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第50話 ニンニンとブンブン
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”これが、ニンニンの本当の実力”
”凄すぎる”
”けど、ブンブンもすげえ!”
”ニンブン!”
ペア対抗戦は、以前と同じ学園内でのランダム対戦だ。
それぞれバトルがスタートしたら、お互いの胸にある名前を取り合う。
忍術使いである俺は、この葉隠れの術、つまり瞬歩(合っているかどうかは知らない)で姿を消しながら距離を詰める。
右にいたと思えば左、上と思えば下に移動しながら的確に敵を堕とす。
コメントは大盛り上がりだ。
むしろ、ブラックの時より派手かもしれない。
忍者はメジャーだし。
……配信向けはこっちだったかも。
「黒羽、こっちだ!」
1人から名前を奪った後、視線を横に向けると、ごんぞうくんが大きな盾を持っていた。
ブンブンと振り回しながら戦うこともできるし、魔法や攻撃を受け流すこともできる。
今まで多くの能力を見てきたが、他人を守る為の盾は初めてだ。
それだけで、ごんぞうくんの意思の強さが垣間見える。
そしてなぜか俺たちは、ニンニンとブンブンと呼ばれていた。
なんだかハエみたいだなあと思ったが、ごんぞうくんには言わないでおこう。
”マジで強いこのコンビ”
”今回も1位じゃないか?”
”いや、躍進しているコンビがいるよ”
すると目の前に現れたのは、美琴と風華さんだ。
攻撃特化でありながらもオールラウンダーの二人。
ホログラムに表示されている序列では、俺たちに続いて2位。
思えばまともに戦うのは初めてのかもしれない。
俺は人を傷つけるのが苦手だ。
特に知り合いは――。
「黒斗、悪いけど勝たせてもらうわ」
「黒ブ――黒斗くん、絶対勝つからね」
いや、早く倒そう。
特に風華さんを早く倒そう。
”黒ブー?”
”高木ブーみたいなあだ名かな?”
”でも細いよね”
”どっちが勝つんだろう”
美琴が、まず駆けてくる。
渡り廊下で左右の壁が狭い。
それをわかっているのだろう。まるで野球のスライディングのように近づいてくる。
俺は、ニンニンと唱えながらバッバッバッと印を踏んだ。
ちなみにこれの意味はない。
”すげえ、何か出す気だ”
”この印、本気っぽい”
”何が起きる!?”
「もらった――」
美琴の渾身のストレートが、俺の腹部に直撃。みぞおちに突き刺さる。
”うおおおおお”
”これはヤバイ”
”いや、でも待て様子が――”
「!?」
「残像だ」
俺は、お腹をさすりながら美琴の背後に回っていた。
残像だと言いながらもしっかりとストレートはあえて食らった。
隠れ蓑術、ニンニンバージョンだ。
あえて攻撃を受けてから何でもないフリをする。
相手は驚くだろう。
だがダメージはしっかり受けているので、実質無意味だ。
「――さよなら」
俺は、美琴の首に手刀を与えようとした。
だが後ろから攻撃、風華さんの聖剣に気づく。
しかし、よけなかった。
隠れ蓑術ではない、相棒を信頼しているからだ。
「悪いが、やらせえねよ」
「――ごんぞうくん……!」
盾が剣を防ぐ。
そして俺は、美琴を一撃で落した。
だが驚いた事に、彼女は振り返りながら攻撃をしようとしていた。
その速度は、今までの比じゃない。
なるほど、知らない間に努力しているのだ。
”ニンニン強すぎるだろ”
”仮にもブラッシュシュヴァルツの前衛だぞ、ヤバすぎない?”
”マジでブラック様と対決してほしい”
その対戦は叶わないのだ。すまない。
「ニンニン!!」
いつのまにか、ごんぞうくんにもそう呼ばれていた。
彼は盾を前にして風華さんを壁に挟み込む。
聖剣で横顔をぺちぺち叩かれているので盾の意味はほとんどないが、それでもいいタックルだ。
「ブンブン、ありがとう」
一言お礼を言いながら、新技『手裏剣』を投げた。
これは、折り紙で作った優しい攻撃だ。
だがチャクラ、つまり呪力のようなものを編み込んでいる。
風華さんの額にヒットすると、一撃で気絶。
ダメージではない、気を乱す力を持つのだ。
優しい攻撃。
”つ、つえええ”
”情け容赦ない”
”これが、ニンニンの強さ”
だが優しさは伝わっていないらしい。悲しいニン!
それからも俺たちは学園内を奔走した。
ローザとジョーヌとも戦ってみたかったが、あいにく接敵することなく時間が終わる。
俺とごんぞうくんはぶっちぎりのトップだった。
”お疲れ様! 楽しかったです!”
”またニン&ブン見たいです”
”楽しかったー”
配信でいつのまにかニコイチみたいになっていた。
俺もごんぞうくんとハイタッチ。
「ありがとな黒羽! いや、ニンニン、またやろうぜ」
「ああ、楽しかった」
「それと、なんかブラック様を思い出したぜ。もしかして知り合いとかか?」
「気のせいだニン」
語尾を変えることでバレないようにする。これぞ、忍術テクニック。
「さすがだったわ黒斗、今度は絶対に負けない」
「まさか一撃だなんて……黒ブラくん、次は負けないよ」
「そうだね。でも、まずは名前を変えてほしいかな」
「我も戦ってみたかったのう」
「黒斗様のニンニン、素敵……」
ジョーヌとクロエは2位だった美琴、風華さんは俺たちにやられたことで三位。
次のテストで強敵なのは間違いないだろう。
だけどやっぱり思ったのは、後腐れのない戦いは楽しいことだ。
みんなで力を出し合ってほめたたえ合うことができる。
これが、一番幸せなことかもしれない。
◇
「……なにこれニン×ブン」
それから数日後、ネットサーフィンをしていると、気弱そうに見える忍者が突然オラオラ系になり、体躯のデカい男が責められる、そんなごにょごにょ同人を見つけた。
今流行っているらしく、コンプラ的に何とは言わないが、凄く人気らしい。
「こっちを向けよニン」
「や、やめてくれブン」
……なんか思い出すな。
でもちゃんと、イイネと応援コメントをしておいた。
創作物には、敬意を払うのがブラック流だ。
”凄すぎる”
”けど、ブンブンもすげえ!”
”ニンブン!”
ペア対抗戦は、以前と同じ学園内でのランダム対戦だ。
それぞれバトルがスタートしたら、お互いの胸にある名前を取り合う。
忍術使いである俺は、この葉隠れの術、つまり瞬歩(合っているかどうかは知らない)で姿を消しながら距離を詰める。
右にいたと思えば左、上と思えば下に移動しながら的確に敵を堕とす。
コメントは大盛り上がりだ。
むしろ、ブラックの時より派手かもしれない。
忍者はメジャーだし。
……配信向けはこっちだったかも。
「黒羽、こっちだ!」
1人から名前を奪った後、視線を横に向けると、ごんぞうくんが大きな盾を持っていた。
ブンブンと振り回しながら戦うこともできるし、魔法や攻撃を受け流すこともできる。
今まで多くの能力を見てきたが、他人を守る為の盾は初めてだ。
それだけで、ごんぞうくんの意思の強さが垣間見える。
そしてなぜか俺たちは、ニンニンとブンブンと呼ばれていた。
なんだかハエみたいだなあと思ったが、ごんぞうくんには言わないでおこう。
”マジで強いこのコンビ”
”今回も1位じゃないか?”
”いや、躍進しているコンビがいるよ”
すると目の前に現れたのは、美琴と風華さんだ。
攻撃特化でありながらもオールラウンダーの二人。
ホログラムに表示されている序列では、俺たちに続いて2位。
思えばまともに戦うのは初めてのかもしれない。
俺は人を傷つけるのが苦手だ。
特に知り合いは――。
「黒斗、悪いけど勝たせてもらうわ」
「黒ブ――黒斗くん、絶対勝つからね」
いや、早く倒そう。
特に風華さんを早く倒そう。
”黒ブー?”
”高木ブーみたいなあだ名かな?”
”でも細いよね”
”どっちが勝つんだろう”
美琴が、まず駆けてくる。
渡り廊下で左右の壁が狭い。
それをわかっているのだろう。まるで野球のスライディングのように近づいてくる。
俺は、ニンニンと唱えながらバッバッバッと印を踏んだ。
ちなみにこれの意味はない。
”すげえ、何か出す気だ”
”この印、本気っぽい”
”何が起きる!?”
「もらった――」
美琴の渾身のストレートが、俺の腹部に直撃。みぞおちに突き刺さる。
”うおおおおお”
”これはヤバイ”
”いや、でも待て様子が――”
「!?」
「残像だ」
俺は、お腹をさすりながら美琴の背後に回っていた。
残像だと言いながらもしっかりとストレートはあえて食らった。
隠れ蓑術、ニンニンバージョンだ。
あえて攻撃を受けてから何でもないフリをする。
相手は驚くだろう。
だがダメージはしっかり受けているので、実質無意味だ。
「――さよなら」
俺は、美琴の首に手刀を与えようとした。
だが後ろから攻撃、風華さんの聖剣に気づく。
しかし、よけなかった。
隠れ蓑術ではない、相棒を信頼しているからだ。
「悪いが、やらせえねよ」
「――ごんぞうくん……!」
盾が剣を防ぐ。
そして俺は、美琴を一撃で落した。
だが驚いた事に、彼女は振り返りながら攻撃をしようとしていた。
その速度は、今までの比じゃない。
なるほど、知らない間に努力しているのだ。
”ニンニン強すぎるだろ”
”仮にもブラッシュシュヴァルツの前衛だぞ、ヤバすぎない?”
”マジでブラック様と対決してほしい”
その対戦は叶わないのだ。すまない。
「ニンニン!!」
いつのまにか、ごんぞうくんにもそう呼ばれていた。
彼は盾を前にして風華さんを壁に挟み込む。
聖剣で横顔をぺちぺち叩かれているので盾の意味はほとんどないが、それでもいいタックルだ。
「ブンブン、ありがとう」
一言お礼を言いながら、新技『手裏剣』を投げた。
これは、折り紙で作った優しい攻撃だ。
だがチャクラ、つまり呪力のようなものを編み込んでいる。
風華さんの額にヒットすると、一撃で気絶。
ダメージではない、気を乱す力を持つのだ。
優しい攻撃。
”つ、つえええ”
”情け容赦ない”
”これが、ニンニンの強さ”
だが優しさは伝わっていないらしい。悲しいニン!
それからも俺たちは学園内を奔走した。
ローザとジョーヌとも戦ってみたかったが、あいにく接敵することなく時間が終わる。
俺とごんぞうくんはぶっちぎりのトップだった。
”お疲れ様! 楽しかったです!”
”またニン&ブン見たいです”
”楽しかったー”
配信でいつのまにかニコイチみたいになっていた。
俺もごんぞうくんとハイタッチ。
「ありがとな黒羽! いや、ニンニン、またやろうぜ」
「ああ、楽しかった」
「それと、なんかブラック様を思い出したぜ。もしかして知り合いとかか?」
「気のせいだニン」
語尾を変えることでバレないようにする。これぞ、忍術テクニック。
「さすがだったわ黒斗、今度は絶対に負けない」
「まさか一撃だなんて……黒ブラくん、次は負けないよ」
「そうだね。でも、まずは名前を変えてほしいかな」
「我も戦ってみたかったのう」
「黒斗様のニンニン、素敵……」
ジョーヌとクロエは2位だった美琴、風華さんは俺たちにやられたことで三位。
次のテストで強敵なのは間違いないだろう。
だけどやっぱり思ったのは、後腐れのない戦いは楽しいことだ。
みんなで力を出し合ってほめたたえ合うことができる。
これが、一番幸せなことかもしれない。
◇
「……なにこれニン×ブン」
それから数日後、ネットサーフィンをしていると、気弱そうに見える忍者が突然オラオラ系になり、体躯のデカい男が責められる、そんなごにょごにょ同人を見つけた。
今流行っているらしく、コンプラ的に何とは言わないが、凄く人気らしい。
「こっちを向けよニン」
「や、やめてくれブン」
……なんか思い出すな。
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創作物には、敬意を払うのがブラック流だ。
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