53 / 176
53.僕はアンドレ-2
しおりを挟む
僕らが森でパンを食べているのを知ったジャン兄さんは、兄さんの分のパンも僕にくれるようになった。
『俺は晩飯を美味く食べたいから、オヤツは食べたくない。腹が減らないと飯が美味くないから』
って兄さんは言ってたけど、あれはテオとリナにもっと食べさせる為だったんだと、今なら分かる。
兄さんは、本当にカッコイイんだ。
森でパンを食べていると、ジュールさんに会った。
ジュールさんは僕らを見て、『森で食べるとなんで美味しいんだろうな?』と笑って、チーズをくれた。
隣の国のもので、珍しいんだって。
僕らはあまりの美味しさに、はわわってなったんだっけ。
ジュールさんはこの領地を納めてくれている男爵家の次男だ。
長男さんは王都で王宮文官をしているんだって。
長男さんがいずれ男爵を継いでこの領地を納めることになっているんだけど、王宮にいるからジュールさんが男爵様の手伝いをしている。
ジュールさんは次男だから王都の学校には行かなかった。
爵位を継ぐには、王都の学校の貴族科の学位が必要らしいんだけど、お金も高いし、長男さんが学位を取ったから、ジュールさんは王都には行かずに、辺境伯領にある学校の貴族科(領地管理補助コース)に行ったんだって。
もしジュールさんが爵位をもらうためには、王都の学校に行って、追加講習とかを受けて単位を取らないとだめなんだって。
そんな話を聞きながら、どこの家でも次男っていうのは、長男と同じようにはならないものなんだなぁと思った。
『俺は晩飯を美味く食べたいから、オヤツは食べたくない。腹が減らないと飯が美味くないから』
って兄さんは言ってたけど、あれはテオとリナにもっと食べさせる為だったんだと、今なら分かる。
兄さんは、本当にカッコイイんだ。
森でパンを食べていると、ジュールさんに会った。
ジュールさんは僕らを見て、『森で食べるとなんで美味しいんだろうな?』と笑って、チーズをくれた。
隣の国のもので、珍しいんだって。
僕らはあまりの美味しさに、はわわってなったんだっけ。
ジュールさんはこの領地を納めてくれている男爵家の次男だ。
長男さんは王都で王宮文官をしているんだって。
長男さんがいずれ男爵を継いでこの領地を納めることになっているんだけど、王宮にいるからジュールさんが男爵様の手伝いをしている。
ジュールさんは次男だから王都の学校には行かなかった。
爵位を継ぐには、王都の学校の貴族科の学位が必要らしいんだけど、お金も高いし、長男さんが学位を取ったから、ジュールさんは王都には行かずに、辺境伯領にある学校の貴族科(領地管理補助コース)に行ったんだって。
もしジュールさんが爵位をもらうためには、王都の学校に行って、追加講習とかを受けて単位を取らないとだめなんだって。
そんな話を聞きながら、どこの家でも次男っていうのは、長男と同じようにはならないものなんだなぁと思った。
12
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
一般人に生まれ変わったはずなのに・・・!
モンド
ファンタジー
第一章「学園編」が終了し第二章「成人貴族編」に突入しました。
突然の事故で命を落とした主人公。
すると異世界の神から転生のチャンスをもらえることに。
それならばとチートな能力をもらって無双・・・いやいや程々の生活がしたいので。
「チートはいりません健康な体と少しばかりの幸運を頂きたい」と、希望し転生した。
転生して成長するほどに人と何か違うことに不信を抱くが気にすることなく異世界に馴染んでいく。
しかしちょっと不便を改善、危険は排除としているうちに何故かえらいことに。
そんな平々凡々を求める男の勘違い英雄譚。
※誤字脱字に乱丁など読みづらいと思いますが、申し訳ありませんがこう言うスタイルなので。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
貴方の隣で私は異世界を謳歌する
紅子
ファンタジー
あれ?わたし、こんなに小さかった?ここどこ?わたしは誰?
あああああ、どうやらわたしはトラックに跳ねられて異世界に来てしまったみたい。なんて、テンプレ。なんで森の中なのよ。せめて、街の近くに送ってよ!こんな幼女じゃ、すぐ死んじゃうよ。言わんこっちゃない。
わたし、どうなるの?
不定期更新 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
眠り姫な私は王女の地位を剥奪されました。実は眠りながらこの国を護っていたのですけれどね
たつき
ファンタジー
「おまえは王族に相応しくない!今日限りで追放する!」
「お父様!何故ですの!」
「分かり切ってるだろ!おまえがいつも寝ているからだ!」
「お兄様!それは!」
「もういい!今すぐ出て行け!王族の権威を傷つけるな!」
こうして私は王女の身分を剥奪されました。
眠りの世界でこの国を魔物とかから護っていただけですのに。
死に戻り公爵令嬢が嫁ぎ先の辺境で思い残したこと
Yapa
ファンタジー
ルーネ・ゼファニヤは公爵家の三女だが体が弱く、貧乏くじを押し付けられるように元戦奴で英雄の新米辺境伯ムソン・ペリシテに嫁ぐことに。 寒い地域であることが弱い体にたたり早逝してしまうが、ルーネは初夜に死に戻る。 もしもやり直せるなら、ルーネはしたいことがあったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる