オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako

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77.数学を学んだ者として

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お昼のピークタイムを終え、店の入り口には『仕込み中』の札をかけている。

店の中では、ロナとリナが青年団の青年の相談にのっていた。

「で、このブローチが3個で2銅貨だって言うだよ」
「「うん、うん」」

「でな、10個だと7銅貨でいいって言うんだ」
「「うん??」」

「5個だと4銅貨だから、得だって言うんだよ」
「「へ~」」

「どうしようかと思って」
「まだ買ってないのよね?」
「ロナさんかリナに聞いてからと思ってな…」
「OK!分かったわ。ありがとう。相談に来てくれて」

「ママ、これって損するよね?」
「少しだけどね。でも計算ができないだろう?って騙しにきてるのが許せないわよ!」

「やっぱり騙されてたのかい?」
「騙すっていうか…損をさせられるところだったわよ。少しだけだけどね」

「梨奈!ギャフンって言わせてやって!」
「分かった!」


翌日、『おにぎり屋フジヤマ』に隣町の商会の男がやってきた

「お世話になります。相談役のフジヤマと申します。今日は宜しくお願い致します」
「こちらこそ、宜しくお願い致します。今日はこのブローチの件でお伺いしました」
男はにこやかに笑った。

「えぇ、素敵なブローチですわね」
「王都で流行りのデザインなんですよ」
グイグイと営業モードに入る男。

「あら、そうですの?王都の庶民の間で?」
「そ、そうですね。貴族向けより安価なものですが」
ロナはあくまでも庶民向けの安価な商品であることを知っていると匂わせた。


「で、10個で7銅貨と伺いましたが」
「はい、少しでもお安くと思いまして。お買い得ですよ?」


「あのぉ~3個で2銅貨って聞いたんですけどぉ」
「あ♡そうです、そうです」

「そしたらぁ、30個で20銅貨じゃないですかぁ」
「えぇ、そうですね♡」

「なのに、10個で7銅貨だと、30個で21銅貨になっちゃいますよぉ?」
「…えっ…」

「1銅貨、増えちゃいましたねぇ」
「その…」
「沢山買ってあげるのに、割高になるっておかしくないですかぁ?」
「えっ…その…」

「10個でぇ6銅貨になるならいいですよ?」
「…じゃ、じゃそれで…」
「じゃあ、30個買うんで、16銅貨になりませんか?」
「…じゃ。じゃそれで…」
「ありがとうございます♪」



商会の担当はブローチを2割引で売らされて帰っていった。
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