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第五話 破滅は変わらないし、変わるかもしれない件
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「……どうみても青空も作りもんじゃねえもんなあ」
翌日の昼休み。
昨日は、何とか無事に初日を終えた。
家族の仲も良好だが、クラスメイトは俺にびびってまもとに会話をしてくれない。
そのため、屋上で空を見上げながら、購買で購入したサンドイッチをハムハムしていた。
本来は鍵がかかっているのだが、近くの箱の上に置いてあるのを知っている。
所謂、アイテムのようなものだ。
思考を色々纏めてみよう。
まず、俺――藤堂充《とうどうみつる》は最終的に破滅する。
それにはいくつかのルートがある。
一家離散、退学、そして――死。
最後は考えたくもないが、事実なのだ。
極悪非道にならないように、俺は世界を改変する必要がある。
しかし元主人公の天堂司《てんどうつかさ》が、明らかにゲームでは見せない表情を浮かべていた。
心に――不安が残る。
これから色々なイベントがあるはずだ。その度に、本来の俺は揉め事を起こす。
それを全て防ぎ、安定した未来を獲得する。
これは俺の願望だが、できればハッピーエンドを迎えたい。
天堂くんにはひよのさんと仲良くなってほしいし、様々な需要なキャラクターとも絡んでほしい。
俺自身は自重しながらも、最高のルートを選択。
……できるのかなあ。
その時、青空を一凛の花が視界を遮る。
いや――結崎ひよのさんの顔だ。
「ここにいたんですか」
「え、うわああ!」
思わず驚いて後ずさり。ひよのさんは悲しそうな表情を浮かべる。
「ひどいです。どうして離れるんですか?」
「い、いやびっくりしただけだ」
どこからともなく突然現れる。というか、鍵はもう一度締めていたはずだが……。
「なんでここに?」
「そこに充さんがいるからです」
当然のように返されるが、まったく答えになっていない。
もしかしてGPS? 俺の体にタグかなんか付いてる?
「追跡装置は付けてませんよ。付けてもいいですけど」
どうやらバレてしまったらしい。鋭い。
「じゃあどうやってわかったんだ?」
「企業秘密です」
怖い、こんな……人だっけ?
あれ、というか、手に何か持っている。
お弁当――のような。
「健全な男子高校生はそのくらいじゃ足りませんよね。お弁当を作ってきました」
「……誰のために?」
「決まってるでしょう、充さんです」
「は、はあ……」
嬉しいが、嬉しいが、なんだか不安も。
中を開けてくれると、そこにはみかんがぎっしり詰まっていた。
そういえば……好きな食べ物を聞かれていた。
もしかして、そのために?
そして、皮も剥かれている。
「ありがたいが……みかんだけ?」
「違います。ちゃんと本命もあります」
もう一つの玉手箱、そこにはギッシリと男子の夢が詰まったようなオカズが並べられていた。
元主人公に悪いと思いつつ、さすがに誘惑には勝てない。
「……いただきます」
「はい♡」
ひよのさん、やはり目がハートですよ。
◇
「ふう、うまかった。ありがとうな」
「いえ、美味しく食べてもらって、ご飯も喜んでいます」
この独特な言い回しは、ひよのさんそのものだ。行動は原作と違うが、根本は変わっていないみたいだった。
ぽんぽん、ぽんぽん、ひよのさんは、正座しながら自らの膝を叩く。
「どうぞです」
「どうぞです?」
「健全な男子は、ご飯を食べたらゆっくりしてください」
ひよのさんの柔らかそうなふとももが視界に入る。何とも言えない魔力、真っ白い太もも。
妖艶な瞳に、ほのかに香るシャンプーの匂い。
誰もいないし……いいのか?
「……お邪魔します」
「はい♡」
幸せだ、ああ、幸せだ。
お昼の終了を告げるチャイムが鳴り響き、俺たちは別々に教室へ戻る。
さすがに二人でいるところを見られると、どんな噂をされるのかわからない。
ただでさえ俺はひよのさんを脅していると思われているのだ。
これ以上、悪評を広めたくはない。
教室へ戻ると、次は体育の授業だった。
体操服に着替える。周囲との体つきに――自分でも驚いた。
前世では比べものにならないほどの筋肉質。しかし、傷が無数についている。
家ではまじまじと見ていなかったので、他人の体という感覚が拭えない。
しかし、どこか一体感もある。
「ほらほら! 行くぜ!」
天堂司《てんどうつかさ》は、サッカーの授業で明らかに異質を放っていた。
プロサッカー選手かとまごうほどのボール運び、運動神経に自信がある男たちをごぼう抜き。
ああ――恰好いい。
俺のああなりたい、彼みたいな人生を歩んでみたいと、感情移入していた。
そして俺にボールが回ってくる。
「げ……藤堂」
「ひーこええ」
周囲がざわつく。いや、授業中だよ!? 別に良くない!? ボールで殺人事件なんて起こさないよ!?
と思ってたら、天堂くんが鋭い動きで俺に近づいてくる。
盗られたくないと、俺も鋭く動いた。
いつもより体が動く感覚、運動神経が大幅に向上している。
あまりの楽しさに、笑みを浮かべた――「ぐがああああああ」
次の瞬間、天堂くんが思い切り倒れ込んだ。俺……当たってないよな?
そのまま周囲がざわめき、保健委員が連れて行く。
当然、俺はわざとやったんだと思われているだろう。
違う、当たっていない。
◇
結局、俺の評判は地に落ちた。
やっぱり噂通りだったのかと、周囲からの悪評は更に酷いことになっただろう。
ネガティブなワードが頭に残る。
運命は変えられないのか? それとも、俺はまた引き籠るべきなのか。
家から一歩も出ないで、また窓から人を眺めるだけの人生?
せっかく……生まれ変わったの――
「帰りましょう、充さん」
「……今の俺に話し掛けると、火傷するよ」
少しキザかもしれない。いや、自分の保身かもしれないが。
「? どういうことですか?」
「いや、俺と仲良くしてたら評判が悪くなるよってこと」
「そんなの関係ありませんよ。私は知ってますから、充さんのこと。サッカーのことだって聞いていますが、ただの事故でしょう? 気に病む必要なんてありませんよ」
……ひよのさんは、俺のことを理解してくれている。
ゲームでも、彼女は大和撫子のような女性だった。彼女なら――本当の俺を受け入れてくれるのかもしれない。
「はい、行きますよ」
突然、俺に手を差し出す。
「手?」
「下校は手つなぎでしょう」
こういう天然なところも、ゲーム通りだ。
「ちょっとまったあ!」
振り返ると、昂然燐火《こうぜんりんか》がそこにいた。
「藤堂はうちと手を繋いで帰るんや、結崎っちはそもそも帰り道も違うやろ?」
「そんなことはありません。私のルートには充さんの家の前を通るコースが組み込まれていますから」
現れるやいなや、ひよのと目をばちばちさせる。
俺は、ふと笑みを浮かべた。
わかってくれる人もいる。だからこそ、諦めない努力をしよう。
破滅を回避するために、一生懸命に。
「どっちとも手を繋がねえよ……ほら帰るぞ」
「そうですね、燐火さんを放っていきましょう」
「な!? うちも帰るわ!」
前世のような寂しい思いはしたくない。
俺はこの世界で――幸せを手に入れる。
後出来れば――まともな彼女も欲しい。
翌日の昼休み。
昨日は、何とか無事に初日を終えた。
家族の仲も良好だが、クラスメイトは俺にびびってまもとに会話をしてくれない。
そのため、屋上で空を見上げながら、購買で購入したサンドイッチをハムハムしていた。
本来は鍵がかかっているのだが、近くの箱の上に置いてあるのを知っている。
所謂、アイテムのようなものだ。
思考を色々纏めてみよう。
まず、俺――藤堂充《とうどうみつる》は最終的に破滅する。
それにはいくつかのルートがある。
一家離散、退学、そして――死。
最後は考えたくもないが、事実なのだ。
極悪非道にならないように、俺は世界を改変する必要がある。
しかし元主人公の天堂司《てんどうつかさ》が、明らかにゲームでは見せない表情を浮かべていた。
心に――不安が残る。
これから色々なイベントがあるはずだ。その度に、本来の俺は揉め事を起こす。
それを全て防ぎ、安定した未来を獲得する。
これは俺の願望だが、できればハッピーエンドを迎えたい。
天堂くんにはひよのさんと仲良くなってほしいし、様々な需要なキャラクターとも絡んでほしい。
俺自身は自重しながらも、最高のルートを選択。
……できるのかなあ。
その時、青空を一凛の花が視界を遮る。
いや――結崎ひよのさんの顔だ。
「ここにいたんですか」
「え、うわああ!」
思わず驚いて後ずさり。ひよのさんは悲しそうな表情を浮かべる。
「ひどいです。どうして離れるんですか?」
「い、いやびっくりしただけだ」
どこからともなく突然現れる。というか、鍵はもう一度締めていたはずだが……。
「なんでここに?」
「そこに充さんがいるからです」
当然のように返されるが、まったく答えになっていない。
もしかしてGPS? 俺の体にタグかなんか付いてる?
「追跡装置は付けてませんよ。付けてもいいですけど」
どうやらバレてしまったらしい。鋭い。
「じゃあどうやってわかったんだ?」
「企業秘密です」
怖い、こんな……人だっけ?
あれ、というか、手に何か持っている。
お弁当――のような。
「健全な男子高校生はそのくらいじゃ足りませんよね。お弁当を作ってきました」
「……誰のために?」
「決まってるでしょう、充さんです」
「は、はあ……」
嬉しいが、嬉しいが、なんだか不安も。
中を開けてくれると、そこにはみかんがぎっしり詰まっていた。
そういえば……好きな食べ物を聞かれていた。
もしかして、そのために?
そして、皮も剥かれている。
「ありがたいが……みかんだけ?」
「違います。ちゃんと本命もあります」
もう一つの玉手箱、そこにはギッシリと男子の夢が詰まったようなオカズが並べられていた。
元主人公に悪いと思いつつ、さすがに誘惑には勝てない。
「……いただきます」
「はい♡」
ひよのさん、やはり目がハートですよ。
◇
「ふう、うまかった。ありがとうな」
「いえ、美味しく食べてもらって、ご飯も喜んでいます」
この独特な言い回しは、ひよのさんそのものだ。行動は原作と違うが、根本は変わっていないみたいだった。
ぽんぽん、ぽんぽん、ひよのさんは、正座しながら自らの膝を叩く。
「どうぞです」
「どうぞです?」
「健全な男子は、ご飯を食べたらゆっくりしてください」
ひよのさんの柔らかそうなふとももが視界に入る。何とも言えない魔力、真っ白い太もも。
妖艶な瞳に、ほのかに香るシャンプーの匂い。
誰もいないし……いいのか?
「……お邪魔します」
「はい♡」
幸せだ、ああ、幸せだ。
お昼の終了を告げるチャイムが鳴り響き、俺たちは別々に教室へ戻る。
さすがに二人でいるところを見られると、どんな噂をされるのかわからない。
ただでさえ俺はひよのさんを脅していると思われているのだ。
これ以上、悪評を広めたくはない。
教室へ戻ると、次は体育の授業だった。
体操服に着替える。周囲との体つきに――自分でも驚いた。
前世では比べものにならないほどの筋肉質。しかし、傷が無数についている。
家ではまじまじと見ていなかったので、他人の体という感覚が拭えない。
しかし、どこか一体感もある。
「ほらほら! 行くぜ!」
天堂司《てんどうつかさ》は、サッカーの授業で明らかに異質を放っていた。
プロサッカー選手かとまごうほどのボール運び、運動神経に自信がある男たちをごぼう抜き。
ああ――恰好いい。
俺のああなりたい、彼みたいな人生を歩んでみたいと、感情移入していた。
そして俺にボールが回ってくる。
「げ……藤堂」
「ひーこええ」
周囲がざわつく。いや、授業中だよ!? 別に良くない!? ボールで殺人事件なんて起こさないよ!?
と思ってたら、天堂くんが鋭い動きで俺に近づいてくる。
盗られたくないと、俺も鋭く動いた。
いつもより体が動く感覚、運動神経が大幅に向上している。
あまりの楽しさに、笑みを浮かべた――「ぐがああああああ」
次の瞬間、天堂くんが思い切り倒れ込んだ。俺……当たってないよな?
そのまま周囲がざわめき、保健委員が連れて行く。
当然、俺はわざとやったんだと思われているだろう。
違う、当たっていない。
◇
結局、俺の評判は地に落ちた。
やっぱり噂通りだったのかと、周囲からの悪評は更に酷いことになっただろう。
ネガティブなワードが頭に残る。
運命は変えられないのか? それとも、俺はまた引き籠るべきなのか。
家から一歩も出ないで、また窓から人を眺めるだけの人生?
せっかく……生まれ変わったの――
「帰りましょう、充さん」
「……今の俺に話し掛けると、火傷するよ」
少しキザかもしれない。いや、自分の保身かもしれないが。
「? どういうことですか?」
「いや、俺と仲良くしてたら評判が悪くなるよってこと」
「そんなの関係ありませんよ。私は知ってますから、充さんのこと。サッカーのことだって聞いていますが、ただの事故でしょう? 気に病む必要なんてありませんよ」
……ひよのさんは、俺のことを理解してくれている。
ゲームでも、彼女は大和撫子のような女性だった。彼女なら――本当の俺を受け入れてくれるのかもしれない。
「はい、行きますよ」
突然、俺に手を差し出す。
「手?」
「下校は手つなぎでしょう」
こういう天然なところも、ゲーム通りだ。
「ちょっとまったあ!」
振り返ると、昂然燐火《こうぜんりんか》がそこにいた。
「藤堂はうちと手を繋いで帰るんや、結崎っちはそもそも帰り道も違うやろ?」
「そんなことはありません。私のルートには充さんの家の前を通るコースが組み込まれていますから」
現れるやいなや、ひよのと目をばちばちさせる。
俺は、ふと笑みを浮かべた。
わかってくれる人もいる。だからこそ、諦めない努力をしよう。
破滅を回避するために、一生懸命に。
「どっちとも手を繋がねえよ……ほら帰るぞ」
「そうですね、燐火さんを放っていきましょう」
「な!? うちも帰るわ!」
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