「観光地でござるか?」
「そう!王都とか、東の国とか、西の国とかからね、湖を観たり、散策したり、釣りを楽しんだり、ボートに乗ったりとかを楽しむために来てもらえたらな~ってね」
「ほほぅ。そういうことでござるか」
「まぁ、実際に行って見ないと何とも言えないけどね」
「そしたらさ、アウトレットモールみたいなのも作ればいいじゃん♪王都からさ、アウトレット品を買い付けてきてさ♪ママ、どう思う?」

「ちょっと!梨奈!あんた天才よ!マルタンさんに連絡しなくちゃ!」
「焼き鳥屋にいるんじゃないの?」
「そうね!そうかも!梨奈、あんたは宗長さんと先帰ってて!」


焼き鳥屋フジヤマまで駆け出して行くロナであった。


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