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27.私たちがいる世界について-3

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「ちなみに、この国の名前はテオは知ってるの?」
「アルヴィエール王国」
「「ぽい!異世界ぽい!」」

「この村の名前は?」
「フォレール村」

「ジュールさんの苗字がフォレールなの?」
「ジュールさんはボーヴォ男爵家」
「男爵領の中に村が何個かあるのね」
「そう3つあるよ」

「ジュールさんは嫡男なの?」
「王都にジュールさんのお兄さんがいるよ」


「ちなみに、この村には味噌とか醤油とかの調味料ってある?」
「醤油はあるよ」
「醤油があるの?!?!」
「ウチの村の特産品だから」
「「最高!!」」
「醤油の製造に使う麹菌は、本来アジアにしか存在しないからヨーロッパでは作れないものなんだけど、ここは異世界!ヨーロッパのようでヨーロッパではないのね!麹菌があれば味噌が作れるわ!」
「なんか…半分も分からないけど、良かったね…母さん」


「畜産はどんな感じ?」
「畜産?豚と牛を飼ってるけど、村の人たちはほとんど食べないよ。みんな王都向けに売るから」
「生きたままに売りに出すの?」
「そう、隣の子爵領まで売りに行く」

「ウチの村には肉屋は無いの?」
「あるよ。あるけど、鹿とかウサギとか森の生き物の肉を売ってる。豚と牛は高く買い取ってもらえるから、村では食べないんだ」

「ジビエね!」

「「ジビエ?」」
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